見出し画像

TCG Flesh and Bloodのススメ


「本格的なカードゲームがしたいのかい?」「土地事故の無いカードゲームがしたいのかい?」「骨太な対戦経験を味わいたいのかい?」「ガッツリ対戦したいならFaBだ」「だったらFaBだ」「FaBをやるといい」「ナンデモアリで闘りてェんだろ」「FaBだ」

出典「だったらブラジルだ」より

ということで、今回はめちゃめちゃ面白い対戦を味わえるカードゲーム、Flesh and Bloodについて、紹介していきたいと思います。

公式サイトはこちら。

Flesh and Blood (FaB)はどんなゲーム?

基本的なルールは、2人がお互いヒーローとデッキを持ち寄って、それぞれがカード(技)を使って攻撃と防御を繰り返し、相手のライフを0にした方が勝利、というシンプルなゲーム。

使えるヒーローは30キャラ以上ありどれも個性的

特徴的なのは、ほとんどのカードゲームにあるような土地(リソースを生み出すもの)を置いて、場にクリーチャーやキャラクターを並べて、といったものを無くしていること。
すごくザックリ言ってしまうと、MTGのコンバット部分だけを抽出したかのようなゲームともいえる。対戦格闘ゲームに似ているとも言われる。

それぞれのプレイヤーは基本的に自分のターンにアクションカード、つまり技を使用して相手に攻撃を仕掛ける。相手はそれをどう防御するか、もしくは防御しないかを選択してダメージの応酬を繰り返す。

自分のターンの終了時には規定枚数(大体の場合は4枚)になるまで手札を補充する。カードを毎ターン1枚補充するのでもなく、既定の枚数までドローをするので、当然手札を無駄に余らせない方がお得となる。
カードのドローフェイズが自分のターンの開始時ではなく、終了時であることも特徴的。

アクションカードの一例

カードの4隅には情報が記載されていて、右上の数字はプレイするのに必要なリソース(コストのこと)、左上の赤丸の数は手札からピッチゾーンに送ることで産み出されるリソースの数。
左下には攻撃したときのパワー、右下には防御したときの防御値が書かれている。

つまり大体のアクションカードには基本的に、
①攻撃に使う
②防御に使う
③リソースを産み出す
の3つの使い方があり、どのように使うかでプレイに幅が生まれる。

ターン終了時には規定枚数まで手札を補充するので余らせないよう攻撃をするのが肝要となるが、ターン終了すると当然、相手のターンになる。
相手は攻撃をしてくるのでそれを手札を使用して防御する。(しなくても良いがライフが減る)防御をしすぎるとライフはきっちり守れるけれども手札は減り、手札が減ると自分のターンを迎えたときに出来る攻撃が弱くなってしまう、というジレンマがある。

相手の狙い・戦略、それに自分の戦略、生み出すことができるダメージ量なんかを照らし合せて攻撃と防御を考える。その攻防の悩ましさがこのゲームの楽しさの一つとなっている。

上の例に出している「傷には傷を」のカードは、0コストのカードなのでリソースを必要とせず、これ1枚だけで攻撃ができ、攻撃すると4点分のダメージになる。
一方、防御に出すと2点分の防御になる。普通に考えて防御に使うよりも攻撃に使った方が2点分お得となるので防御には使わない。
ただ、そういってはいられない場面になることもあるのが面白いところである。

FaBの良いところ

FaBの良いところ、ハマれるところは沢山あるけれども、挙げていくとするとひとつには、しっかりと対戦ゲーム体験が味わえることだと思います。
開始1,2ターンで終わったりしないし、どちらかが力を発揮しないままゲームが終わるようなことがなく、ちゃんと攻防を相手と向き合って対戦ができる良いシステム。

そして、競技シーンがしっかりと用意されていること。これは運営が非常に情熱をもって取り組んでいるのが良く分かるけれども、大会が階層に分かれてちゃんと充実している。店舗大会から賞金が出る大型大会、そして日本選手権や世界選手権までしっかりと道程を示して設定してくれている。競技大会は世界中で開催され、やる気さえあれば「Play the Game. See the World」を実現できる本格的な運営となっている。詳細はこのページ下部の「大会について」にて紹介していきます。

