フランス生活はやっぱり日本よりもひやっとする。
昨日の早朝にボンッ!ボン!!っていう不審な爆発音のような、発砲音のような音が聞こえて目が覚めた。
ケータイを見ると朝の4時すぎだ。
隣で寝ていた夫も起きたので、
ねえ、雨戸開けていいかな?と言ったら
夫が恐る恐る雨戸を開けて何が外で起きているのかを見てくれた。
すると早朝4時なんて真っ暗なはずなのに、外が煌々と明るい。
ベランダに出て外を確かめた夫がすぐに戻ってきて、雨戸を閉めながら言った。
車が燃えてる!
え!!見たい!!!
野次馬根性丸出しの私が、燃えている車を見たさに雨戸をもう一度開けようとしたら、夫に怒られた。危ないからベランダに出るんじゃないと。
ぶー
車が燃えているから身体に悪いガスも出てるから危険だよ。
そう諭されて、しぶしぶ納得して、家の窓が全部しっかり閉まっていることを確認し、再び寝ようと思ったら、
ジリリリリ!!と家のベルが鳴る。
急いで布団から飛び起きて、夫と玄関に出ると、
消防士さんだった。
下の通りで車が燃えているから、窓をしっかりしめるようにとのことだった。とりあえずこの建物には火は移らなかったみたいで一安心だ。
それにしても、火は3階の高さくらいまで上がっていたそうだし、(我が家は5階)朝起きてみたら、1階部分の庭のフェンスは焼け落ちていたので、1階から3階の住民の人はさぞ恐ろしかっただろう。
車が2台と、オートバイ1台が黒焦げで、そばを通ると臭いし、ここを通るたびにみんなぎょっとして黒焦げになった車を見て、びっくりしている。
黒焦げの車の前に停まっていた車の後ろもこんなに溶けちゃっている・・・
日本で29年も生きてきてこんな事件は見たこともなかったけど、フランスに来て6年でこんなにぞっすることをすでに何回か経験してしまった。
(あ、年齢もばれた。)
やっぱり日本は治安が良い国だなと改めて羨ましく思った。
こんなにボンボン爆発して、黒焦げになったのに、フランスのポリスはまだ現場検証に来ていない。
これも日本だったらありえない。
フランス人の夫が言うには、たぶん犯人は捕まらないんじゃないかなって・・
車燃やされたのに、泣き寝入りなんて辛すぎる!!!!
怪我人が出なくて本当によかったけれど。
私はパリでの移動手段に自転車を使う。
今日も自転車で買い物してて、店先の駐輪スペースに自転車を止めたときに衝撃の光景が!!
スパッと綺麗に自転車を停めておくポールが切られている。
こうやって自転車は盗まれたのかと思うと切ない。
うちの夫の自転車も、もうトータルで5台は盗まれている。
電動自転車は3台めだ。1台1500ユーロもしたのに。
盗まれた自転車は永遠に戻ってこない。
切ないし、腹立たしい。
夫は、C'est la vie. セラビー (直訳でこれが人生。仕方がないの意味)と言って、また新しい電動自転車を買った。
日本の良いところは変わらないでそのままでいてほしいと強く願う。
そんなぎょっとする事件があった次の日も、何事もなかったかのように、
またいつもの日常が始まっている。
パリでテロがあったときもそうだった。
みんな普通に外を歩いている。
私も強く生きていきたい。