#29 肉牛の飼料設計の有用性をプレゼンしてみる
肉牛の飼料設計を考えてみます。
セミナーにてAMTSという栄養計算ソフトを使って、肉牛における飼料設計の話しをする準備をしています。これはAMTSという栄養計算ソフトの特性上、参加者の皆さんが理解しやすいのでは?と思ったからです。栄養と環境の関係を理解するのに非常に優れた栄養計算ソフトです。(私はAMTSが一番とは思っていませんが。)
・乾物摂取量
以前は日本飼養標準に準じていました。しかし、独立してからは、自分が責任を負うことになりますので、体重比で考えています。
妊娠末期の乾物摂取量は体重の1.8%を基準とします。
例えば、500kgの歯は牛の場合500×1.8%=9kgです。
ここを基準に検証していきます。
・粗飼料分析
粗飼料分析はセンイ消化率が分析出来るラボに依頼します。私はこの項目を重視しており、ミネラル等の分析方法はあまり気にしません。
特に和牛繁殖農家さんでは、このセンイ消化率が重要です。
酪農家さんよりもサンプルごとの分析結果のバラつきが大きいです。
このセンイ消化率の差が、予測生産量に与える影響を理解してもらいたい。
・飼養環境
環境の変化(気温、牛の汚れなど)が、予測生産量に与える影響を理解してもらいたい。
・給与メニューの比較
牧場ごとのメニューの比較を行い、メニューと増体結果などを考慮してMP(代謝タンパク質)の給与量について議論したい。
以上が今回のセミナーの核となるポイントです。
牛の健康と笑顔溢れる牧場を共に…