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Flashの終わりに想う、Flash黄金時代と私的ベスト5

2020年12月31日、Adobe Flash Playerのサポートが終了。

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僕がこの業界に入るキッカケを作ってくれたFlashの終わりに「Webの1つの時代が終わったなぁ。」と寂しさを感じてしまう。

仕事の上では大変お世話になったFlashだけども、どちらかというと”Flash作品(アニメ)”としての側面、特に2000年代初頭の「Flash黄金時代」と呼ばれていた時期のFLASH作品は20年だった今でもたまに見てしまう。

当時はTwitterなんて無いわけで、大体は2chの「FLASH・動画板」に不定期に投下されるFlash作品を見ていたんだけど、年末に開催される紅白Flash合戦、その後のFLASH★BOMBの開催期間中に投稿されるFlashアニメの作品はレベルが高い作品が多く、未だに名作と呼ばれるFlash作品がたくさんある。

あれから20年(綾小路きみまろ風)。

僕が衝撃を受けたFlash作品を、自分のメモ的な意味合いも含めて5つほど紹介。(※一部Flash黄金時代とずれている作品もあります。)


【1】どおらえもん(Dooraemon)/ドラワサビ

空耳系Flashの元祖。オフスプリングの「All I Want」という歌詞の中に“That’s all I want”というフレーズが「ドーラーえもーん!」と聞こえるためだけに作られた作品なんだけど、妙に起承転結がしっかりしていて、疾走感溢れる作品なので勢いで楽しめる。高校生だった僕が衝撃を受けたはじめのFlash作品。これを機にFlash沼に落ちていく。


2】 num1000(ナムセン)/ スキマ産業

モーショングラフィックスといえば今はAfterEffectが主流だけど、2000年前半くらいまではFlashで作るのが当たり前だった。そんなFlashのモーショングラフィックスのはしりであるnum1000。気持ちのいいモーショングラフィックスとレイヴ曲が見事にマッチ、さらに梵字なども利用されており、いま見るとネタにしかみえないけど(当時は)本気でカッコ良いと思っていた。


【3】 Keep on lovin' you full / ヘッポコムービーズ

「2chがアニメ化したら?」というキッカケから、そのアニメのオープニングを想定して作られたFlashアニメーション。懐古厨といわれてしまうかもだけど、AAの動く姿に感動して本気で2chのアニメ化を望んだものである。オープニングテーマ曲であるKeep on lovin' you fullが妙にアニメのオープニング感を演出してて、今見てもほんわかできる。


【4】 Nightmare City  / み~や

2chのAAキャラが戦うアニメーション作品。当時のFlashアニメーションでは戦闘描写がダントツに上手く、厨ニ全開の作品。いまだにMMDでオマージュ作品が作られていたりする名作。前編後編の2部作。


【5】マイケル3部作/ sikamako

1.マイケルクエスト

2.マイケルファンタジー

3.マイケルフォーエバー

某有名ダンサーを主人公にしたメガドライブのゲームの主人公マイケルとファミコンソフトの英雄たちが地球を救う全3作品。ファミコンのアレンジ楽曲をBGMに物語は展開していくが、チョイスしているファミコン作品のキャラやシーンのチョイスのセンスに脱帽。そして衝撃の展開へー。何故か涙が止まらない超大作。いまも年に1度くらい見てしまう。


まだまだ思い出のFlash作品はあるんだけど、ベスト5を上げるならこれかな。当時学生だった僕はFlashの魅力に取り憑かれ、気づけば自分でも制作するようになり、そしていまの業界にいると想うと感慨深い。Flashよありがとう。

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