COVID-19ワクチンのリスクを評価してみた（米国・日本編）

【21/08/08追記：本記事を書いてからワクチンを接種しても感染する「突破感染」のケースをはじめとする新しいデータが出てきました。別の機会にそれらも考慮して再評価します。】

COVID-19ワクチンの接種に関しては、専門家や医師の間でも賛否両論あり、危険であるとの警告も少なくないため、自身の接種の判断が難しいのではないでしょうか。「◯◯人が接種後に死亡したから危険だ」などの一側面しか見ずに結論を出している見解も多く見られますが、ワクチンを接種した場合のリスク、接種しなかった場合のリスクをきちんと評価するべきだと考えます。

そこで、米国と日本の公開データを基に、両者のリスクを評価してみました。評価するシナリオおよび項目は次です。

シナリオ１　ワクチンを接種せず、COVID-19に感染、重篤化、死亡、または後遺症が残るリスク

シナリオ２　ワクチンを接種し、その後重篤化または死亡するリスク（COVID-19に感染し、上記１．と同じシナリオをたどる可能性もありますが、今回は含めません。また、抗体依存性増強や不妊などのデータは検証に必要なものが揃っていると言い難く、含めないことにします。）

以上を時間軸でまとめると以下となります。

本来であればワクチンを接種してもCOVID-19に感染したりするリスクも含めるべきですが、今回はリサーチができていません。また、データについては公開データを用います。公開データが過小または過大であるとの主張はありますが、信頼性が高い代替データがない限りは公開データを使った評価とします。

使うデータは、アメリカ、日本のデータです。国別の比較もしたいため、２国のデータを分析しました。

シナリオ１　ワクチンを接種せず、COVID-19に感染、重篤化、死亡、または後遺症が残るリスク

シナリオ２　ワクチンを接種し、その後重篤化または死亡するリスク

いずれの国でも、ワクチン接種後に死亡する確率は、コロナに感染して死亡する確率よりも圧倒的に小さいことがわかりました。

（米国）コロナ感染で死亡：1.77%　ワクチン接種後に死亡：0.006%
（日本）コロナ感染で死亡：0.01%　ワクチン接種後に死亡：0.002%

また、上記には記載しておりませんが、COVID-19に感染した場合、倦怠感や記憶力・集中力の低下など日常の仕事・学業や生活に支障をきたす後遺症が数ヶ月に渡って発生する可能性は16-53%となっており、命に支障はなしとしても、無視できないリスクになっています。（出典：https://mi-mollet.com/articles/-/27697?page=2&per_page=1, https://www.covid19-yamanaka.com/cont1/54.html）

後遺症については、COVID-19特有のものではない、またウイルス感染によるものではなく、インチキな治療や治療薬によるものであるという主張もありますが、真偽はわかりません（内海聡「医師が教える新型コロナワクチンの正体」。

上記の結果からは、ワクチンを接種すればCOVID-19の感染防止に効果があるという前提では、ワクチンを接種することによりリスクを減らせるという結論となります。（参考：政府によるワクチンの発症予防効果についての説明 https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0011.html）ただし、もともとの死亡率が充分低い（0.01%）ため、ワクチンを打たなければ危険ということはないでしょう。

年齢別の分析は行っておりませんが、若年層ではさらに入院や死亡する確率が小さいため、ワクチンの意義はさらに薄れると言えます。ここが私の腑に落ちないところであり、なぜもともとのリスクの低い若年層までワクチンを打たせようとするのでしょうか。ちなみに日本政府は接種目的の中に集団免疫を入れておらず、死亡者や重症者の発生をできる限り減らすこととしているので、もともとのリスクが低い若年層はワクチン不要ということになります。

上記の私の評価は完璧とはいえません。ワクチンの感染予防効果やワクチン接種後の中長期的リスク（ADE、不妊の可能性など）については未検討であり、今後時間を見てリサーチします。特に、ワクチン接種開始後に陽性者数が上昇している国や地域があり、ワクチンの感染予防効果については気になっています。

また、ときどき見かける主張は、COVID-19の死亡事例数は他の死因も含まれ水増しされており、ワクチン接種後の死亡事例数は過小であるというものです。しかし、上にも書いた通り、信頼できる具体的なデータが見つからないため、今回はこれを評価には入れておりません。日本のデータであれば、仮にCOVID-19の死亡事例数が10倍過大評価されており、ワクチンの死亡事例数が1/10程度であれば、両者のリスクは同じ桁となります。

ワクチンが危険であるという主な主張は、私が調査したところ主に以下の医師・専門家によるものがあります。これらの科学的な情報の真偽については素人の判断は難しいですが、追って内容を確認したいと考えています。

・2008年のノーベル医学賞受賞のウィルス学者Luk Montagnier（フランス）
・Dr. Geert Vanden Bossche（ベルギー）
・Dr. Sucharit Bhakdi MD（ドイツ）
・新潟大学　岡田正彦名誉教授