なぜラットレースを抜け出すのが難しいのか?図解解説してみた。
こんにちは、内山です。
今日は、
「確実にラットレースを抜け出すマインドセット」
というテーマで話していきます。
ラットレースとは、
ロバートキヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」
に出てきた有名なワードです。
一応、知らない人のためにその意味をお伝えすると、
働いても働いても一向に資産が貯まらない様子が
回し車の中でクルクル回るネズミに似ていることから
その名(=ラットレース)がつけられました。
もしかすると、
内山さん、今頃、ラットレースって古くないですか?
と突っ込まれるかもしれませんが、苦笑。
実際に抜け出せた人は、結構少ないと思うんですね。
で、結局どうすればいいの?ってことを
できるだけ分かりやすく、図解説明したいと思います。
図解と言っても手書きですが、
まずはこの図をみてください。
この図の縦軸は「緊急性」。
横軸は「重要度」を現しています。
そして、この図をAからDの4つ領域に分けます。
Aは緊急性が高く、重要度が高い領域
Bは緊急性が高いけど、重要度が低い領域
Cは緊急性が低く、重要度が高い領域
Dは緊急性が低く、重要度も低い領域
この4つの領域を比較した時に、
俺たちはどこの領域を大切にするのか?といえば
おそらく大半の人が「A」の領域だと答えると思います。
あとでキッチリと解説しますが、
実はそれが大きなスコトーマ(心理的盲点)です。
え?、Aは緊急性も、重要度も高いのに
なぜ、大切にしたらダメなの?と思われるかもしません。
それを順を追って今から説明しますね。
例えば、今日締め切りの仕事というのは
間違いなくAの領域になりますよね?
今日、締め切りという緊急性もあるし、
仕事だからやらないといけないという重要度も高い。
以前、俺がテレビディレクターをしていた時には、
その日の朝にロケに行って、
お昼の番組で放送することも普通にありました。
そうした仕事は全てAの領域です。
選挙特番なんかは、秒単位で動いていたので
なかなか気を張る仕事でした。
中継が終わったらかなりぐったりしていましたもんね。苦笑。
少なくても、お昼の放送に間に合わせなければいけない時に、
その仕事を無視して翌月の仕事(=Bの領域)をすることは
ありえません。
またAの領域には、
急に虫歯が痛くて寝れなくなったといったことや、
財布をさっき入った駅のトイレに忘れてきた!
みたいなことも当てはまります。
これは当たり前のことですが、
虫歯が痛くて眠れない時に歯医者に行って
とりあえず虫歯はいいから
先にホワイトニングをしてください
という人はいませんよね?
また、駅のトイレに財布を忘れてきたのに、
とりあえずタバコでも吸ってまずは落ち着こう!
みたいな人はいないはずです。
つまり、俺たちにとって、Aの領域は最優先事項であり
真っ先にやらないといけないことです。
少なくてもそう思っています。
もう少し具体的にいえば、朝、職場に行った時に
取引先からのメールに返信したり、
午前中に会議があるなら、会議の資料を揃えたりします。
これらは全てAの領域のこと。
「現代人は常に時間がない」と言われますが、
それはつまり、、、、
常にAの領域のことで頭が一杯で
それに追われ続けている状態ということです。
さらに注目すべきは、実はBの領域です。
このBは、緊急性は高いものの、重要度が低い領域のこと。
例えば、仕事でいうと、来月締め切りの仕事のようなもので、
今は重要度が低いというものです。
しかし、今の重要度は低くても、
来月になると重要度が一気に高くなります。
つまり、Bの領域とは、時間経過によって
BからAに移行してくる法則があるのです。
BからAに移行するのは先ほどの「虫歯」でも同じですが、
虫歯を放置していると、徐々に酷くなってきて、
いつしか激痛を伴うようになります。
これもBがAに移行した典型的な事例です。
要するに見て見ぬ振りをしていると
知らない間にAになっていることは
すべてBから移行してきているものだと
理解して貰えれば大丈夫です。
先に答えを言ってしまうと、
ラットレースとは、BからAを繰り返している状態のこと。
もう少しだけ具体的にいいましょう。
来月のお給料を頑張って稼がないと
再来月がヤバイ!という状態のことです。
つまり、現代人が忙しいと言われる本当の理由は、
常にAの領域にタスクに追われながら
どんどん打ち寄せてくるBからAヘの波に
翻弄されていることが本質にあります。
さらに、忘れてはならないもう1つのことが・・・
それは、ラットレースから抜け出せない根本原因は、
忙しくてどんどん溜まってくるストレスの解消に
Dの領域に手を出してしまう、というものがあります。
Dといえば、緊急性も低く、重要度も低い領域のことなので、
そんなことを本当にしているの?と思われるかもしれません。
しかし、Dの領域は身近に沢山あります。
例えば、テレビのワイドショーを見たり、
SNSやyoutubeなどを延々見続けたり、
携帯ゲームにハマってみたり、
ストレス発散にアルコールに手を出したり
数えるとキリがないくらいあります。
つまり、ラットレースとは、
A、B、Dを無限ループさせている状態のこと。
上の写真を見て何か気付くことはありませんか?
