放浪No.06 苦と楽の園
雨にでも降られたのか?
と思われるほどの汗をかきながら自転車を押し進め、ようやく辿り着いた頂上。
自転車にまたがり、やっと下り坂になった嬉しさを噛みしめるようにペダルを漕いでいった。
下るにつれて、どんどんとスピードも比例するように増していき、さっきまでの暑さが嘘のように感じる。
対向車、虫、動物などが出現する可能性に緊張感を持ちながら、どんどんスピードを上げて一気に下り坂を駆け抜けた。
大量に汗をかいた後に風を切って進むと、とてつもなく冷えたことは、今でも忘れられない。
そうこうしているうちに幹線道路まで出て、2時間ほどの峠道から脱出することができた。
幹線道路を進み、少し早めの休憩と夕食をと思い、コンビニへ立ち寄る。 ここで〇〇A店へ向かっていたつもりが、〇〇B店へ向かっていたことに気づくも、後の祭りで、ルートの確認をすると…わざわざ峠越えなんかしなくても良いって始末。
コンビニのイートインスペースで大きなため息をつきながら、夕食を済ませたのであった。