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先史時代
人類の出現と進化
人類の特徴
◎ヒトとサルの違いは?
→直立二足歩行が可能である。
→前足が手になることで道具が使えるように。
人類の進化
◎猿人→原人→旧人→新人
進化とともに脳容積が大きくなった。
→知恵をつけ道具や火が使えるように。
化石人類の登場
猿人(約700万年前)
◎簡単な打製石器(礫石器)を使用
→ほとんどただの石、道具を加工する知恵がない。
ex.アウストラロピテクス(南のサル)
原人(約200万年前)
◎ハンドアックス(握斧)を使用
→石を加工して鋭利に
ex.ホモ=ハビリス(器用な人)
ジャワ原人
北京原人→火の使用
旧人(約60万年前)
ex.ネアンデルタール人
→1856年、南ドイツで発見。
洞穴に棲み一部で埋葬の習慣。
剥片石器の使用。木の棒につけて使う。
→打製石器を作る時に出てきた破片を用いる。真ん中の塊で作ったものは石核石器と呼ぶ。
新人(約5万年前)
◎精巧な剥片石器(石刃)や骨角器を使用。
→骨を尖らせて針のようにすることで海の中でも使用可能になった。
ex.クロマニョン人
周口店上洞人
石器・道具の使用
旧石器時代(約250万年前~約1万年前)
◎打製石器を使用
◎狩猟・採集の獲得経済
◎いくつかの家族が集まり原始的社会集団の形成
◎礫石器
→ハンドアックス(握斧)、剥片石器
◎骨角器
→銛、槍、針など
◎洞穴絵画
→アルタミラ(北スペイン)
ラスコー(南フランス)
→当時の生活の様子・動物が描かれる
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中石器時代(間氷期への移行期)
◎氷期が終わり間氷期に移行したことで気候が温暖化
→暖かい気候に適した鹿や猪などの小型獣、水鳥、魚介類が繁殖
→細石器がメイン、打製石器と磨製石器の中間にあたる。
◎岩絵
→狩猟・戦闘などの生活場面を岩壁に描いたもの
新石器時代(約9000年前)
◎磨製石器を使用
→石臼、石斧など
◎土器(彩文土器)の制作
◎農耕・牧畜などの生産経済
→生活様式の変化、人々は集落を形成
◎灌漑農業の開始
→農耕に必要な水を人工的に供給する農業。生産の安定化。
これらの過程で協同作業の必要性が出る。
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大規模な集落の形成、強いリーダーの登場
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集落は都市国家へと発展、文字の発明で歴史時代へ
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技術の継承、交易や戦争の発生