宇田川家が普通じゃないせいで
最近よく聴いている曲のタイトル
BAKさんの『君が僕の心臓じゃないせいで』
エグいタイトルやな。
心臓じゃなかったらどないやねん!?
といったタイトルなのですが、とんでもねぇ恋愛ソングです。
それくらい人を愛したいものですね。
さて、10月に無事。劇団6番シード30周年記念公演第二弾
『屋根裏のバーニャカウダー』が終演した訳なのですが、この物語。主人公である息子と愛人ばかり作って女遊びの激しい父親と腹違いの子達によるなんだかあったかい(かもしれない)ヒューマンドラマでした。
主人公である和泉惣之助(藤堂瞬)と父親の和泉大善(小沢和之)を軸とした家族の物語だったのですが、お客様の中で、腹違いの子供が数人いる父親(小沢和之)と本妻の長男(藤堂瞬)との絆はあまりピンとこないというご意見が多々あった様で。
やはり、ヤンチャな父とその娘。ヤンチャな母とその息子。の方が得てしてしっくりくるのは何故なのだろうかという事象を肴に酌み交わしておりました。
息子と父親に、そんな関係あり得るの!?というところからの
しっくりこない感。。。
ご存知の方は、多々いらっしゃることかと思いますが(特にファンクラブの方々は耳タコかと思いますが)宇田川には、種違いの姉と腹違いのハーフの妹がいます。
2人ともに会ったことはありません。
父も母も好き勝手しすぎ。
話すと長いので割愛しますが、亡くなってからの両親の色々で家庭裁判所までいった宇田川ですので、あまり一般的でない宇田川家の色々は松本家からすると大変に奇異で不可思議で言ってしまえば常軌を逸した事柄だったのかもしれません。
今回の父親と息子という関係を本にしたというのは少なからず宇田川家のそれが影響してしまったのかなと思っています。
普通じゃない宇田川家をデフォルトにしてはいけませんね、火傷しますww
昔見た芝居でラスト、腹違いか種違いの姉に対して『お姉さんて呼んでもいいですか!?』というセリフがあったのですが、実際そんな状況下にある宇田川は、んなこと姉にあたる人に会ってすぐに言えねぇよ。最低でもすうかげつかかるわっ!!と、心の中で突っ込んだ記憶があります。
物語というのは時にダイナミックに展開するからこそ面白いもの。これを、都合がいいととるか、ダイナミックな展開ととるかは観客次第。
難しいですね。
また、今回のお芝居『屋根裏のバーニャカウダー』でよく出てきたワードそれは、惣之助が口にする亡くなった父に対する
『別れの言葉』でした。
別れの言葉、別れ。から連想するに私は『悲しい』とか『苦しい』とか『暗闇』『絶望』など、とてもマイナスなイメージが先行してしまっていたのですが、惣之助は物語のラスト、父親に別れの言葉を伝えることができるのですがその別れの言葉が
『最高の父親だ』
だったことに、ちょっとハッとしまして。
そうかと、『別れ』だからと言って決してマイナスではないのだなと感じまして。
そう言えば自分も亡き母が余命宣告をされた後に
『産んでくれてありがとう』と伝えたそれが、別れの言葉だったのかな。なんておもったり。
別れだからと言ってマイナスじゃないぞ!考え方が凝り固まってるぞ、わたし!!と感じた今公演でした。
2023年劇団6番シード30周年記念公演、第一弾、第二弾と無事に終演することができ改めていつも応援してくださる皆様への感謝の気持ちと2024年に向けての創作意欲が沸々と湧いてきております。
いつも気にかけていただいてありがとうございます。
来年の劇団6番シードもご贔屓によろしくお願い致します。
ps.12月弊社のプロデュース公演もございますのでお時間ございましたら是非とも。お待ちしております。
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