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直島の家プロジェクトコンプリート。ヒッチの旅10,11日め。

注)この写真はイビサの海です。

旅9日めの記事はこちら

カフェバイトで出会った友人の家に一泊お世話になって、朝に児島まで送ってもらった。
本当にありがとねー!

そして、高松駅で、私の旅に合流したいと埼玉から飛んできた男友達と合流。
彼は半年くらい前に分かれた元カレの友達で、100戦練磨の恋愛の先生と言われていたり、イベントをたくさん開催していたり、家庭教師として働いていたりと色んな顔を持っている。ちなみに私にとっては物知りで頼れるお兄さん的存在だ。
埼玉から香川に気軽に飛んできちゃうフットワークの軽いお人でスゴイ。

彼と一緒にレンタサイクルをして直島に乗り込んだ。

Kusama の大きい水玉カボチャがお出迎えしてくれる。
このカボチャを見たら一気にテンションが上がってきた。

まずは地中美術館を訪れた。
島を自転車で回るのは骨が折れる。
アップダウンが激しくて汗だくだ。
ラッキーなことに快晴だったから本当にさいこーだ。

地中美術館、めちゃくちゃ好きだ。
まだの方はぜひ一度行ってみてほしい。
私も夫と再訪したくてたまらない。

地中美術館でアートを肌で感じて、
スタッフのお姉さんにこの建築物はどんな意味があるんですか?と聞いてみた。

もっとじっくり感じてみてください。ゆっくりじっくり感じてからまた聞いてくださいって

お姉さんに意外にも突き放された。

ほう。と思ってまたぽけーっと座って感じてみる。
アートが壮大で、作者が何を表現したのか、何を言いたいのかはわからないままだったけど、ただただ心地よい。

しばらくしたら、同じお姉さんが私のもとにやってきて色々話してくれた。

アートは対自分であると思っています。

お姉さんの言葉にがつーんと衝撃を受ける。
私はアートに対して解釈をしようと見ていたけど、そうじゃないんだなって教えてもらった。
さすが、美術館のスタッフの人は感性が違うな。
素敵なお姉さんに出会えてうれしかった。

そして次々に、友人と直島を自転車で回って、家プロジェクトを制覇した。

友人の彼は、香川で一緒に旅するときに私のマネージャー的役割を買って出てくれて、私の行きたいところ、食べたいもの、泊まりたいところなどの希望を全部聞いてくれて、それにそって計画も立ててくれた。
優しすぎる。そして本当に心強かった。
こんなにしっかりした友人がいて頼もしい。

その日は向島のゲストハウスを予約していた。

向島は直島のそばにある小さな島で、現在島民は15名ほどらしい。
ゲストハウスの管理人さんが迎えに来てくれて、小さなボートで向島まで運んでくれた。
当時の管理人さんは現在の人とは違うが、すごく個性的で魅力的なクマみたいな人だった。

私たちが宿に着くと、すでにもう2人、若い男女の宿泊者がいた。
2人とも一人旅で別々で来てたけど、偶然にもフィルムカメラを撮ってるって共通点があってすでに盛り上がってた。
2人の写真、とっても素敵だった。
私たちはすっかりその2人と意気投合した。

みんなで鍋を作って、こたつで食べて、あっという間に夜は更けた。

明日はどうするの?って話になり、みんなで豊島にいくことにした。
豊島は直島のすぐ隣にある島で、ここも見どころいっぱいで前から行きたいと思っていた島だ。しかも素敵な2人が旅の仲間に加わったことでさいこーな旅になるのは間違いがなかった!


きらっきらの快晴に恵まれた朝、
管理人さんに直島まで送ってもらい、
直島から豊島へフェリーで渡った。

豊島もアップダウンの激しい坂道が多い。
電動自転車を借りるべきだっ

豊島美術館 をまず訪れる。
ここも素敵すぎる。
自然に見せているけど、計算しつくされた美しさ。
すごいすごいすごい。
もうすごいしか出てこない。

ここも再訪したいリストに入れる。

次は、心臓音のアーカイブ に訪れる。

ここでは世界中の人の心臓音を収録して公開している。

妹が数年前に自分の心臓音を録ってきたって聞いていたので、
私は妹の鼓動を聞く。
心臓の音ってもっと一定の音かと思っていたけど、
こんなに音楽みたいなんだ。すごくポップでアートだった。
感動に身を包まれる。

フェリーの時間もあって、豊島はすべて回れずに終了。
あーもっと回りたい。

絶対にまた来なきゃ。

素敵すぎだー!

キラキラな2人とお別れして、
私たちは高松に向かう。

高松では、香川での4年間、色々とお世話になった友人が車を出してくれて
高松のいろんなところに連れて行ってくれた。
会いたかった懐かしい友人たちにたくさん会えて、
胸いっぱい。
夜ご飯を食べた後、友人が峰山に車で連れて行ってくれた。

峰山は思い出の場所だ。
部活のトレーニングで、何度も自転車で登ったし(まじキツかった)、夜は頂上まで車でも行けるのだが、カップルがチラホラいるロマンチックスポットだ。
車で行けるところから、さらにちょっと歩くと小さな展望台があって、
そこに上ると高松の街を見渡せる。
それがめちゃくちゃ綺麗だった。
私も何度か頂上に連れて行ってもらったっけ。(胸キュンメモリー)

そんな思い出の場所へ、男2人と私のちょっとチグハグなメンバーで乗り込んだ。
うん、なんていうか、面白かった。

高松は生まれて初めて、親元から離れて自由に過ごした、青春をめいっぱい詰め込んだ思い出の町だ。

その空気を胸いっぱい吸って思いっきり吐いた。

その夜はその友人の家にお世話になった。

明日はいよいよ、九州入りだー!


つづく


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