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コラボ慣れしたアニメファンへのアプローチ方法

なかなか良さげなコラボ商品を見つけた。

鬼滅の刃とチキンラーメン、両者が持つキャラクターストーリーがきれいにハマっていて、ついつい顔がほころんでしまうコラボ商品。


ーここ10年くらい。アニメと企業のコラボが増えてる。

ここ5年は特に多くて、こういったコラボ企画が多く実施されるにつれ、コラボに対するファンの目も必然的に肥えてきていて、既存画の使いまわしだけだと見向きもされないこともある。鬼滅の刃のようにクリティカルヒット作品であれば、既存画でもコラボ企画として成り立つ可能性もあるけど、少なくともアニメファンの真の理解は得難い。


ーでは、どうコラボすべきか。

アニメ側であれば、既存画でなくコラボの企画にあった描き下ろしが当たり前だし、企業側であれば、例えばカップラーメンなら企画にあった限定味を出すとか、ただの足しでなく掛け算することがコラボのスタンダードになっているし、逆にそこまでしないとコラボの意味はなくなってしまう。また、大前提として企画者は作品への深い理解が必要で(=作品の1ファンとして)、その視点でどうやってアプローチすべきかを考えることも重要。


ーコラボが前提として作られたアニメ作品。

地域×アニメのコラボなんかは、アニメを作る段階で地域とコラボがきまっている。その地域を舞台にアニメが作られることで、多くのファンは聖地巡礼とし現地に赴き、その地域に経済効果を生み出し、そして限定のアニメグッズを購入する。プロモーションが考えやすいですよね。


ーこれからのアニメファンへのアプローチ方法とは。

ただ、先にも書いた通り、いまのアニメファンは目が肥えてしまっているので、アニメが始まる前から地域とのコラボを全面に出されてしまうと、その裏にある大人のビジネス感が見えてしまうため、逆にファンが離れてしまって失敗に終わることが多くあります。

もっとも、聖地巡礼とは素敵な作品を生んだときにできる副産物のようなものなので、町おこしに成功した「らき☆すた」のように、企業が仕掛けるのではなく、ファンが自発的に聖地に訪れることが重要なのです。

すなわち”ファンが行動したくなる仕掛けを<こっそり>組み込んでおく。”という見えない企画性が、今後のコラボに重要なアプローチなのかなと思ったわけです。文字にすると簡単だけど、”行動したくなる”という仕掛けは、企画者が相当な作品ファン、ないしはファンを理解していないと中々難しい。


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