そうです。
Cの領域が空いていますよね?
Cの領域とは、緊急性がないけど、重要度の高いこと。
実は、ラットレースを抜け出すには
Cの領域に手をつけるしかありません。
説明していく前にもう1つ。
コーチングでいう現状の外のゴールとは、
Cの領域にしかないと理解してください。
それって本当ですか?と思われそうですが、
こう考えてみてください。
どうすれば、現状の外に出て行く理由が
緊急性が帯びてくるのかを・・・
例えば、マズローの欲求5段階説で有名な
自己実現の欲求がありますよね?
人によって自己実現の形はそれぞれ違いますが、
全員に共通していることは、
自己実現をしたい!という欲求は
基本的に重要度が高いことです。
だって、自己実現なんてどうでもいいよ!
って人はほぼいないでしょう。
誰しもなりたい自分になりたいし、
理想とする自分になりたいと
心のどこかで感じていると思うんですね。
しかし、です。
なぜ、多くの人が自己実現のステージを目指せないのか?
なぜ、嫌な仕事を何年も続けてしまうのか?
それは、自己実現をしなければならない!
という緊急性がいつまで経っても高まることがないからです。
大切なことなので、もう1度言いますね。
自己実現のステージに進む理由、
もしくは現状の外のゴールに進む理由は、
基本的に緊急性を帯びることはありません。
本当ですか?と思うのは当然のことですが、
もし、Cの領域にある自己実現や現状の外のゴールが
Aの領域に移行してくれば、
すでに手をつけているはずです。
なぜなら、Aの領域に入るとは、
今月のお給料を貰うために頑張って仕事をするのと
本質的に同じラインに立つことだからです。
Aの領域とは、緊急性も高く重要度が高いので
嫌なことでも渋々しなければいけません。
だからAの領域に自己実現や現状の外のゴールが来れば
すでに(勝手に)そのステージ入っているはずです。
つまり、自己実現や現状の外のゴールは常にCの領域にあって
決してAの領域には来ないのです。
特に頭のいい人ほど、Cの領域に手をつける理由を考えるのですが、
わざわざCをする理由が出てきません。
なぜなら、Cをしなくても現状を維持できてしまうからです。
しかもCの領域は結果が見えにくいので、
常に迫ってくるAや「BからAの波」に振り回されてしまいます。
ラットレースを続けている人はCの領域が系の外になっています。
俺は以前から、宇宙にオーダーするだけで
願い通りになるといった引き寄せの法則を信じているヤツは
知能が低い、と言ってきました。
それは、何もしないでCの領域を達成しようとする
メチャクチャな論理だからです。
残念ながら、コーチング業界でも
一瞬で激変や悪用厳禁の秘術で大成功とか、
コーチの資格を取得すれば誰でも簡単に年収1億円といった
ある種の超人思考がはびこっていますが、
これは完全にマーケティングです。
つまりビジネスのためにわざと言っているわけです。
ここまでくると気づいた方も多いと思いますが、
俺たちにとって本当に大切なこと、
常に考えないといけないことは
実はCの領域にあります。
正しくは、本当に大切なことは
Cの領域にしかないのです。
俺はよく
「100の努力よりも1の勇気」
と話します。
これには2つの意味があって、
多くの人が努力だと思っていることは
実は我慢だということ。
例えば、嫌だけど仕事だから行かなければならない、
満員電車に乗らなければいけない、
嫌だけど上司と飲み会に行かなければいけない、
上司や取引先の人に頭を下げないといけない。
こんなものは何の努力でもありません。
ただの我慢です。
そうじゃないですか?
これは、差し迫るAの波に飲み込まれ
そうしないといけないと思ってしまっているだけです。
ぜひ、勇気を持ってCの領域へ。
もう一度、最後に。
『100の我慢より1の勇気』が
確実にラットレースを抜け出すマインドセットです。
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