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ついに出産!!!!陣痛はトラウマに…

出産日はいつになるかドキドキしていたものの、初産婦は遅くなりがちだと聞いていたので予定日を過ぎた3日目も、割とのんびりと過ごしていたら、
朝4時過ぎくらいに股のあたりにじわっと感じるものがあって(尿とは明らかに違う)、慌ててトイレに立ったら、ドバーッと破水した。
おおー!
これが破水…!
ついにキター!!!

同時にここ最近眠りの浅い夫がマシェリ、大丈夫?って起きて来た。

ついに破水したよ mon mari !❤️と伝える。
破水した段階では微弱陣痛だったので、朝まで待って陣痛がもう少し強くなってから産院に行くことにした。
私は一旦布団に入ったものの、陣痛もあり眠れなかったので起きることにした。
あまりお腹が空いてなかったけど、これから何時間も食べれないかなと思ってバナナとヨーグルトを食べる。
10時くらいには陣痛の間隔が5分くらいになってたので、タクシーを呼んだ。陣痛の痛みはまだ耐えられる感じ。
20分くらいで産院に着くと、待合室にすでに2組の妊婦さんが待っていた。聞くとその日は出産ラッシュで分娩台は満員らしい。
やはり出産日と言うのは重なりやすいのかな。

1,2時間くらい待っていただろうか、散歩すると子宮口の開きが早くなると聞いてたので、ゆっくり夫と廊下を歩く。水槽の中の魚のように何度も何度も廊下を往復した。

どんどん陣痛の間隔が短くなって、痛みも強くなって来て、あまりの痛さに泣いた。
陣痛自体は30〜40秒くらいで、陣痛の間隔は1〜3分くらいだった。
陣痛中は立っていられない。
この痛みだったら子宮口は4cmくらいまで空いてるんじゃないかと期待していたのだが、通された病室で助産師さんに見てもらうとなんとわずかたったの1cm!!!!

がががーん

嘘でしょ・・
まさかの1 cm・・・

助産師さんにお風呂を勧められて、ゆっくり2時間お風呂に浸かった。
その間も激しく陣痛は来ていて、夫にマッサージをしてもらったり水をもらったり。その間も吐きそうな気持ち悪さも襲いかかる。朝に少ししか食べてないのに。
痛すぎて、痛すぎて、もうこの痛みは8cmくらいまで開いてるんじゃないかと思った。

またもや期待を裏切られる。
お風呂から上がって診てもらうと、たったの3 cm!!!!!

人生最大と言ってもいいほどのショックだった。

この痛みでわずか3cmしか開いてないのか(涙)。
陣痛ってこんなに半端ないんだ・・・

もう、ここで私は麻酔を使うことに決めた。

これ以上強くなる痛みと果てしない時間を麻酔なしで味わえと言うのか。。。無理だ。
ウルトラスーパー絶望的だ。
陣痛が来ている間は、臓器がギュギューっと絞られているような、なんとも例え用のない痛みで、正しい呼吸法をしなきゃいけないのは分かっていても、それどころじゃなくてできない。

夫にも助産師さんにも正しい呼吸をするように言われるけど、頑張ってやろうとするけど声が漏れるし無理だった。
しばらくして麻酔の先生が来て、背中に針を刺してくれる。その間15分くらいかかるよって言われてさらに地獄に突き落とされた気持ちになった。

麻酔針を刺すときは微動だにも動いてはいけないって言われているのだ。

陣痛に耐えながら姿勢を保つのは不可能です。ええ、はい。
え、マジで?
この姿勢を保つの?
果てしなく気が遠くなった。

でもさすがプロ・・、上手に背中に針を刺してくれて、無事に麻酔が注入された。注射の痛みなんて陣痛に比べたら全然感じなかった。
無痛分娩反対派の先輩ママが、麻酔の注射の方が痛いよ!って言ってたけど、全然痛くない。痛みの強さの感じ方は人それぞれだなと改めて思った。

10分から15分くらいで麻酔が効いてくる。

今まで死にそうなくらい、痛くて苦しかったのがここでやっと緩和されてくる。

ハァァァァー

やっと一息つけた。
あぁ、麻酔ってすごい。
神様みたい。
フランスで産んで良かったと激しく思った。(日本だとこんなに直前で選べないらしい。)

ここで産院に着いてからもう4時間くらいは経過していたのだけど、ようやく少し休めた気がした。
痛みから解放されるってこんなにも楽になるんだね。
ここまで体力や気力が奪われるなんて思ってもみなかった。

その後の陣痛の波は正しい呼吸法で乗り切れて、少し眠れたし、夫とも笑顔で談笑できた。
しかし1時間もすると徐々に陣痛が痛くなって来た。
え・・・まさか・・。
恐怖の再来だ。

もうすでに麻酔打ってるんだから、最後までこのまま耐えたいって気持ちがあったのに、助産師さんが子宮口を見てくれて6cmだよって言われた時に、再び地の底に落ちた気がした。

