小売業に25年従事して思ったことを共有していきたい②
コーヒー専門店でのアルバイトも順調に常連さんの顔を覚えられるようになって来ていたある日。
常連さんの1人でいつもは寡黙でジロっと目つきの鋭い50代後半の方から声をかけられた。
アルバイト頑張ってるね。他の人と動きが全然違うよ
褒められたものだと思っていたが、今思えば違ったかもしれない…
この何気ない言葉。
自分は役に立っている?そうか、きちんと真面目に努力すれば評価されるんだ。
何か自分の殻が破れた気がしたし、同級生と一緒に働き始めたのだが、彼はやる気なしで、しばしばドタキャンをするようになり、自然と職場を去って行った。
理由は簡単で、「もっと時給が高いところに移る」。まあ時給500円だから当たり前なんだが、その時の僕は時給の価値よりも先に、社会の役に立てた気持ちの方が強かった。
そう、「単純」なのである!
(つづく)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?