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#39 肉牛の飼料設計の始め方!
飼料設計について考えてみます。
飼料設計は設計1割、段取り9割です。
この心掛けは師匠からの教えです。必要なことは“熟考“です。
最近の飼料計算ソフトは期待乳量、期待DGが計算されます。これが飼料設計の考え方が正確かどうかを判断する大きな手助けになります。
昔の期待乳量は頭で計算していました。
便利になると、良いこともあれば…もありますね。
肉牛牧場で初めて飼料設計する場合
①牛群の状況を確認します
②粗飼料を分析します(センイ消化率が分かるもの)
③市場での牛群の出荷体重とDGを調べておきます
④現状を聞取りし飼料設計に反映させる
⑤市場でのDGと予測DGを比較します
月齢にもよりますが和牛素牛の乾物摂取量は8kgを基本としています。
⑥聞取りした粗飼料の量、DGの評価を考慮して乾物摂取量を決定します
⑦よりDGが上がるように、コストが下がるように配合飼料などを選定し、牛の健康を考慮しながら飼料設計します
この⑦が飼料設計。
①~⑥が段取りです。
乳牛も同様です。
例えば、乳牛の飼料設計で出荷乳量が33kgなのに、30kgの牛が要求する乾物摂取量だった時…
この設計のコンセプトを確認します。明確な回答がない場合は段取りが足りないことを意味しています。再考を求めます。
一番ウソを言わないのは牛です。人はたまに勘違いがあります。ウソではなく勘違いです…
牛の健康と笑顔溢れる牧場を共に…