バンドマンの君へ 〜liner note
「あの日 交わした約束は
叶えられなくて、ごめんね」
これは、とある人の別れたあの人への歌
そして、私からみんなへの謝罪と感謝の歌
バンドマンの君へ / ライナーノーツ
「とあるバンドの声がさ、
まりなに似てるんだよ」
「え、なにそれ。
なんかそのフレーズエモいんだけど」
そう、この曲のきっかけはこんな些細な会話から。意外と歌というのは誰かとの何気ない会話から生まれることも多かったりする。今回はまさにその一例。しかも、それまでエモいなんてどう使うのかわからなかったのに、当たり前のように使ってしまうほど、エモい瞬間だった。そう、これが記念すべき私の初エモい。
でも、聞いてみたら、そこまでそのバンドの声は私の声に似てない。だけど、このエモいを歌にしないわけにはいかないと、私は歌詞を綴り始める。
この頃、私は年内(2022年)の「シンガーソングライターの活動終了宣言」をしていた。それはもうみんなからしないほうがいいとか言われまくったんだけども笑、私の中では決まっていたことだったの。
シンガーソングライターとして人前に出て歌う以上、応援してもらうことが必然的についてくる。本当に嬉しいことで、この広い世界で見つけてくれただけでも嬉しいのに、好きにまでなってくれて。もう本当に感謝の気持ちばかり。だから、知ってくれる人、好きと言ってくれる人にが増える度に期待に応えたい気持ちもどんどん大きくなった。
ただ、それと同時に期待に応えられない状況にもなってきて。
もっと、早く弾き語りを始めていればな、なんて思うときもあったりしたけど、24歳で始めた私だからこそ歌える曲もとっても多かったり。だから、年齢なんて関係ないんだけど、関係あったり。
きっと、これは私の中のこだわりだ。応援してくれる人がいるのであれば、それに応えるように頑張らないといけない。でも、私はもうその期待には応えられなくなるとわかっていたから、その期待を無視して好き勝手自分のことをしちゃってもよかったんだけど、それは私の中ではシンガーソングライターではないと思ったの。
だから私が次に進むために、シンガーソングライターの私を終えることにした。
でも、「活動終了」というとやっぱり期待に応えられなかったという気持ちも少なからず、いや、大きくある。きっとまだまだ歌い続けると思われてただろうし、やっとこれからって思ってた人もいたかもしれない。
「また歌いにきます」
「今度会う時には新しい歌を」
「これからも頑張ります」
「またライブハウスで会いましょう」
何気ない約束、だけど交わしてきた約束。
なるべく皆さんと交わした約束を叶えようとワンマンの後、約束を叶えるために動きまくりました。いろんな場所へ歌いに行きまくった。
それでも、叶えられなかった約束はある。
「叶えられなくてごめんね」
だけど、あの日あの時交わした約束は決して嘘をついたわけじゃない
「本気で叶うと信じてた」
シンガーソングライター、伝えたいことは全て歌にしてきたからこそ、この思いも歌に乗せて伝えよう。むしろ、これこそシンガーソングライターだと思うから。
「サヨナラ、愛すべき日々よ」
下手くそでも一生懸命想いを伝えたくて歌っていた愛しい日々
「いつか、色カタチが思い出せなくなっても」
時が経って、皆さんが私の姿を思い出せなくなる日がきても
「この歌、歌う度思い出すよ」
誰の歌とわからなくても私の歌をワンフレーズでも思い出して口ずさんで
「good bye, I love you」
そう、これはとある人の別れたあの人への歌
そして、私からみんなへの謝罪と感謝の歌
シンガーソングライターの私から
みんなへに宛てた手紙
https://youtu.be/Js0BELsL6n8?si=voDzf34a_Yo-PCdN