ドラフトでピックするときに重視するポイント

ドラフト楽しいです。
ラスクロインフィニティのドラフトは4人でピックして2回戦やると
だいたいピッタリ1時間くらいで終わるのが凄く良いところだと思います。さくさく遊べて、色々試していくとまた見えてくるものがあってより楽しいですね。

さて今回は、以前「ドラフトでカードを取る(ピックする)時に考えることを教えてほしい」と言われていたので、私が考えるドラフトでピックするときに重視するポイントをメモ書きしていきます。

といっても特別なことや高度なことを書いてるわけでもないし、ありきたりで、全部で3つしかポイントは書かないので、考えを整理するくらいの気持ちで読んでいただければと思います。

理想を言えばそりゃ回ってくるカード全部記憶しろ、とか言われるけど正直そんなことは無理だし疲れちゃうので。
ラスクロインフィニティは特に色縛りがほぼ無いので、旧ラスクロのドラフトのような上家、下家がやってる色とかまで考えなくて良いのは、かなり敷居が下がってて良いと思います。気楽に色々試してみましょう。


強いピック、弱いピック、そんなの人の勝手

前提:適切な時間内でピックすること

カードゲーム、ボードゲームでよく言われることだと思いますが
この手のゲームで一番大事なのは「最適解を出す」ことではなく
適切なシンキングタイムの中で選択する」ことです。(ピックの時だけでなく、対戦中も同じことが言えますが)
ピックの際にあれこれ考えすぎて他の人を過度に待たせ過ぎないように注意しましょう。

※勿論、慣れないうち、個々のカードの内容を覚えてないうちは時間がかかってしまうのは当たり前なのであまり気にし過ぎる必要はありません。

とはいえ適切な時間内で最適解を探していこうとすることは重要。
ドラフトのピックは意識的に思考と試行を重ねていくと明確に勝ちやすくなり、楽しくなります。

これから書いていく、「ラスクロインフィニティ(第一弾)のドラフトでカードをピックするときに重視していること」は①~③の3つで、①が一番重要、②、③にいくにつれて優先度は下がっていきます。

①から順に考えて、他の人のピックが終わるようであれば②の途中とかでも切り上げてピックをしていくと良いと思います。

※すべて4人戦でのドラフトが前提となります。6人戦だと回すカードの行先のカウントが変わるので。


①、強いカードを取る

当たり前でしょ!と言われてしまいますが、当たり前です…。

どのカードが強いか?これとこれならどっちを選ぶか?
適切な時間内に、少なくともこの選択をできるくらいにカード比較・整理が出来ているとドラフトで有意なピックができます。

経験上ですが、ラスクロインフィニティの1弾ドラフトはコンセプトを重視してピックするより、単純にカード単体が強い・機能するピックをした方が安定して勝ちやすいです。

どのカードが強いか、というのは一概には言いにくいので別で記事にするかもしれませんが、自分としては…

  • 受けるカードより相手に対応を押し付けるカード、自分から状況を作れるカードを重視します。

  • 「状況を選べば強い」カードより、「いつでもプレイできる(いつ手札に来てもすぐプレイできる)」カードを重視します。

特にレガシーカードはその傾向が強いと思います。
レガシーカードはプレイするために追加のコストまで払うのに、使う場面を選んでしまうのでは、刺さるときは刺さるので一見効果的に思えますが、腐る状況で手札に来るのでは致命傷になるかと思います。


②、次の人(自分がカードを渡す人。下家)に渡す9枚の色から「無い色」を覚えておく。

これは、10枚ピックのときのファーストピックの時のみです。
10枚の束から1枚を選ぶ機会は3回ありますので、それぞれの最初に自分がピックした後の残りの9枚を見ます。

理由はクロノフォームを下家(自分がカードを渡す人)、対面の人が宣言した場合に取れる選択肢に影響するからですね。
下家のクロノフォーム成功も許したくないですが、特に対面は、必ず対戦する相手となるためにできる限り阻止したいところです。

下家、対面の人がクロノフォーム宣言をすると仮定して、渡す9枚の色を見ておきます。できればカードまで覚えておければいいですが、そこまでする必要も特にありません。

例えば、自分のファーストピックがこの10枚だった場合

ここで、自分がヴァルニカをピックするとしたら、残りの9枚はこの形になります。

ここで、「無い色」を見ます。橙が無いですね。
なので、下家、対面がクロノフォーム宣言した場合、以降の自分のピックでは橙以外の色を絞れば良くなります。
たかが一手の差ですが、ここを見ておくのとそうでないのとでは、阻止率が断然変わってきます。