麻酔打ってもこの痛み・・なのか・・・。
泣けてくる。
そしてまだ6cm・・・
りんごジュースを飲んだせいか、吐き気も再び襲ってくる。

そして痛みに負けて麻酔を増量してもらった。

ここの産院はなるべく自然に近い形でお産をさせてくれるパリで一番人気のあるクリニックだ。
隣に病院が併設されていて、問題があればそっちにすぐに運ばれる。
お産の講習の時に、うちの産院で使う麻酔は他の病院と比べても量が少なく、赤ちゃんが降りてくる感覚や出てくる感覚もしっかりありますと言っていた。

それにしても、痛い。
これは無痛分娩じゃない。
私は人より痛みに弱いのかもしれないが、この陣痛の痛みで死にそうだった。

そしてさらにどんどん陣痛は強くなる。

麻酔増やしてもらったのに痛い。
死にそうに痛い。

気づけばもう夜中の2時を回っていた。

陣痛が来てない間の睡魔と、陣痛中の痛みの混沌に溺れてめちゃくちゃ苦しくて辛い。
夫ちゃんは一生懸命ずっと付き添ってくれて、ジュースや水をくれたりマッサージしてくれたり励ましてくれたりと、めちゃくちゃ存在がありがたかった。
今でも一生感謝したいって思うほどありがたかった。

4時過ぎくらいに助産師さんがやって来て、産みましょう!と言われた。
もう3時くらいから赤ちゃんが降りて来てる感覚はあった。
頭見えてるよ!触る?と言われて、
恐る恐る手を伸ばすと、柔らかいプニプニとした頭がそこにあった。
おおお!!!!
いつの間にもうここまで来てたのか!
でももう気力がフラフラだった。
助産師さんがめちゃくちゃいい人で、いい感じに誘導してくれるし、一生懸命励ましてくれる。20分で出るわよ!と言われて少し気を持ち直せた。

何回かいきんだら、ミニピプがウニョンと出てくれた。

おぎゃぁと2回泣いたその子は、本当に人間の形をしていた。

涙が出た。

でももっと泣くかと思ってた。人の出産の話を聞いたり見たりしたらめっちゃ泣けたのに、自分の出産の場合は、やっと終わったーっていう安心した気持ちの方が大きかった。

すぐに胸に赤ちゃんを持って来てくれて、2時間ほどカンガルーケアーをさせてくれた。
赤ちゃんは全然泣かない。静かな子だなぁと思った。
その間に胎盤は出るし、夫はヘソの緒を切る。
眠いけど嬉しさ変な興奮からか眠れない。
夫と3人で一緒にゆっくり休む。
もうみんなクタクタだった。

子供の名前は2つ候補があって、夫と私の間で意見が割れていたのだけど、絶対譲らないって言ってた夫が私の希望する名前を譲ってくれた。
思っても見なかった提案に私はびっくりして、信じられなくて、本当に良いの?って何度も尋ねた(笑)。
夫は私が苦しんで頑張ったのを間近で見て感動し、私の推しの名前を譲る気になってくれたみたいだ。
なんて優しいんだ。
夫のことがさらに愛しく思えた。

ゆっくりミニピプをカンガルーケアーをさせてもらったあと、体重や頭位やらを測ってもらったり、夫がミニピプに服を着せたりして、個室に案内された時はもう朝の8時だった。

私もそうだけど、夫も24時間以上寝てない。
2人とも本当によく頑張ったな。
夫は仮眠を取るために一旦家に帰った。
ミニピプはぐっすり眠ってる。
助産師さんに、生まれたての赤ちゃんは一気に5時間は寝てても大丈夫だから、あなたもその間に寝なさいと言われた。
朝食を食べてから眠りに落ちた。
2時間くらい寝たらスッキリした。
産後ハイってやつみたいだ。
赤ちゃんも起きたのでおっぱいをあげてみる。
めっちゃ痛い。
乳頭が痛すぎる。すごい力で飲むんだなぁとびっくりした。

幸いおっぱいの出は良かったのだけど、乳頭が切れた。
痛くて辛い。
会陰も内側を1針縫ったので、その痛みも辛い。
おっぱいをあげると後陣痛があってお腹がじんじん痛い。
それにお腹の上の方の腹筋が傷んでいるのか、痛い。

なんだこの4重苦は。
でも陣痛の痛みと比べると全然耐えられる。
痛み止めも処方されるし。
もうただただ、世の母たちはすごいなと思い改めた。
私としては、2人目は陣痛がトラウマすぎて無理だなと激しく思った。(笑)

ミニピプは可愛すぎて愛おしすぎた。

産院で4日間入院して特に問題も無かったので、無事に退院した。
この産院のスタッフの皆さんがすごく親切で、優しくて本当に居心地が良かった。
フランスでの妊娠&出産を経験して、最初は自分のフランス語の問題とか、日本との文化の違いで何かと不安だったけど、結果的に大満足で終えることができた。
優しいお医者さんにも恵まれて、夫のサポートもあり、ママ友もできて、何より出産日は本当に大満足のサポートをしてもらえた。想像以上だった。
本当に感謝が尽きない。
それに加えてお金もかからないし、感動しまくりだった。

今後は、子育てでどんな経験をしていくのか。さらなる未体験ゾーンに突入だ。

1つ1つ壁にぶち当たりながら、進んでいくしかないんろうな。

頑張っていきたい。
ていうか、ありがたいことに頑張っていけそう。

とりあえず妊娠&出産の日記はここで一区切り。

merci



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