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「コロナ期」のトレーニングをどう考えていけばいいのか?

マラソンやトレイルランニング、トライアスロンをやっている持久系アスリートであれば、ピリオダイゼーション(期分け)という考え方を聞いたことがあるかもしれません。

「3ヶ月後のフルマラソンでサブを達成したい!」

などなど、何らかの目標があった時に、トレーニングの「強度」と「量」をコントロールしながら、レースに向けてプランを立てる1つの考え方です。

トレーニングの手法ありきだと、トレーニングの強度と量を可視化することが難しいため、私の場合はランニング用のパワーメーターを使用しながら、日々のトレーニングの強度と量をストレススコアとしてチェックしています。

通常であれば、来週はUTMFが開催されている予定ですし、私は去年からロングトレイルに焦点を絞ってトレーニングを継続していました。

コロナの影響で、ちょっと9月のSwissPeaks Trailも難しいんじゃないかなーと思ってます。

現状では、特定のレースに照準を定めたトレーニングが難しく、かと言ってトレーニングをしないわけにもいかない・・・非常に難しいフェーズです。

この期間をピリオダイセーション的に名付けるなら、「コロナ期」と命名してもいいのではないかと。

通常、例えば「基礎持久力養成期」などは目標から逆算し、期間を決めて行います。

ただ、コロナがいつ落ち着くのかも分からない中で、目標を定めることは難しく、「コロナ期」の期間を決めることもできません。

これといってコロナ期の設定方法にエビデンスがあるわけじゃないんですけど、私の場合はコロナが落ち着くまでは去年なかなか実施できなかった「強度の高い」トレーニングを中心に実施していく予定です。

ロングレースに対応していくことを考えると、どうしてもトレーニングの「量」を優先的に確保する必要があります。

「量」を確保すると、どうしても「強度」は相対的に落ちる。

これは仕方がないことです。

人間の身体は(良くも悪くも)刺激に適応するようにできているため、長くゆっくり走っていると、それ相応に身体が最適化されていきます。

急に短い距離を速く走ろうと思っても、身体がついてこないわけです。

現状はなかなか山に行くこともできないですし、ロードを長時間走るメンタルも備わっていないので、強度の高いトレーニングを取り入れていきながら、データドリブンなランニングを継続していこうと思っています。

コロナが落ち着いていくのか?はたまたある時点で諦めていく方向になるのか?その辺の空気感を感じながら、ロングレースに向けて舵を切っていっても決して遅くはないはずです。

今できること、今しかできないことだと思って、せめて走ることだけは楽しみながら継続していきたいと思います。

楽しみ方は人それぞれだと思いますが、いつもと違った視点を取り入れることで、新たな発見があるかもしれませんね!!

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浦中 宏典(Hironori Uranaka)
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