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内山昂輝のオドリバ、終わります。

『内山昂輝のオドリバ』を終えることにしました。終わり方の詳細については運営の文化放送エクステンドによる別記事をご覧ください。

 閉める主な理由は、単純に書く時間の問題です。そもそもこの場で文章を書き始めたのは、ラジオで話していたようなことを次は文章で表現してみたら何か新しいものが生まれるかもしれない、これまでにない感覚や発想が自分の中に芽生えるかもしれないという期待があったからです。そして、どうしても時節に合わせた話が中心となりやすいラジオでは扱いにくい話題でもこの場でなら表現可能かもしれないと考えました。さらに、映画について文章を通して考えてみることでさらに理解が深まるかもしれないと考えたこと、ラジオでは避けているネタバレを解禁できることなども頭にありました。

 そういう背景で2021年の3月に始めましたが、時期によっては書く時間をたっぷりと用意することが難しかったり、あるいは自分の趣味に割く時間との両立が難しくなったりすることがありました。すると、映画などのカルチャーについてもっと深く知りたいと思って始めたのに、肝心の映画鑑賞に充てられる時間が減っていきました。もちろん「オドリバ」が原因のすべてではありませんが、近年は以前より年間の鑑賞本数が減っていることも事実です。

 当初は、そのような問題は毎回書き続けることで慣れていくだろうから解消できるはずだと希望的観測を持っていました。でも、一つの記事を完成させる時間が短くなっていくことはあまりありませんでした。これに関しては完全に私の力不足です。アイデアを出すスピード、実際に書いていくスピードを上げられませんでした。私は自分の人生がすべて仕事で埋め尽くされることを良しとしませんし、趣味に使える時間を多少なりとも確保できていた方が精神衛生上もなにかと効率が良いので、『内山昂輝のオドリバ』を終えることにしました。

 これからも毎週変わらず続くことを期待してくださっている方々に、このような告知をするのは大変心苦しいのですが、とにかく今は読んでくださったすべての皆さまにお礼が言いたいです。これまで本当に、ありがとうございました。読んでいただいただけではなく、2022年の春には皆さまからのお便りに対して私が答えていく記事をつくったことも懐かしく思います。それを参考にして実際に書いてみた文章もありましたし、リスナーの方々からのお便りを元に構成していくことが基本であるラジオと違って、「オドリバ」は感想や反応を伺う機会がなかったので、あの企画を通して読者の方々の確かな存在を感じることができましたし、毎週の励みにもなりました。

 終わりまでもう少しですが一生懸命に書きます。それでは、最後までよろしくお願いします。

(おわり)

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