レギュレーション落ちが無いこともオススメポイントに挙がっていきます。
すぐ後述するLL(リビングレジェンド)システムはありますが、期間におけるローテーションでのレギュレーション落ちが無いため、忙しくて触れないままデッキが使えなくなっちゃった、というのがありません。

LL(リビングレジェンド)システムとは、競技レベルの大会で結果を出したヒーローにポイントが溜まっていき、特定のポイントを超えるとリビングレジェンドと認定されてそのヒーローがそのフォーマットでは使用できなくなるシステムです。
強いヒーローは当然ポイントが溜まるのが速い。そのポイントは毎週更新されていき状況が常に目に見えるので、他のTCGでよくある「デッキを作ったのにいきなり禁止改定が出て使えなくなっちゃった」が避けられるようになっています。
ちなみにリビングレジェンドも使えるLLというフォーマットがあり、最近はそのフォーマットでも競技大会が開催されたりしています。遊ぶとド派手で楽しいフォーマット。

ルール・ジャッジ制度が本当にちゃんとしてるのも大きなポイント。興味があればジャッジ資格を取ったり、実際にジャッジとしてイベントに参加することもできます。
ルール・ポリシー等が文書として非常にしっかり用意されていて、ジャッジコミュニティも活発なのも良いところ。

しっかり本格的な対戦が遊べて、安心して遊べ、大会に出られ、世界を目指せるカードゲームとして手放しでオススメできるカードゲームになっています。

今オススメする理由

ゲームとしては非常に素晴らしく、始めてすぐハマったゲームではあるんですが、これまではちょっとオススメしづらい点が何点かありました。
それらが今になってほぼ解消したと言えるくらいに状況が変わったので今ではどのゲームよりもオススメできる!としてこの記事を書いています。

まず一つ目が英語版しか存在しなかったこと。
どんなに分かりやすい英語しか無くても「英語はちょっと…」という人が多かったのですが、2024年5月からは日本語版のパックが発売されるようになりました。それに付随して国内の問屋も充実してきて取り扱い店舗が1年前と比べて非常に多くなり、「海外から取り寄せるしかなく特定のお店でしか買えないゲーム」ではなくなりました。

二つ目に非常にお金がかかるゲームだったこと。
最高レアリティの装備品は、1枚用意すれば良いとは言え3万円以上のカードが多く、デッキ1つ作るにしても8万円かかったりとかがざらでした。
今でも高いデッキだと15万円とかかかりますが、参入障壁を下げてくれる商品が出ています。
1つが、「アーモリーデッキ」という商品。CCのデッキが丸ごと入っている商品であり、目玉となるカードも収録されています。

そしてもう一つが日本語版が出るにあたって日本でのみ発売されることになった「アーカイブパック」。これによって特定のカードを探すために過去パックを剥く必要がなくなった。
日本語版が出てからのブースターパック「霧隠の秘境」と「ロゼッタ」のヒーローで遊ぶ場合、それらのブースターパックとアーカイブパックだけを買えばデッキが作れるようになっています。
また、それらのブースターパックは取り扱い店舗が増え国内在庫が多くなったのでそれまでの弾と比べて非常にカードが安くなって買いやすくなっています。ロゼッタでは一番高い装備品でも8000円前後となってます。過去弾だと3万を超えても珍しくなかったのですが。

そして今オススメする理由としては、日本語版を発売するとともに公式が「今年は日本でのイベントを多く開催する」と明言している点ですね。
ワールドプレミアや大型大会が日本で開催された上に、2024年11月には世界選手権が大阪で開催されます。
それに伴って新規向けのキャンペーン「Road to Osaka」も開催されたりします。世界選手権は権利を持ったプレイヤーだけの大会ではなく、誰でも参加できるお祭りのようなサイドイベントが盛り沢山なので是非参加してもらいたい、というものになっています。日本で世界選手権が次開催されるのは何年後だろうか…と思うとこの機会は逃せませんね。

世界選手権のイベントページはこちら。全日程イベント盛り沢山です。

アーティストも来場し、カード・プレマへのサインやAP販売も。

ルールについて

FaBのルールについては、公式にオンライン・チュートリアルが用意されていて、それを触ればゲームの流れが分かるようになっています。

文書で読みたければ、同じく公式サイトにPDFが用意されています。
https://dhhim4ltzu1pj.cloudfront.net/media/documents/WEB_JP_FAB_L2P_v3.pdf

