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「分からない」から「分かる」、「できる」へ。小さなDXの積み重ねを続ける
東京都「DX人材リスキリング支援事業」※に参加されている株式会社403の代表を務める用丸正義さん(集客・販路拡大コース)から、DX推進の成果や学習の工夫を伺いました。
株式会社403個性派建材を全国から集めたポータルサイト「住まいのオーダーメード館403」と、新築・リフォームを計画する人が実際の製品に触れて検討できるショールーム「403新宿ギャラリー」を運営する。
リスキリングで挑むマーケティング課題
――現在の事業と、DX人材リスキリング支援事業に参加した背景についてお聞かせください
当社は「産地直送の建材流通」を目指し、全国の建材やインテリアメーカーによる個性派建材を紹介するWebサイト「住まいのオーダーメード館403」を運営しています。高品質なオーダーメード品やこだわり品に特化して作り手と使い手を直接つなぎ、新築・リフォームを検討する人には「納得できる住まいづくり」を、中小事業者には「ユーザーから知ってもらい、高品質な製品を選んでもらう機会」を提供しています。
当事業への参加のきっかけは、403に出店する事業者を増やすための施策を知るためでした。営業やマーケティングに関しての専門知識不足から集客部分に伸び悩みを感じており、顧客に深く対応する手法を学ぼうと考えて受講を決めました。
「分からないなりに続ける・繰り返す」で手応え
――受講してみて、いかがでしたか。
受講を始めた直後は専門用語も分からず、手探り状態でした。ただ「学習を続けていけばいずれ分かるだろう」と考え、学習の目安として推奨されていた「45時間+15時間」を、2ヶ月で達成する計画を立てました。集中するため、休日を中心に、静かな環境で腰を据えて取り組む習慣を付けました。
分からないなりに講座全体を見て、分からなくても手を動かし、自分なりの課題設定をして、それに沿って学習を進めました。1冊の書籍を深く読み込むようなイメージで何度も同じ動画を見返しつつ、講師の方からの指導やラーニングパートナーさんのアドバイスをこなすうちに全体像がつかめてきて、受講開始から2ヶ月ほどで手応えを感じるようになりました。
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学びを実務に活かすトライ&エラーの実例
――受講内容は、実務の中でどのように活かせていますか。
直近ではペルソナマーケティングを活用して、メールマガジンの内容やWebサイトのレイアウトを見直しました。「一般のお客さまに伝わりやすいフレーズは何なのか、新築・リフォームを考える人はまず何を知りたいのか」などを考えて、言葉の使い方やページの見え方を変えています。分かりやすくしていたつもりでも、実は開発者視点になっていたことに気付かされます。
社内業務でもデジタルを活かす機会が増えました。これまでメモ程度しか使っていなかったGoogleカレンダーに取引先様との打ち合わせ予定や集金日などを集約させて、営業的な連携もできるようにしたところ、とても便利になりました。
小規模な組織なので、便利になるなら新しいツールの活用にも抵抗はありません。学んだことを伝えて、活かして、小さなDXを積み重ねています。でも、「分かっているつもりで、できていなかったこと」はまだまだ多そうです。
学び続け、DXを続けるための目標設定と準備も進行中
――今後、どのような方針で学習と実践をされる見込みですか?
現在は、「住まいのオーダーメード館403」に登録いただく事象者様の拡大から始めるべきだと考えているところです。おかげさまで口コミをきっかけに、現在150の事業者様に参加いただき、さまざまな製品を紹介しています。しかし、作り手と買い手の両方のニーズを満たした上で、買い手のお客様に認知してもらうには、もっとたくさんの企業様に403を知ってもらい、参加していただく必要があるはずです。現在は、社名にあやかって400社を目標に認知拡大に取り組んでいます。
また、今回受講した中で、特に頼りになった講師のお名前を記録しておいて、その方のブログや書籍を追っていこうと思っています。受講の中で得た気付きをノートに残しているので、今後もそれをヒントに質の良い学習ソースにアクセスしていくつもりです。
※東京都では、2024年度現在、都内中小企業を対象にしたDX人材を育成するための学習プログラム、「DX人材リスキリング支援事業」を実施しています。(事業概要はこちら)
※本記事は、株式会社ベネッセコーポレーションが東京都の許諾の下取材を実施しています。