FreenBeckyインタビュー by The Standard POP(抜粋訳)
元の英訳記事はこちらからご覧ください。Twitterで拙訳したものを微調整して載せました。なおネタバレにあたる回答もあるかと思いますが、まだ見てない方はどうぞこちらからお早めにご覧ください。
GAP出演後、タイのLGBTQIA+コミュニティに関して考え方に変化はありましたか?
Freen: 私の考えは以前と同じで、そもそも特定のグループとして見ていません。同じ人間と捉えています。他の人と変わらず、感情があり、考える人たちです。だから人として愛を伝える方法の1つと捉えています。
Becky: 誰もが誰かを愛せる、そうあるべきです。私たちは感情に従うだけです。恋だってするでしょう?あなたの体はあなたの権利で、あなたに選択権があります。
Freen: すべての人には好きな人を愛したり、なりたいものになる権利と責任があります。私たちは人間なんですから。
愛の定義は?
Freen: これは一緒に答えよう。
FB: Love is Love.(愛は愛。注: LGBTQ+お決まりのフレーズ)
Freen: 2人とも愛については同じ定義で考えています。個人的には直感で動きますが、その行動にも理由はあります。誰かを好きになったら進んでリスクを取ります。でも何も感じなかったら急かしません。
Becky: 安心するような人、また会いたいと思わせる人、その人といるとなんであっという間に時間が過ぎるのかな?って思うような人と一緒にいたいです。その人がすごくかわいいなって感じさせる些細なあれこれ。気持ちがすべて。
Becky、LGBTQIA+について法学生としてのご意見は?心からKhun Samを愛するMonを演じて、愛しあう2人の人間をどう思いますか?
Becky: すべての人に愛する権利があると考えます。相手と一緒にいて、好きなら一緒にいる権利があります。同性婚は注目されている議題なので授業でも議論されていますよ。多くの国で同性婚は法制化されていますが、タイではまだです。でも社会がこのまま良い方向に考え方を変えていければ。そしてタイでもいつか法制化されるよう願っています。
FreenはBeckyより年を重ねているぶん、経験値もあるかもしれません。LGBTQIA+の役を演じる役者としてどのように コミュニティの声を伝えたいですか?
Freen: 役者になる前からずっとスポークスパーソンとしてやっていた気がします。誰もが好きな人を愛せるべきと考えます。男同士、女同士、男女で区別する必要もない。人間は誰しも感情や考えなどがあるんです。すべての人には平等でいる権利があります。法的には同性婚が可能になったら最高ですし、全域をカバーできますね(注: 原文のall areasが何を指してるかが不明)。実現したら、誰もがもっと幸せになれますね。
GAP The Seriesから得たものは?あなたにとってGAPとは?
Freen: 最高の思い出です。私にとっては、しょっぱくて、スパイシーで、すっぱくて、sweetな、すべて。好きなことも嫌なこともあります。最高だったこともそうでもないことも、どれもいい思い出。ここから先、行き着くのがどこであっても、どこかにつなげてくれるような経験になりました。この経験と歩んでいけば、ぜったいに次の場所にたどりつける。
Becky: 一生忘れない思い出です。最高の経験で人生最高の時。かなり成長させてもらいました。2年前はまだ未熟な女の子だったと感じますが、いまは成長しました。多くの人との出会いがあり、たくさんのことを経験しました。Khun Sam(以下KSam)とMonとして私たちを知ってくれた多くのファンに会いましたが、いまはFreenとBeckyとして見てくれています。最高の思い出です。
役から一旦離れてください。2人がKhun SamとMonの立場なら、家族やタイ社会に起因するあらゆる障壁を乗り越えられますか?
Becky: 私なら自分を愛せるように取り戻しつつ、KSamと縁は切らないと思います。でも渡英はしますね、仕事を成功させます。KSamには深く愛されていて、私も彼女のために尽くしたと仮定します。でもKSamの曖昧な態度にも随分と対応しなきゃならなかった。本当に愛してるなら飛んできますよ。KSamがイギリスに来なきゃ。私の価値が分かってなきゃいけない。決断力のない人を永遠には待てません。人生は続くから、私なら渡英しています。
Freen: すごく大変だけど、私は愛を信じる人間なので、愛しあっていれば何でも乗り越えていけると信じます。 幸せでも苦しみでも、一緒なら。助けあってなんとしても一緒に乗り越える。片方が愛を信じていなくても、私は相手が成功できると信じるので。相手にも同じように信じてもらいます。お互いに目標は達成するでしょう。結婚がゴールじゃない人もいますが、誰かと幸せでいられるならそれもゴールとも捉えられていますし。結婚が規範とされていますが、法的であれ、文化的であれ、2人で乗り越えられるならなんでもやっていけると思います。
Becky: 50:50じゃないと。MonはKSamがどうするのか、誰を選ぶのか決断を待たなきゃいけない。ただ本当は、MonはKSamにおばあさまを選んでほしいんです。苦しんでほしくないから自分を選んでほしくなかった。だからKSamから離れた。それでもKSが必要なときには、必ずそばにいるのがMonです。
Freen: KSamとしてはさらにつらい。おばあさまとMonのどちらかなんて。
KSamとMonが結婚しましたが、伝えたいことは?