また、他のプレイヤーが動画でも分かりやすいルール解説をしてくれているのでそちらを見ることでもルールを学ぶことができます。
基本的なゲームの流れ自体はシンプルなゲームなので、これらを見る・読んだりすればルールはすぐに入ってくると思います。

対戦フォーマットについて

構築戦フォーマット
FaBの対戦フォーマットは細かいものを除けば、構築戦では2種類。
ブリッツ(Blitz)とクラシック(classic-constructed、CCとも呼ぶ)。

クラシックが初期ライフ40(※)、デッキ80枚の中から装備する装備品と60枚以上のメインデッキを構築するルール。同名・同色のカードは3枚までデッキに入れられる。
ブリッツが初期ライフ20(※)、デッキ52枚の中から装備する装備品と40枚ピッタリのメインデッキを構築するルール。同名・同色のカードは2枚までデッキに入れられる。
(※)初期ライフはヒーローによって変わる。

ブリッツはクラシックのコンパクト版だと思えば大体大丈夫。
ブリッツの試合時間は30分、クラシックの試合時間は50分。
事前に相手のヒーローを見てサイド込みで装備やデッキの中身をいじれるので、対戦は1本(BO1)のみ。
アーモリーのような店舗大会では試合時間の短さからブリッツが主流となるけれども、競技シーンではクラシックがメインとなります。
このクラシックがはちゃめちゃに面白いので、入門としてまずはブリッツから入るのもオススメですが、ゆくゆくは是非クラシックを体験してもらいたいですね。

リミテッドフォーマット
また、リミテッドも他のTCGと同様にシールド、ドラフトがあります。
シールドは規定数のパック(今は8パック)を剥いて出たカードで、ドラフトは3パックの中身を8人でドラフトして集めたカードで、30枚のメインデッキを構築して対戦するルール。
レアリティがレジェンダリーのカード等はリミテッドで出ても使用できないのもこのゲームの特徴。(レジェンダリーやマーベルが出たら即、君の物だ。高くかざしてみよう。周囲からおぉ~っと声が挙がる)

このゲームのドラフトも非常~に面白い。自分が使用するヒーローとは異なるクラスのカードはデッキに入れられない。そのため自分の上家となるプレイヤーと同じヒーローを使おうとしてしまうと、自分のヒーローが使えるクラスのカードが中々流れてこなかったりする。
つまり、ドラフト中は上家、下家のプレイヤーが何をしようとしているのか?を渡されたカードから情報を入手して推察しながらのドラフトとなる。
MTGでいうと色かぶりをしないように意識する、ということになるだろうか。MTGは5色あり多色での構築も出来るが、FaBは多色にはできず、ドラフトする弾によっては3ヒーロー、4ヒーローであることもあるのでより強く他のプレイヤーの動向を意識する必要があって面白い。自分の好みかもしれないけれども「ドラフトをやっている感」がより感じられて面白い。

その他にも、多人数戦(UPF)、コモンのカードで戦うコモナー、ほぼ何でもありのLLフォーマット、シェイプシフター戦、チーム戦など遊び方も様々ある。
メインとなるのはブリッツ、クラシックだけれども、他のフォーマットで遊んでみるのもオススメ。

FaBを遊ぶには

ルールを学ぶ

まずは上記に挙げた公式サイトや動画などでルールを学んでみましょう。
店舗に行って初心者講習会を受けるのも手。ウェルカムデッキが貰えます。
他のユーザーが開催している交流会に行ってみるのも良いかと思います。
※川崎FaB会、横浜FaB会、板橋FaB会、大宮FaB会、巣鴨FaB会…色んなところで有志が開催しています。X(twitter)で検索してみてください。

デッキを作る

ルールを学んだらデッキを作りましょう。
ここで非常に役立つ、というかもう必要不可欠といっても良いサイトがあります。Fabraryというサイトになります。

Fabraryではデッキ構築をサポートしてくれる他、他の人が公開しているデッキ、大会で結果を残したデッキ、統計データなど非常に多くの情報を見ることができます。
まったくの0からデッキを作るのは難しいので、まずはFabraryから気になるヒーローで検索をすると大体の型が見えてきてデッキを作りやすいかと思います。デッキ作成画面から、大会に提出できる形のデッキリストが印刷できるのも便利。

