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おばあちゃんちのニオイ
2021年6月21日月曜日、晴れ。
思索。
みなさんのおばあちゃんの家、どんなニオイしますか?
突然すみません。別に「へぇ〜そんなニオイなんですねぇ〜」と本気で知りたいわけじゃないんです。
みなさんそれぞれのおばあちゃんち臭ってあると思うんですよね。私にもあります。
あるんですが、自分のおばあちゃんち臭ではなくて、いわゆる一般的なおばあちゃんち臭ってのもあると思うんです。
わかります?
カブトムシの味と同じ感じで。食ったこと無いけどわかるってやつ。
私にとってのおばあちゃんち臭のステレオタイプはあれです、タンスの防腐剤。タンスにゴン。
多分「あぁ〜わかるわ」って人も多いのではないだろうか。「うちのおばあちゃんちはそんなニオイじゃなけど、わかるわ」くらいの熱量でうなずいていただければ。
さて、今日気になったのは、その代表的おばあちゃんち臭はこの先も変わらないのか否か、ってことです。
自分のおばあちゃんちはこんなニオイがする、ってのはわかる。
じゃあ、自分の母親がおばあちゃんのなって、つまり自分の子供にとってのおばあちゃんちはどんなニオイなのだろうか。
それは自分にとっては実家のニオイである。じゃあ自分の実家のニオイは今思い描けるおばあちゃんち臭かというと、そうではない。
子供にとってのおばあちゃんち臭 ≠ 私にとってのおばあちゃんち臭
そりゃそうだ。家が違うんだもの。
ただ、私の子供が(いないが)この問いをする時が来たならば、きっとおばあちゃんち臭の共通認識はタンスにゴンではなくなっているのではないか。
次世代にとってのおばあちゃんち臭は無印良品のアロマコーナーかもれないし、LUSHの石鹸かもしれないのだ。
3世代先のおあばちゃんち臭ってどんなんかな。もはや無臭なのか。あらゆるニオイをキャンセルするスメルキャンセラーみたいな家電とかあるのかな。
もしくは今日はこのニオイみたいにその場でニオイを合成してあらゆるニオイを再現できたりするのだろうか。そしたら是非タンスにゴン臭をライブラリに入れてほしい。ナフタレン臭。そしてみんなクッサイクッサイ言ってほしい。
そんな時代になったとしても一定数いるんだろうな。逆にこのニオイがいいんですよ、とかいう中学生。昭和歌謡主義みたいな中学生みたいに。別にいいんだけどね。
諸君。未来のおばあちゃんち臭への準備はできているか。