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ニュージーランドプチ留学~滞在中に一番傷ついた事(おまけ:お土産編)~

いよいよ語学学校のラストレッスンの日がやってきました。
この日の朝は、ほんの少しだけ傷ついた出来事がありました。

ホテルの部屋から出た瞬間、清掃員の方と鉢合わせをして、いつもお部屋を綺麗にしてくれてありがとう、とお礼を伝えました。
相手はややびっくりした顔を見せましたが、その後微笑み、早口で何か私に伝えたのです。

…その言葉が、全く聞き取れなかった。
(今思い返せば、もうあなたは部屋を出るのであれば今から部屋に入って掃除して良い?という事だったと思うのですが…)

寝起きで頭が働いていない事と、学校へ向かう途中だったので急いでいる事もあり、私は何も言えず、あたふたする事しかできなかったのです。

清掃員の方はため息をつきながら、慌てる私にこう告げました。

「…Okay,please answer,"Yes"or"No".」

私は相手の言っている事の意味も分からぬまま、「…Yes」と力なく答える事しかできませんでした。
清掃員の方はSure、と告げると、私の部屋へシーツやタオルをサッサと運んでいきました。

これは地味に滞在中に一番ショックを受けた出来事だったと思います。

英語が理解できなかったから、私にはイエスかノーかという限られた選択肢しか与えられなかった。

「もっとゆっくり喋って」だとか「あなたの言ってる意味はこういう事?」だとか「ごめん、まったく聞き取れない」と言う事だって私ならできたはずなのに、咄嗟の事となるとその言葉すら出てこなかったこと。

言葉が理解できない・使えない不自由さ、自分の不甲斐なさをダイレクトに痛感した出来事でした。

そんな意気消沈する出来事がありつつも、足早に学校へ向かい、教室へ向かいます。

「ハイ!今日がカボスのラストレッスンなんだってね、一緒に写真を撮ろうよ!」

明るいコロンビア人の男子生徒が話しかけてきます。
その子のみならず、他の生徒も集まってきて、最終的にはクラス全員で集合写真を撮影する事になりました。

…私のクラスメイトはとても素敵な人の集まりでした。
分からなければ積極的に尋ねる。少しでも学ぼう、掴もうというハングリー精神。
私は春から新しい職場で働く事になりますが、このクラスのみんなのような積極性、ハングリー精神は忘れないようにしなければと強く思いました。

一つだけ後悔しているのですが、渡航前にLINE以外のSNSを始めておけば良かったなと思います。韓国人の美少女に連絡先を聞かれたタイミングで、もはやLINEは主流のSNSではないと教えてもらったのです。(ジェネレーションの問題もあると思うのですが…)

「…カボスはインスタやってる?」

「LINEならやってる(※Xアカウントもありますが、愚痴アカウントなのでさすがに教える事はできません)」

「LINEかぁ…ほとんどこのクラスではやってる人はいないかな。今はWhatsappかインスタをやってる子が多いと思うよ!」

結局私は誰とも連絡先を交換する事なく、(手作りチュロスをくれた韓国人の子にはお礼のお菓子を渡しました)教室をそっと立ち去ってしまいました。

「たったの1週間だから」

「私はもうみんなのように若くないから」

…と心のどこかでクラスメイトに対して線を引いてしまったのですが、自分の中だけで勝手に決めつけて、変に遠慮して、広げられるはずのご縁や人脈を断ち切ってしまったのは、今思えば正直勿体なかったかな、と思いました。

土日は友人とのオークランド観光の予定がギッシリ詰まっているため、お土産を購入するタイミングはこの日しかありませんでした。

私が足を運んだのは以下3店です。

①Two Dollar Things

NZ版の100均。(…ではなく$2均一)CBD以外にも複数店舗があり、日本の100均で揃うようなものを購入できます。(もちろん中には$5や$10の商品も…)
もちろんお土産も沢山売られています。私はここでマグネットやノートを大量に購入しました。

(※このTwo Dollar Thingsで売られていたものと全く同じものが他のお土産屋さんだと倍の値段で売られている事がありました。優先順位として、まずはこのTwo Dollar Thingsにてお土産を購入し、足りないものは他のお店で購入するのがオススメかもしれません。)

②OK Gift Shop

ブリトマート駅から歩いてすぐの港の近くにある大きなお土産物屋さん。
品揃えはCBDの中でもダントツだったと思います。
私はここでキウイバードのぬいぐるみを購入しました。(お店の人が教えてくれたのですが、本物のアルパカの毛が使われているとの事)

$72というかなり高い買い物(ニュージーランド人の友人も少し呆れていた(笑))でしたが、全く後悔はしていません。ふわふわの手触りに毎日癒されています。

オークランドでは色んなキウイバードのぬいぐるみが売られていますが、個人的にはこの子がダントツで可愛い(笑)
こげ茶、茶色、ホワイトとカラーバリエーションもあるのでお気に入りの子を見つけてみてくださいね。

後日談:オークランド空港でも売られていました…

③Sail Away Souvenirs

クイーンズ通りに面する青に白文字の目立った看板が特徴のお土産屋さんですが、ここも可愛いお土産が沢山売られています。特に可愛いデザインのトートバッグであればここがダントツでした。
また、缶入りバターなるものも購入しました。日本の缶詰のようにプルトップ式で開けられませんので開封時には缶切りが必須です。



オークランド滞在最後の金曜日を迎え、大まかなパッキングを終えた私は、ごろごろ転がってホテルの天井を見つめていました。

もうすぐこのお部屋ともお別れです。悲しい…

テレビからは相変わらず早口で何を言っているのか聞き取れないCMが流れてきます。
(このCMは滞在中、嫌というほど流れてきました(^^;;グロサリーストアのCMかな?)

スマートフォンに1件の通知が届きました。
それはキャセイパシフィック空港から、帰りの飛行機のオンラインチェックに関する案内でした。

渡航前はメンタルダウンを案じて、できるだけ心身ともに負担のかからないような旅程を組んでいたのですが、幸いにも周りの人々に恵まれたため(語学学校でも生徒のメンタルケアに力を入れている印象を受けました)私の場合は滞在中、メンタルがどん底に落ちる事は全くありませんでした。

むしろ、ちょっとした事でもお褒めの言葉をいただくことが多かったので、自己肯定感が少しずつ上がっていく感覚を覚えました。

時間とお金が許す限り、もっと滞在したかったな…

少しずつ、私のプチ留学は終わりへと近づいていました。

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