デッキ検索が出来て
デッキ作成のサポートも完璧

初めてデッキを作る場合、アーモリーデッキを購入するのも良いと思います。アーモリーデッキについては後述の「どのヒーローを使えばいいか」にて紹介します。
どのパックを剥けばいいの?という疑問についても同様に解説しています。

対戦してみる

デッキが出来たら対戦をしてみましょう。
一番てっとり早いのは、近場にあるお店のアーモリーに出ることです。
アーモリーは普通の店舗大会となります。
こちらの公式サイトから検索することができます。

アーモリーをはじめ、公式のイベントに出るときにはGEMアカウントが必要になるので、必ず事前に作成しておいてください。

最初のうちは相手が使うヒーローやカードはすべて初見になると思います。
カード効果は相手から説明してもらえるのでゲームの進行には問題がないと思います。まぁ最初のうちは負けるとは思いますが負けて相手のヒーローがどういうものかを覚えていけば良いかと思います。

Talishar というファンメイドのオンライン対戦ツールで練習することもできます。ファンメイドのツールでありながら世界中の人と対戦ができ、Fabraryともデータ連携していて勝率や細かい統計を見返すことができる本格的なものとなっています。ソロプレイもできます。
ブラウザ上で動くものなので演出等は簡易的なものとなります。

オンライン対戦ツールは他にもドラフトができるTTS等がありますがローカルな物になるので割愛します。

大会について

FaBは大会、競技シーンがしっかり用意されていることも特徴的。
各大会はティアとして階層に分けられていて、特徴づけされています。
種類がありすぎて分からなくなりそうなので、簡単な解説をしていきます。

大会の位置づけ一覧

・アーモリー
 ルール適用レベル:カジュアル
 参加資格:誰でも
 開催場所:全国の店舗
いわゆる普通の店舗大会。一番カジュアルで本当に気軽に参加して大丈夫。初心者であれば周囲のプレイヤーもサポートしてくれるはず。
加盟店舗では同じ曜日・同じ時間で月4回(つまりほぼ毎週)開催され、参加賞としてその月のプロモーションカード、1名に特別なCold Foil仕様のプロモーションカードが配られます。また、月に1度、ランダムな1名に月替わりでのプレイマットが当たります。プレイマットの抽選は大体、第4週目に行われることが多いですが、店によって違うので詳細はお店に聞いてみた方が良いです。

アーモリーの景品。参加するだけでチャンスがあり豪華。

・スカーミッシュ(先鋒戦)
 ルール適用レベル:カジュアル
 参加資格:誰でも
 開催場所:全国の一部店舗
スカーミッシュは3,4か月おきに開催される、「豪華なアーモリー」という位置づけ。競技レベルはカジュアルだけれども、優勝賞品やトップ4賞品が用意されていて競うモチベーションを高めてくれる。
ランダム賞で配られるプレイマットも参加賞もあり。

優勝賞品、トップ4賞品やランダム賞まであり盛り沢山。

・プロクエスト(PQ)
 ルール適用レベル:競技
 参加資格:誰でも
 開催場所:全国の一部店舗
ここからはTIER2イベントとなり、ルール適用度のレベルが上がる。
プロクエストでは優勝をすると、次回のプロツアーへの参加権利が貰える。
そして優勝賞品としてGOLD FOIL仕様のカードが貰え、このGOLD FOILのカードは競技以上のレベルの大会でしか入手が出来ないものとなる。その他にもベスト8にプロモカード、2位以上にプレイマットの副賞があったりする。

・ロード トゥ ナショナルズ(RTN)
 ルール適用レベル:競技
 参加資格:誰でも
 開催場所:全国の一部店舗
 年に1回開催され、上位4人は国内選手権への参加資格が得られる。プロクエストと同様に優勝賞品としてGOLD FOIL仕様のカードが貰え、副賞もある。

