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社会に貢献しなくても、働いて自分が幸せになればそれで良い。(25卒)
ハイサイ。25卒の就活を終えての振り返りを私個人のいわゆる「肌感」まとめてみました。企業採用人事の方や、就活生の方に読んでいただければ幸いです。定性的な評価となる内容構成となっております。
25卒新規学卒者の就活を振り返って
今年度、新規学卒者の就職支援を行った結果として、私が携わった学生さんは全員内定を頂くことができました。「人手不足」といわれている昨今、企業側は「省人化」としてロボットやAIを導入して様々な業務の自動化を行いました。しかし人材の流出を食い止めることができずという企業もありました。その中で、私たちは学生さんにどのような意識をもって就活をしてほしいか?。企業の採用人事は学生さんたちに企業のウリをどのようにアピールしていけばよいか?。をつき進めていきました。
沖縄県、雇用状況や働くことについてのハナシ
沖縄県での就活事情ですが、バブル崩壊後から就活生は「安定」を第1に求めていました。代表的な職種としては公務員、銀行員、電力職員そして米軍基地内就職です。どれも採用されるには高い学力と高度な知識が必要とされます。
沖縄は東京のように「大企業」が少なく、圧倒的に第三次産業の割合がとても多い。建設業や中小企業も多いけれど、「労働組合」の整備が乏しい(県民性なのかな?)。また、沖縄県を飛び出して県外で積極的に働いて見聞を広げていこうというよりも、地元で働いて地元で結婚して地元で暮らしたいという人が多いというのが個人的見解です。
学生が「社会人」として仕事で求めるものの変化
大学生が就職の際に求めるものの中に「安定」があります。それは定番なのですが、最近ここ1~2年は特に「自分時間」を優先している学生さんが多くなりました。具体的には
フレックスタイム制度があるか
プライベートを大切にしたい
在宅ワークは可能か
有給休暇の買取りや繰越はあるか
30代~40代の考えるライフ・ワーク・バランスと20代の学生さんが考えるライフ・ワーク・バランスの解釈や考え方に違いがある事を考えさせられました。
就活をしている学生と、就活をさせられている学生
就活をサポートしていると、「私に合った求人はありますか?」と相談されることがあります。その質問に対して私は「やってみたい仕事とか、いくつかの候補を教えて欲しい」と返すと、「ないです」の一言。このやりとりからスタートする学生さんは、受け身での就活。結果的に「就活をさせられている」といえます。一方、能動的に企業調べをしていくつかやってみたい仕事などの考えを持った学生は、「就活をしている学生」です。
今年度は圧倒的に「就活をさせられている学生」が多かったです。このような学生さんは、言われたことはしっかりとやるし、面接練習でも悪い印象はあまりないんですが、「内定後、すぐに辞めないか心配」になっちゃいます。
やりたいこととできる事
民間企業で言うと、IT企業やマスコミ系は人気があります。しかし、やりたいこととできる事は違うし、もしもやりたいことがあるのであれば、その準備や用意をしているはず。それなのに「IT系に就職したい」という思いは一番強いのに、それに関連するプログラミングの知識や資格などの学びを怠るのは矛盾ですよね。特にIT関連の企業は待遇がよくて魅力的ですが、それに伴う技術や能力が求められます。待遇面や福利厚生だけで就活を進めてしまう悪い例ですね。
勝てるところ(企業)で勝負する学生さん増えたな~
元気で明るく、場の雰囲気を明るくしてくれるタイプの学生さんがいました。性格も謙虚で素直。さらに見た目もオシャレで、自分の似合う服の色やメイクを「知っている」タイプです。この学生さんなら、有名企業にエントリーしても十分にライバルと勝負ができると思っていたし、本人自身も有名な企業や第1希望の企業で働いてみたいという思いはありました。
しかし、就活を進めていくと「自分が勝てるところ(企業)」にしかエントリーをする。少しハードルが高いような企業にはエントリーをしない。プライドなのかな?。負けることよりも勝つことを優先してしまうタイプなんでしょう。そんなタイプが多かったのも事実です。
履歴書の字が・・・
最近は、履歴書作成はほとんどその企業のWEBサイトや履歴書アプリ、PCで作成します。しかし、就活レクチャーを進める中で一度は手書きで履歴書作成を行うのですが、最近の学生さんは字が読みづらいんです。ストレートに言うと、字が汚いんです。さらに、漢字は読めるけど書けない学生さんが増えています。
採用試験の項目には論作文。採用後には研修制度の一環で課題が出されます。きれいな字を求めてはいませんが、せめて丁寧な字を書けるようにしてほしいなと思いました。
さいごに
今回は、25卒の就活に関しての肌感を記事にしました。タイトルの「社会に貢献しなくても、自分が幸せになれば、それで良い」は、就活生とのヒアリングでのやり取りででた一言です。こういった現状に対してどのように対策を行えばよいか?。それは次の記事にご期待ください。