クロノフォーム、特にヴァイヤのような「勝負にならなくなる級」のカードのクロノフォームを宣言されたときは1~2枚、ピックを点数ではなく阻止のための色絞りに使って良いと思います。
ヴァイヤ以外のクロノフォームなら、対応札はあるのでそこまでピックを曲げる必要は無いと思います。

ちなみに自分から見て上家(自分がカードを貰う側の人)がクロノフォーム宣言をした場合、自分がコントロールできるものはほぼ何も無いので、阻止について何も考える必要は無いかと思います。


③、2周目で取るカードを考える

①で自分がピックするカードを選択した後、残りのカードを見てみます。
そこで「取られそうだな」と思う3枚を予想します。それ以外は次の自分のピックまで残って回ってくるカードになります。
自分以外のプレイヤーは3人なので、これも当たり前ですが。

こうすることで、一巡先のピックが予想できてよりプランを細かく立てることができるようになります。
ただ、①で挙げた通り、コンセプトよりも単純にカード単体の強さを優先して取った方が強い、ということもあります。
なのでこの③は本当に時間があったときに考える、程度でも良いかと思います。必須ではありません。慣れたら試してください。

とはいえ、この③が①のピックに多少影響を与えることがあります。
例えば、この中からピックするカードを選びます。

以前アンケートで使った10枚です

ここから得られる情報としては、
「除去スペルカードが4枚ある」でしょうか。
それによって考えが3つ浮かんできます。

①除去が4枚あるということは、どうせ1枚は除去が2周目で回ってくるのだから、ドローソースとして有用な「吸血」など、他のカードを優先して取る。

②せっかく先に選べる立場なので、この中で一番使えそうな除去を先に取っておく。(レガシーを倒せる「雷火薬の調合術」か「雷精嵐」ですかね)

③もしかしたら除去が2枚取れるかもしれないので、先に除去を取っておいて2周目でも除去を取る。

あるいはこれ以外に、エシャローテはまぁ取られないだろうしラハーンを取って次にエシャローテを取って白を厚めに取る、とかそういう考えもあるかもしれません。
次に何が残っても対応できるようにミュシカを取る、というのもあるかもしれません。

どの考えが強いとか正解とかは、これも一概には言えないかと思います。
これがまったく最初の1枚目のピックなのか、それとも11枚目なのか、21枚目なのかでも当然変わってくると思います。
それまでに除去が全然取れてなかったから除去2枚取るプランを選択する、とか。

ただ、単に①の考えだけで強いカードをピックして、あとは知らない、見ないで次の人に渡すより、残ったカードをしっかり見て情報を得ておく、他の人が何を取るかを考えることでその先の見通し、ピックに良い影響を及ぼすと思います。

慣れてきたら、次の人に渡したカードで「これは取られるだろうな」っていうカードまで予想しておいて、その対策も考えてピックを進めたりするとかなり良くなります。

「アルゴー」を下家に流したけど、自分のデッキにこれに対抗できるカードはあるかな?除去を取っておいた方がいいかな?とか。

自分が取ったカードと、次の人に渡したカード、そして一周して帰ってきたときに残っていたカードが予想と合ってるか。
そこまで考えられると相手に渡ったカードまで見えてきて対戦で有利になりますが、冒頭で挙げたとおり全部覚えるのはあまりに厳しい。
その辺までは出来たり出来なかったり、要注意のカードだけマークしておく、とかでいいと思います。

②、③で共通してるかと思いますが、ピックしなかったカードも見る、ということですね。

他のTCGのドラフトと比較して、上家下家の色や、マナカーブなどなどを考える必要がないのでラスクロインフィニティのドラフトはかなり気軽に楽しめます。
気にするとしたらレガシー・0コスト・除去の枚数くらいでしょうか。それもあまり気にすることなく柔軟な構成に出来るのもこのゲームの良いポイントだと思います。

適切な時間内でピックして、ピックしなかったカードも一瞥して考えを巡らせてみる、そういった形でドラフトと対戦を楽しんでみてください。


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