・バトルハーデン(BH)
 ルール適用レベル:競技
 参加資格:誰でも
 開催場所:特設会場
 TIER2のイベントとしては最大規模。店舗ではなくイベント会場で開催される。世界中で年50回開催されるらしい。
 日本では2024年に東京・大阪・広島の3回が開催される。優勝者にはレジェンダリーのGOLD FOILが贈られる。上位2人はPTIが得られ、賞金も出る大型大会となる。
※PTI:Professional Tournament Invitation。招待制の大会に参加できる権利のこと。TIER4のプロツアーや世界選手権に参加できる権利。

・コーリング
 ルール適用レベル:(1日目)競技、(2日目)プロフェッショナル
 参加資格:誰でも
 開催場所:特設会場
 TIER3のイベント。ここからは1日ではなく複数日程で進行する大会のみとなる。コーリングは年18回開催される。日本では2024年に東京・大阪で2回開催される。優勝賞金・賞品も特別なものが用意され、上位8人はPTIが得られる。

・国内選手権(ナショナルズ)
 ルール適用レベル:競技
 参加資格:参加資格保持者のみ
 開催場所:特設会場
 TIER3のイベント。RTNで4位以上になるか、レーティング上位による招待者のみが参加できる1年に1度開催される国内のチャンピオンを決定する大会。優勝者には世界選手権への参加資格が得られる。

・プロツアー
 ルール適用レベル:プロフェッショナル
 参加資格:プロクエスト優勝者、PTI保持者のみ
 開催場所:特設会場
 TIER4のイベント。年2回開催される。2024年のプロツアー:アムステルダムでは日本人初のベスト8入り、そのまま優勝まで飾り賞金5万ドル他を手に入れている。優勝を飾ったヒーローの刻印入りカードも貰える。

・世界選手権(ワールド)
 ルール適用レベル:プロフェッショナル
 参加資格:PTI保持者のみ
 開催場所:特設会場
 TIER4のイベント。年1回開催される。2024年11月に初めて日本・大阪で開催される。プロツアー同様、賞金・賞品も唯一無二のものとなる。

その他に、新弾が出るたびにワールドプレミアという記念イベントが開催される。こちらは非常にカジュアルなイベント。発売前の最新弾をどこよりも早く使ったリミテッドで遊べるイベントになっている。ワールドプレミアの会場ではコーリングやBHも併催される。

・コーリング、プロツアー、世界選手権、ワールドプレミアはお祭り
プロツアーやワールドは参加権利を持っている人だけが楽しめるようなイベントではなく、開催期間中、その会場ではお祭りのように大量のサイドイベントと景品が用意されていて、来場者誰でも楽しめるようになっています。
サイドイベントでは参加して勝利を重ねるとプライズチケットが貰える。これをためてプライズウォールで好きな景品と交換ができる仕組み。
ここでしか手に入らないCold Foilのカードやプレイマットがあり、中にはアンカットシートのような非常に珍しいものだってあったりする熱い熱いイベントになっています。物販もあったりするので、近場で開催されたときは是非会場に行ってみて欲しいですね。

※こちらは2024年5月のワールドプレミアのときのもの。

プライズチケットで貰える景品カード
プレイマットやイラストボード等もある。
特別な物販もあったりする。

どのヒーローを使えばいいか

では実際にデッキを作るにあたって、30種類以上あるヒーローのどれを使えばいいのか?について紹介していきます。

オススメのヒーローとその理由

オススメのヒーローは日本語版が出た後のブースターパック、霧隠の秘境とロゼッタに収録されているヒーローとなります。
特にオススメなのは、霧隠の秘境に収録されている3ヒーロー、ゼン・ヌゥ・エニグマ。
※ゼンはBlitzではLLになっているため使用できない点は注意。

これらの3ヒーローは霧隠の秘境に収録されており、霧隠の秘境はワールドプレミア他で国内で非常に多くパックが剥かれたこともあり、最高レアリティのカードも他の弾と比べてとても安く、装備品も揃えやすい。
そしてこの3ヒーローは「神秘」というサブクラスで共通しているため、共通して使えるカードが多く、どれか1キャラデッキが組めるようになると、他の2キャラも割と簡単に組めるようになっています。
この3ヒーローが現状どのキャラも環境的に強く勝ちやすい、ということからもオススメとなります。

