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#タイツの日の炎上に思った翻訳の必要性。

タイツメーカーの「アツギ」さんが実施した#ラブタイツというPRが炎上。

人気イラストレーター・漫画家ら25人以上とコラボ。クリエイターが次々にタイツに関するイラストを投稿し、アツギ公式Twitterがハッシュタグ「#ラブタイツ」と共に、イラストをリツイートや引用リツイートしていくPR。

「また企業垢か…」と思って投稿されたイラストをみてみると、自分のTLと変わりなくて「何がまずいんだ!?」って一瞬思ってしまったけど、「誰向けのPRやねん!」「公式垢が趣味と仕事を公私混同している!」「ただの性癖がハマるイラスト」とか、なるほどその通りですねと思うわけです。

イラストって(というかオタク文化も)割と市民権を得てると思ってたんだけど、まだまだそのまま出しちゃいけない文化なんだなと。

※弊社にもよむ大先生の同人誌はたくさんあります。

ところで、弊社はアニメカルチャーを中心としたプロモーションやデザインの会社をやっているんですけど、会社を立ち上げたときに「Linguistic sync.」っていう言葉を掲げました。直訳すると「言語同期」という意味になります。(おそらく社員の誰もその意味を知らない。)

Linguistic sync.
.MP(ドットエムピー)は、アニメや漫画、フィギュアやゲーム、コスプレや美少女ゲームまで、いわゆるアニメカルチャーを軸としたアートディレクションやプランニングを行うクリエイティブチームです。各々がファンとして解像度の高い視点を持ちながらも、課題に合わせた正しい翻訳(コンパイル)とシンプルな言語化(シンク)によって、物語に新たな生命をもたらします。


アニメ・オタク界隈では当たり前のような価値観も、知らない人からするとその当たり前が理解できないし、興味もない。コンテンツの性質上、嫌悪感をいだく人もいる。

でも当然。文化も知らないし、興味もないのだからあたりまえです。

僕らの会社はこの<文化(オタク文化)>を<一つの言語>として捉え、
その言語を知らない人達(非オタク・嫌いオタク!)が理解・納得、そして楽しめるように、言語を「翻訳」することを仕事としています

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例えば、
アニメタイアップキャンペーンで飲食店コラボのお仕事の場合、ただのアニメ好きが企画してしまうと、ファンだからわかる色んなネタを詰めこんだり、描き下ろしだからといってたくさんのイラストを発注してしまう。結果、店内がイラストだらけになったりしてしまったりすることがあります。

アニメ好きからするとそれはうれしいことなんだけど、アニメなんかに興味のない、ただ食事をしにきたお客さんからしたら気分が悪いだけ。

だから僕らは「アニメファン」も「 アニメに興味のないお客さん」も 楽しめるような、両者が理解できる言語を探してキャンペーンを考えたり、デザインしたりしてるんです。

すべての広告がそうではないんだけど、個人的には 広告って多数結論だと思っているので、より多くの人がオタク文化を理解して楽しめるような広告を作れればいいなと思うわけです。

今回は、広報担当者が自分の好きな文化をそのまま出してしまったことが炎上の原因で、その文化を知らない人達も楽しめるような工夫(翻訳)をすればちがった盛り上がりを見せたかもしれない。性的搾取とかの視点になると話は全く違ってくるけど。広報担当者さん頑張って。

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