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#40 MUNを飼料設計の参考にはしますが…
MUNについて考えてみます。
栄養設計の指標としてMUNを使っている方が多いと思います。
私はバルク乳平均でMUNが12以上の場合、原因を推察して、問題があると判断した場合は飼料設計を調整します。
低い場合は牛の状況、乳生産を確認しますが、ほぼ飼料設計を手直ししません。
MUNが分からない場合はBUNを用いて栄養設計の指標としています。
MUN(乳中尿素窒素)はBUN(血中尿素窒素)との相関が高く、BUNの方が高値になつことが一般的です。
BUNは21以上で高ければ腎臓を、7以下で低ければ肝臓の病気が疑われます。腎臓の機能が低下していると、尿素窒素の排出量が減って、体内に残り、血液中の濃度(BUN)が上がります。
逆に肝臓で作られる尿素窒素量が減ると、濃度(BUN)は低下します。また、タンパク質の摂取量が低い時も低下します。
これが、BUNの一般的な考えです。
腎臓の機能と肝臓の機能をおおざっぱに確認するための検査です。
MUNが21以上であれば、MUNは18程度。BUNが7以下であれば、MUNは5程度、従って牛個体のMUNの指標は5~18程度と思います。
何が言いたいか…??
MUNだけで牛群の状況判断をすることは良いのか?という事です。
MUNが低い場合でも乳タンパク質、乳量に問題が無く、牛が健康で、TMRの給与状況が正確な牧場で何を問題視したら良いでしょうか?
教科書を信じますか?
牛の反応、農場を信じますか?
牛の健康と笑顔溢れる牧場を共に…