放浪No.21 思わぬ選択
昨日の余韻を引きずっていたせいか寝覚めの悪い朝を迎えてしまい、嫌な気分を払拭すべくシャワーを浴びて身支度を済ませる。
ルートの確認をしていると…これから続いていくであろう山道が俺の心を確実にへし折りにかかり、藁にもすがる思いで様々な検索した。
すると当初は思いも寄らなかった方法を知ることができた。
インターネットカフェを出て経路を確認しながら、ある場所へと向かう。
どこまでも延々と続く国道をただひたすら道なりに80キロほど進むと目的地へ到着できるようだ。
色々と検索していたため、お昼すぎの出発になってしまい、早めのペースで目的地を目指そうと自転車に乗る。
アップダウンをあまり感じない道を進むと緑地が広がってきて、都会の暑さから少し解放される。
長距離になると相変わらず大量に汗をかいてしまうのだが、この緑地の心地よい風に助けらたおかげで自転車をこぐことができた。
2/3ほど進んだところで緑地から景色は次第に住宅地へと切り替わっていき、途中に見つけたコンビニで休憩をする。
緑地の涼しさもあってペースは良好で、時間的に余裕を持てるだろうと思いながら再び自転車に跨り目的地へと向かう。
住宅地を抜け、市街地に切り替わったあたりでショッピングモールを見つけたので、そこで昼食兼早めの夕食を取るために寄り道をすることに。
完全に日が暮れるまでに目的地へと着きたい思いがあったので、早めに食事を終わらせて残りの距離を消化する。
19時頃にようやく目的地へと着けたので、カウンターで手続きができるかの確認をすると…本日の受付は終了しているので明日になると事務的に対応され、呆然と立ち尽くしてしまう。
飛び込みでも手続きはできるものだと勝手に思い込んでいたが、自分の情報収集の甘さが露呈してしまった。
近くのコンビニでインターネットカフェを探すと2件ほど該当したのだが、その両方が約15キロほど離れていたので、仕方ないと割り切って食事をしたショッピングモールあたりまで戻る。
何とかインターネットカフェに入って情報収集をすると、ネットで予約すると10%の割引が適応されるので、早速パソコンで予約手続きを進める。
予約を完了とともにコンビニへ向かい、決済を済ませた帰り道に缶ビールとお弁当を買いにショッピングモールへ。
ブースへ戻って缶ビールを片手にお弁当を食べ、のんびりと過ごした。