ストーカー被害の後遺症(続
ストーカー被害に遭った後、どんな症状に悩まされるのか
私の場合ですが、書いてみようと思います。
今はもうないですが、恐怖が強く残っていた初期には尾行されている、見張られているのではと疑心暗鬼になる。
対人恐怖。人に会うのが怖い。新しい人と仲良くなるのが怖い。
一度人を暴発させてしまったので、今自分に優しい人も豹変するのではないかと
怖くなる。これは今も残っています。
事件のことを思い出すのも難しいです。いや、事件の体験を書いたじゃないかと言われそうですが、単行本を書いた時点では脳は悔しい気持ちが優っておりまして、なんとかなりました。で、だんだん沈静化と共に自己嫌悪などがひどくなってきたあたりで文庫化となり、原稿を読み直して何もできなくなり寝込みました。
怒りや悔しさと、恐怖と自己嫌悪が交互に波状に襲ってくる感じでしょうか。
恐怖でパンパンの時はまともにものを考えたり長文読解もできませんでした。本を読む気も失せていました。拙著でも書きましたが被害を受けているその時には本当に脳の容量は三分の一以下になってありえないミスなどもしてしまいました。これなかなか周りには理解されずに辛いところです。
事件から7年近く経った今では恐怖はかなり薄れてきましたが、自己嫌悪は強くなったように思います。
福井裕耀先生の「ストーカー病」にはストーカー被害に遭いやすい人には一定の特徴があると書かれています。
罪の意識を持ちやすく、自己評価が低い。
これはまさに自分に当てはまります。
自己評価の低さから、相手に付け入る隙を
与えてしまうと。背景には機能不全家庭に育った可能性が指摘されており、
これもまさに自分に当てはまります。うんざりします。
それと本には書かれていませんが、嫌と言うタイミングが下手くそでなかなか言えない人も多いんじゃないかと思います、
というわけで、人付き合い全般に対して自信を喪失しました。
自分には人を見る目がなく、付き合う人をつけあがらせる(飼う動物すらも横暴になります)のではないかという恐怖。
これが一番根深く改善されずに困っています。
以前から人付き合いは全く上手ではないことはわかっていたのですが、
事件以降壊滅的に自信が持てなくなりました。
他の犯罪被害者の場合は自分にも原因があると考える必要はないのでしょうけれど、ストーカー被害者とおそらくDV被害者は自分の性質に原因が少なからず
あると考えられるので、どうしても自分を責めたくなります。
被害者にも非があると第三者から言われたら
うるせえ法の一線を越えて加害した加害者が悪いのであり、被害者を責めるな
となりますが、それとは別に自責と自己嫌悪は止まらないのです。
この点も、他の犯罪被害者と同じ当事者会に参加するのを躊躇する理由であります。
自分を責めたところでどうにもならないのはわかっていますので、
どうにかしたいんですよね。
このままの自己肯定感の低さでは、またストーカー被害に遭う可能性もあるのではないか。そのためには機能不全家庭で育ったことを掘り下げる必要がある。
カウンセリングを受けたこともあります。効果はありました。
続けて受けていないのは稼ぎが減ったのでゆとりがなくなったことと、
距離を置き続けている両親と会うことを勧められて、
それがどうしてもどうしてもできなくて
カウンセリングを進めることも座礁した感じです。ざっくり書くと。
カウンセラーの先生には申し訳ないなと思いつつ。
と言うわけで、当時者会、自助グループというものについて、
高地東生さんの動画配信などを見たりしてどういうものなのかを探っているところです。自助グループについて興味を持ったのはもう一点理由がありまして
それは次回に書きたいと思います。
読んでくださりありがとうございます。
前回、ストーカー被害者の自助グループに興味のある方はコメントをと書きましたが、コメント欄も開けてますが、ストーカー被害に遭った後では公の場のコメントにはなかなか書きにくいだろうなあと反省していたりもします。かといって自分のメアドをここに書く踏ん切りもつかないのですが。