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#78 暑熱時の乳脂肪低下の対策を考えてみる!

暑熱時の乳脂肪低下について考えてみる!
これは私見であることをお断りします。

まずは脂肪酸製剤ですが、これは可と思います。脂肪酸製剤を使うと、どれくらいで反応が出るの?と聞かれます。
そんな時、私は1日あれば反応しますと答えます。
もし、2~3日使って変化が無ければ、脂肪酸製剤の効果が見られなかったと評価しています。

最近ではパルミチン酸が豊富な脂肪酸製剤が良いと言われています。

私は農場で反応のあった脂肪酸製剤(自分自身の成功例があるもの)をオススメしています。
決してパルミチン酸リッチの脂肪酸がダメとは言っていないので、お間違えの無いようお願いします。


当然、飼料中のセンイの割合を増やすことは可と思います。
ただし、そのセンイの品質と牛群構成(搾乳日数など)には注意が必要です。
また、乳脂肪が上がっても、乳量が低下してしまったら、合成される乳脂肪量は逆に下がってしまうかもしれません。


センイの品質で気にすることは、センイの消化率です。


30時間、120時間、240時間ルーメン培養のセンイ消化率とpeNDF(物理的有効センイ)を考慮する必要があります。消化率の高いセンイが重要です。

飼料設計を行う際の粗飼料分析で最も重要な分析項目だと思います。

肉牛のことも考えてみます。

給与された脂肪酸が影響を与えるならば、蓄積される脂肪もある程度コントロール出来るかもしれません。
ぜひ、一度やってみたい。

脂肪酸製剤を肥育後期に給与してみる…大豆や綿実などの給与でしょうか。
それとビオチン、バイパスビタミン?なんかも面白そう


牛の健康と笑顔溢れる牧場を共に…

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