kintoneで郵便番号から住所を取得するカスタマイズを作成しました

kintoneで、数値フィールドに郵便番号を入力したら、自動で住所を取得するカスタマイズを作成しました。

この記事では、処理の概要や、利用したAPIの紹介を行おうと思います。

ちなみに、実際のソースコードは、僕の個人ブログにて公開しているので、実際にJavaScriptファイルを作成する際の参考にしてもらえると嬉しいです。また、このカスタマイズを利用したアプリテンプレートの販売も行っていますので、自分で処理を作成することが難しい場合には、アプリテンプレートを購入することで、すぐに利用できます。

概要

このカスタマイズでは、kintoneの数値フィールドに入力された値(郵便番号)から住所情報を取得して、文字列(1行)フィールドに自動入力する処理を行っています。

ついでに、kintoneの数値フィールドの仕様上、全角文字の入力も受け付けてしまうので(レコードを保存するまで怒られない)、APIに情報を投げる前に、入力された値に全角文字や記号などが含まれていないかをチェックし、必要に応じて成形する処理も付け加えています。

顧客や、社員の住所などをkintoneで管理する際に、住所を入力する手間を減らすことを目的としたカスタマイズになっています。

Postal Code API

今回、入力された郵便番号から住所に変換する処理には、以下の Postal Code API を利用させていただきました。

通常の郵便番号であれば英語表記にも対応しているようですが、今回は日本語の部分のみを利用しています。また、複数の郵便番号が存在する場合には、すべての住所を返す仕様になっていますが、今回のカスタマイズでは問答無用で、prefcodeが若い方が採用されるようにしています。

kintone JavaScript API

kintone 側の処理では、レコード追加/編集画面でフィールドの値を変更したときのイベントを利用しています。

レコード追加画面でフィールドの値を変更したときのイベント

レコード編集画面でフィールドの値を変更したときのイベント

このイベントを利用することで、入力画面で結果を確認したうえで、レコードの保存を行うことができるようにしています。さらに、取得した値の修正・追記もできるため、郵便番号による自動入力では対応できない、番地以降の住所を入力してから保存する、といったことも可能になります。

レコードの保存イベントで処理を行うことも可能ですが、保存されるまで結果がわからない上、自動取得した値を編集できないのは少し不便だと思うので、今回はフィールドの値を変更したときのイベントで行っています。

ちなみに、数値フィールドに入力された値を成形する処理については、「半角自動変換カスタマイズ」として販売しているほか、仕組みについてはブログにも記録していますので、興味があればご覧ください。

想定される適用例

kintoneで住所を入力するアプリを作成していれば、幅広く使えるカスタマイズだと思います。

一例として、顧客情報を管理するアプリを用意しましたので、利用しているkintoneに取り込んでみたい方は、ぜひご活用ください!

udcstoreの紹介

宣伝チックになってしまいますが、 udcstore では、今回作成した「顧客情報管理アプリ」以外にも、業務に使えるkintoneアプリやカスタマイズを販売しています。

また、アイディアボックス にアアイディアを投稿することで、希望のkintoneアプリやカスタマイズが udcstore で販売されるかも知れません。※制作・販売をお約束するものではありません...

もしよければ、udcstoreアイディアボックス も覗いてみていただけるとうれしいです。

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