ゴールデンウィークの真っただ中、3日間のコースが実施されました。
余分な力を抜くことが苦手な私たち。体も心も、余分な力が入って日々過ごしてきた毎日をいったん手放してみる。心も体も緩んでみるからこそ、感じる感情。そんな感情を自然いっぱいの里山で開放しました。
「フォルケホイスコーレ」とはデンマークを中心に北欧に広がっている教育機関で17.5歳以上であれば誰でも入学でき、試験も宿題も一切ない、全寮制の学校です。人生の岐路のタイミングで様々な大人が共に暮らし、共に学んでいます。そんなフォルケホイスコーレをモデルにした「自分らしいイキカタを考える学校」です。
しかし本来、デンマークのフォルケホイスコーレは、数か月から1年間。全寮制の学校で過ごします。本場で経験した方や、それと全く同じものを求めている方にとっては、思っているものとちがってくるでしょう。
ただ、今回の学校では「〜しなければならない」「〜をすべき」という思考を一旦外し、自分の気持ちに正直になって、自身の内側にある幸せや関心を大切にすることです。つまり自分自身を大切にすることです。そして、生き生きとした大人を増やすことが『自分らしいイキカタを考える学校』の役割と考えています。
3日間のプログラム
今回の3日間のプログラムです。
ベトナム揚げ春巻き作り
参加者同士のつながりが自然と生まれやすい共同作業。ベトナム料理教室の講師「こぱん。」さんは、「食」を通じて人と人をつなぐワークショップを主宰されています。手を動かしながら、お互いのことについて聞き合うことで、構えることなく話ができます。また、ベトナムという異文化の話から、参加者のこれまでの海外の経験について話が広がっていきました。
養蜂体験(Beeセラピー)
世界中でミツバチが減少し、日本でも減っているミツバチの研究をシェアし、これからの地球環境を考えた新たな養蜂スタイルの確立を目指して、さとのわ養蜂スクール「Satonowa Style」を開校されている佐藤麻由美さんのの指導の下、蜂の巣箱の横で10分間寝る体験。みつばちの羽音が川の音にも聞こえてくる。そして、それが心地よくもっと寝ておきたい気分になりました。穏やかな気持ち、体も心も緩んでいたら、襲ってくることはありません。
ビジョンヨガ
講師としてビジョンヨガインストラクターの福井さんに来ていただきました。小学校の教員として勤めてこられましたが、昨年度退職。その後お話をする中で、「ディズニーに行く回数は減ったけど、間違いなく生活が豊かになった」と笑顔で話をされている姿が印象的だったので、今回講師としてお願いをしました。
「自分のことを大切にする」ということの意味を頭では理解できていたけど、それをヨガで自分の体と対話することで、理解が深まったという感想の参加者の方もおられました。
コンパスワーク
自分が本当に大切にしたいことって何でしょうか。自分の内側にある関心や幸せってなんでしょうか。
自分との対話を何度も繰り返します。これまで生きてきた経験の中で感じてきたことをもとに、深堀していきます。
うちだけのコーヒー
いつもしていることと違うことをしてみる。いつもとちがう飲み方をしてみる。コップを変えてみるのもいいかもしれません。飲む場所を変えてもいいかもしれません。いっしょに飲む相手が変えてもいいかもしれません。そのとき、何を感じるでしょうか。ゆったりとした時間に飲む、うちだけの(自分がホッとする)コーヒーの飲み方は何ですか。
余白の時間
何よりも大切にしたい時間。プログラムを通してつながりを深め、心を緩めることで、「生きた言葉」が表れます。自然に囲まれた中で、ときには古民家という空間で、ときには焚火を囲んで、ときには一人になりながら・・・
自分が何を感じているか、何を大切にしたいか、これからの自分の生き方やあり方を考えます。
印象的だったことは?
あたなにとって「自分らしいイキカタを考える学校」とは?
どんな方に参加してもらいたいですか?
最後に・・・
教員を退職し、わずか1か月後の開催で、それまでにどうしようか迷いや不安もありましたが、みなさんのおかげで素敵な時間を過ごすことができました。募集開始が1か月前と、急な開催のため、予定があり参加できないけれど、次回は参加したいという、ありがたいお言葉もいただけたことも励みとなりました。また、これまでにたくさんの応援をいただいたこと感謝申し上げます。今後どのような形になるかはわかりませんが、「自分らしいイキカタの学校」らいしものをお届けできたらと思います。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。Bee happy!