最新弾のロゼッタのヒーローも同様に組みやすくなっています。

更に、これらのヒーローに適した過去弾のカードが「アーカイブパック」として発売されたのが非常に大きい。これまで品薄・高額だったカードがほとんど収録された強力なパックが2024年10月に発売されました。
これは「このパックを買え」ということではなく、品薄だったカードが多く市場に出回ることによって今までよりも安く・どこでも手に入りやすくなったことを指しています。
過去弾のカードは国内在庫が枯れていて物理的に入手が困難なものがあったりもするので、そういった懸念もなくこれまでより安く手に入ってデッキが組みやすくなっているため、上記7ヒーローがオススメとして挙げられる理由となっています。

もっとてっとり早いのが、アーモリーデッキを購入すること。
アーモリーデッキはこのデッキにしか入っていない強力な新規カードが含まれているだけでなく、CCのデッキが丸ごと入っています。そのままCCが遊べちゃう商品になっています。
さすがにレアリティM以上のカードは限られていたり、装備品も強化する必要があるが、逆に言うとレアリティR以下のカードは競技シーンで多く採用されているものでしっかり構成された商品になっているので必要なカードや装備を「ちょい足し」するだけで大会に出られるものになっています。
個人的にオススメなのはアザレアと、2024年10月18日に発売されるダッシュ。
「ちょい足し」に必要なカードが高額でなく、どちらも競技シーンで活躍するヒーロー、というのがその理由。

実際、好きなヒーローを使えばいい

と、オススメのヒーローを挙げておいて何ですが、実際は見た目、動きなど気になったりしたヒーローを使って遊ぶのが一番楽しいかもしれない。

ヒーロー同士の相性があったり、環境的に勝ちやすいヒーローっていうのはあるかもしれないけれども、特定のヒーローをずっと使い続けて、それこそメジャーではないヒーローで競技シーンの頂点であるプロツアーで優勝した日本人もいたりします。
特定のヒーローを使い続けることで練度が常人には分からない領域まで使い込むことができるのもこのゲームの特徴。
好きなヒーローをとことん使い倒して勝ち上がったらそりゃ楽しいはずです。

この前のプロクエスト+でのデッキ分布。
その中で優勝したのはたった1人しか持ち込まなかったヒーロー。
このとき私はPrismを選択して参戦し、1-1-1というぼろ雑巾のような成績で帰宅した。

Lexi

クラスのおおまかな紹介

お気に入りのヒーローを見つけるために、おおまかな形でそれぞれのクラスを紹介しようと思います。
※画像として挙げているのは2024年10月時点でCCで使用可能なヒーローのみ。

クラスというのは例外を除けば10種類あり、
ウォリアー、ニンジャ、ブルート、レンジャー、ガーディアン、アサシン、メカノロジスト、ルーンブレイド、イリュージョニスト、ウィザード
となっています。そのほかにサブクラスが付いたりするけれども、クラス毎の大まかな特徴は大体同じ。

ウォリアーは、自分の装備している武器を強化・活用して攻撃をするのが得意なクラス。

忍者は一撃一撃は軽いが、連続攻撃がとても得意なクラス。特定の技の後に繰り出すと強くなる「コンボ」もある。

ブルートはランダム性を持ったクラス。自分の手札をランダムに捨てたり、墓地をランダムに追放したりして強力な攻撃を発揮する。

レンジャーは弓と矢を使って攻撃するクラス。矢を使うには一度格納庫と呼ばれる場所に矢をセットした上で放つ必要がある。矢には毒が塗られていることが多く、命中することで相手にデバフを付与する。トラップも使える。

ガーディアンは守りに長け、ほとんどの場合攻撃は連撃できず、一撃しか繰り出せないがその一撃が非常に重いのが特徴のクラス。要求するリソースが高くてその分打点も高いどでかい一発を繰り出すことができる。

アサシンは相手の裏をかいた攻撃が得意なクラス。なんてこと無さそうな貧弱な攻撃が突如として致命的な攻撃に変化したりする。まさに暗殺者。

メカノロジストはデッキをエネルギーとして消費することで自身の動きを「ブースト」することで高速攻撃を繰り出したり、アイテムを活用したり、はたまたメカを作り出して最終的には合体することもできるクラス。

