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ピュイダムール /スキを探すケーキ♡

こないだ久しぶりに平日の午後、夫とカフェでデートする時間があった。

平日の午後にのんびりお茶できるなんて、
なんか仕事をサボってるみたいでうれしい。
パリの5区にある、夫が柔道を教えている道場の近くのカフェに入る。

夫はアメリカーノ、私はチャイラテにした。
チャイラテ6€もしたけど、チャイラテ好きとしては外せない。

ケーキを1コシェアしようって言って、
私の好きな  puit d'amour (ピュイダムール)を選ぶ。

ピュイダムールってケーキは、パイ生地とカスタードクリームで構成されてて、上がキャラメリゼされてるからパリパリしている。
シンプルだけどめちゃくちゃ美味しいケーキだ。

なかなか、ケーキ屋さんでもお目にかからないから、
今回ショーウィンドウに並んでいたので、テンション上がっちゃう。


そういえば、puit ピュイって意味なんだ?
と聞いてみた。

amour(アムール) はフランス語で愛という意味。
じゃ、ピュイって・’・・?

夫は、ピュイって水とか、鉱石とかを掘り出すための穴のことだよ。と教えてくれた。
直訳は井戸ですって。

調べたら、ピュイダムールは愛の井戸=つまり、愛の泉だって訳している人もいた。

そうか。
目からうろこが落ちた。

だからこのケーキの底には
たった一粒のフランボワーズが入っているのか・・・!!!!

最初は、たった一粒なんて
お店もケチだなぁと文句を垂れていたのだけど、

このフランボワーズは純粋に、愛を表現しているのかと理解した。
わかったとたんに感動した。
ケチだなんて思ってしまってごめんなさい。

ピュイダムールは、真実の愛を見つけ出すケーキだったのか。

じゃあ、このケーキを持って、
僕の愛を見つけてください。って告白したらいいじゃん~。
ロマンチックだなぁ。
なんて妄想が広がり、
目をキラキラさせて夫に感動を伝えたら、

それは面白い哲学だね。
ってたった一粒のフランボワーズを口に放り込んだ。

がーん

愛のフランボワーズは普通、半分ずつでしょー!
と怒る私。

あ、でもさ、puit de joie (ピュイドゥジョワ)とかいう名前のケーキを作ってもいいよねーって言ったら、(ジョワは喜びって意味)

それだとセクシャルな意味になっちゃうよーと、ニヤニヤする夫。


うむ。
フランス語はむずかしい。


ケーキの名前も、意味が分かると愛着がわくし、
そのパティシエの哲学が表現されるから素敵だなぁ。
ロマンだなぁと思った。

私も今度作ってみよう。





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