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これからのライフイベント

この度、齢五十を数え、世の中的には知命と言われる年となった。

人生百年時代と言われる今、ちょうど半分。
これからのライフイベントとしてどんなことがあるのだろうか?

まずは子供たちの進学、就職。
上の子は高校二年生、下の子は中学一年生。
それぞれ進学や就職などのイベントがあるのだろう
というかお父さんとしてはこれらのイベントがなくては困るかな。

そして子供たちの結婚なども良い相手と巡り会えたら…と思う。
自分自身、独身の時に仕事で1人で北海道へ赴き、嫁さんと結婚して子供が出来、家族が増えていくと言うファンタスティックな経験をしたので子供達にもこの素敵なイベントを身をもって感じて欲しいと思う。
そのうち孫をこの手に抱く日も来るのかもしれない。ウクレレで子守唄を爆唱してやろうと今からほくそ笑んでいる。

そして迎える僕自身の退職の日。
サラリーマンというか、工場(こうば)の工員として長く働いてきたけど今の制度ではあと十年で定年。制度が伸びても65歳、後十五年。パート社員として残れるようだけど、仕事場まで遠いのでどうしようかな。
時給で働くなら近くの仕事場を選びたい。
退職後はのんびり釣り糸を垂れたりウクレレ弾いたりして過ごしたいけど、住宅ローンがある限りは…

その前に迎えるかもしれないイベントが親との死別。
母は僕の定年後まで長生きしそうな気がするけど、父は肺がんで片肺、脳梗塞で認知症気味とフラグが多めに立ってきてる。
週明けには十二指腸の腫瘍摘出手術も控えている。
できれば「おれ、この戦争が終わったら…」とか、などといったフラグは追加しないでもらいたいものである。
そして母とも死別の日が来るのだろう。
どちらにも「いい人生だった」と感想を残してもらえると嬉しい。
どら息子なので苦労ばかりさせている。そんな感想持ってもらえるかどうか。
馬鹿な子ほど可愛いと言う古からの言い伝えを信じよう。

やがて迎える嫁さんとの別れ。
僕が先に行くのか、嫁さんが先に行くのか。
あるいは三行半を突きつけられる別れとなるのか。
少なくとも僕は嫁さんと積み重ねてきた時間が素晴らしいもので、かけがえのないものだったと今でも思ってるし、これからもそうだと確信している。
嫁さんはどう感じてくれているかわからないが。
できれば同じように感じてくれていればありがたいし、夫冥利に尽きる。
僕は嫁さんより後に死ぬように約束(嫁さんは高橋留美子ファン)させられてるので頑張ろうとは思っているが、男性の平均寿命は女性より短いので困っている。

どうあっても起きてほしくないのは逆縁。
こればかりは起きてほしくない。
何が起きるかわからない世の中ではあるが、やはり順番は守って欲しい。

こうやってみると人生後半、退とか、別とか、そんな文字が続く。
順番的に仕方のないことだけど人生の下り坂だとは思わず、毎日がピークであるような生き方をしたい。
そのためのスパイスがお酒やギャンブルなどではなく、家族と過ごす時間であったり、ウクレレや釣りを楽しむ時間であって欲しいし、そうしていかなくてはと、一人小岩で酒を飲みながら考えている。

結局酒かよ

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