Freen: おめでとう。すごく嬉しいです。KSamが誰にも感情を持たなかった頃から一緒のような気持ちなので。愛について彼女には決まった価値観がありました。いつでもそばにいてくれる人がいるなんて彼女にはわからなかった時から。だからこうして、Monがいてくれるのがすごく嬉しい。態度がはっきりしない時もあるけど、この人はそれでも味方でいてくれます。KSamの弱点を克服する勇気が嬉しくて、誇りに思うし、泣きたい時は泣いていいよって伝えたいです。人生、悪くないね(注: 台詞の「ピンクも悪くない」)
Becky: 心から愛する人と結ばれて、おめでとう。Monの人生には多くの人との出会いがあったけど、選ぶのは必ずKSamです。最終的にMonが、自分が幸せになれるやり方でKSを愛せてよかったです。これからはもう涙はいらないね(注: no more blues)、あるのは笑顔だけ。
お互いに話したいと思っているけど、まだ話していないことは?
Becky: 本当になんでも話すから隠していることがないんです。
Freen: そうだね。仕事のパートナーでこんなに話す人がいるのか分かりませんが、私たちは最初からこうなので、変わらないですね。
Becky: 話すことで理解して、お互いにすごく尊重しています。大事だと思う。
Freen: Becはまだ20才、私が年上なのでかなり人として凹凸なんです。違う道を歩んでるような感じすらありますが、お互いに話しあって理解しています。話し合いができるのはとても良い。
10年後のFreenとBeckyはどうなっているでしょうか?
Freen: 目標という意味では前進あるのみ。いま全力を出せば将来はなんでもできるようになると思うので。明日が来るかはわからないから、毎日、何があっても最大限に楽しむようにしています。でも34才まで生きていたら、犬を1匹飼いたい。その頃には持ち家があって、cuteな犬と一緒に暮らしていたいですね。母と事業を始めるかもしれない。今やりたいことは、事業、生活、キャリアなど、すべての面で成長することです。それと健康体でいたいです。
Becky: 私はかなりのライフプランナーなので…今年、複数学位を取って法学部を卒業予定だから、その後は修士号のために進学するつもりです。だから裁判官と役者になっていると思います。
Freen: すごいねぇ、仕事しなくてもよくなるよ。
Becky: その頃には役者として経験も積んでいるはずだから。チャンスは全部掴むよ。全部やってみたいけど、できるなら裁判官と役者をやりたい。それと家を買って犬が2匹ほしい。
Freen: 失業中にローン組みたいって電話するから出てね。
Becky: 運転してると思う。
Freen: 免許は25才までに取らなきゃ。34才なら運転手を雇ってるはず。
Becky: わかった、運転手を雇う。
Freen: 30才なら誰かと付き合ってるかな?
Becky: そうだといいな。
Freen: その頃には相手がいたほうがいいよ。34才だと難しいかもしれない。(注: FBは4才差)
Becky: キャリアがどうなるか、それをまず安定させたい。家族を養えるようになりたいし、結婚する前に自分の周りのことを落ち着けたい。
いつか2人が離れることになったときにファンに伝えたいことは?
Freen: 離れたとしてもFreenBeckはいつでもみんなの心にいると思うし、私の心にもいるよ。FreenとBeckはそれが早かれ遅かれ、いつかは離れることになるんだけど、私はいつでもBecのよきパートナーでいるし、Becもいつもそばにいる。みんなには、仕事でもほかのことでも私の活動を応援してくれて、感謝しています。みんなに励まされています。だから私もみんなとできる限りいられるようにベストを尽くすよ。ありのままの私を愛して、支えてくれてありがとう。
Becky: FreenBeckはいつまでも私の心の大切なところにあります。Freenとは連絡を取るよ。いつでもNong Becを頼ってきていいからね。ファンのみんながしてくれるように、私もいつでもそばにいるから。その時でもミルクティーが大好きで子供っぽい私がいると思う、それはまず変わらないね。いつも支えてくれて、一緒に成長してくれてありがとう。みんなには好きなことをしていてもらいたいし、毎日生活を楽しんでいてほしい。人生は短いし、将来がどうなるかはわからないから。みんなには人生を存分に楽しんでほしい。
Freen: もう1つ言わせてください。ファンのみんなには、各々自分なりにしあわせでいてほしいです。そのうえで、私たちFreenBeckで生活を埋めるのではなくて、その一部にしてくれたらと思う。そうでないと、もしいつか、FreenやBecky、Freenbeckがいなくなったときに全てのしあわせが消えてしまうかもしれない。みんながしあわせを感じるのがFreenBeckだけ、ということはあってほしくない。みんなの生活の一部にはなれるけど、私たちだけしかいないような人生を送ってほしいとは思わない。いつか私たちがいなくなっても、しあわせでいられるようにあってほしい。そのほうが嬉しいよ。FBはいつもそばにいるからね。
嬉しいです。ありがとうございます