ルーンブレイド(ルーン剣士)は、魔法剣士。ルーン陣というものを生み出して物理と魔法の両方から攻撃をするのが特徴的なクラス。

イリュージョニストは幻術を使ってありもしないような攻撃を繰り出したり、多数のオーラを展開して状況を有利にするのが特徴的なヒーロー。
幻術師の攻撃は一見するとハチャメチャに強いだけの攻撃に見えるが、無効化される弱点も持っている。けど大抵無効化できないから強い。

ウィザードは魔法ダメージを与えるのが特徴のクラス。魔法ダメージはブロックでの防御が出来ず、「秘術防御(アーケンバリア)」を持った装備品のような軽減効果が無いと直接ライフにダメージが通る。
ケイノのように、相手ターン中に魔法を打ってきたりするヒーローもいる。一番難しく、一番トリッキーなクラスかもしれない。


ブースターパックについて

日本語版が収録されているブースターパックは霧隠の秘境(Part the Mistveil、MSTとも呼ぶ。2024年5月発売)から。

1つ前の暴力の餐宴(Heavy Hitters、HVYとも呼ぶ。2024年2月発売)もその後に日本語版が発売しました。

最新弾はその次のロゼッタ(2024年9月発売)となります。

そして新規の日本人プレイヤー向けとして、日本語限定でMSTアーカイブパックROSETTAアーカイブパックが2024年10月に発売しました。
これはMSTとROSETTAで登場するヒーローを強化できる過去弾のカードが濃密に詰まった、すべてプレイアブルも言える豪華パックとなっています。
正直、いうて本当に使われるカードはちょろっとしか収録されていないんでしょ?と思ってたプレイヤーがほとんどで、収録カードが公開されるたびに既存プレイヤーが椅子から転げ落ちて「ほぼ全部入ってるやん…」となったすごいパックになってます。凄い。本当に凄いんだ。
あまりの凄さに、なんで日本でしか発売しないんだ、と海外アニキたちのお気持ち表明がされたりも…。
MSTとROSETTAのヒーローを使う分には、それぞれのブースターパックとアーカイブパックを買えば、数枚以外は全部揃うようになっているはず。

それよりも前のブースターパックはすべて英語版となっています。
特定のヒーローのために過去弾の英語版のブースターパックを剥くのも悪くはないですが、正直オススメしません。
もし過去弾のカードを満遍なく集めたいのではなく、ただ特定のカードが欲しいだけの場合は、夢がないようですが店舗や通販でのシングル買いをオススメします。ブースターパックを剥くのが全然割りに合わないからですね。
ただまぁこれはその人の好きなカードの集め方もあると思うので深くは言及しません。

通販サイトまとめ

デッキに必要なカードを買うために通販を取り扱ってる主なところをご紹介。
通販を取り扱っていないシングルカードを置いてあるお店もあるけれど、把握しきれていないのでそちらは割愛。
普段、自分が利用している通販サイトの一覧となります。
店舗を構えてるお店では「お店受け取り」も選べるので関東・関西に分けて紹介します。お店受取しない場合は勿論、関東・関西どっちのお店を利用してもあんまり変わりません。在庫がないカードだったり、値段が違いすぎるカードもあるのでそういうときは巡回して探したりしてます。

関東

関西


上達のために役に立つ記事まとめ

記事やnoteで色々なプレイヤーの知見や大会記録が読めたりするので、上達のためにはそういった記事も役に立ち、特にGoAgainMediaには初心者の人が読むのにオススメの記事が充実しています。
その他にも直近の大会でのレポートやデッキリスト解説まで載っていたりするのでチェックするのがオススメ。

コミュニティDiscord

オープンなDiscordコミュニティは知ってる限りでは以下の2つ。
どちらも参加者人数は数百人以上となっているので気負わずに入って問題ない、はず。気になるなら気軽に参加しちゃおう。
イベントの告知やデッキ相談、ルールQ&A、新カード情報などが集まったり知り合いが増やせるかもしれない。

Unofficial JPN Discord

KANOT FAB

その他、X(Twitter)上で情報を集める場合は、ハッシュタグ「#fabjp」「#fabtcg」などで検索をしてみると良いかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?