【第1回家族会議】子どもが夜遅くまで起きてしまう理由に衝撃
「家族会議」ってしたことありますか?
会議といってもそんな大それたものではなく、シンプルにテーマを決めて、それについて家族で話し合って方向性を決めるというもの。
この前、インスタで「子どもから話したくなるかぞくかいぎの秘密」という本を教えてもらい、読んでいたらあまりにも楽しそうだったので、うちでもやってみることに。
といっても、子どもたちはまだ4歳と2歳。
正直、会議として成り立つ気がしません。
ただ、「子どもが自分の意見を言う練習になればいいな」と思い、日曜日にみんなでミスドで買ったドーナツを食べながら第1回家族会議を開催してみました。
そんな感じでとてもゆるく始めたところ、
「え!?そんなふうに思っていたの……!?」
と、親としては色々と衝撃を受けたので会議内容をざっくり載せてみたいと思います。
ちなみに我が家の家族構成はこんな感じです。
会議には遊びで使っていたIKEAのイーゼルを使用。
子どもとどれくらい会議が成立するかわからなかったので、最初のテーマは「夜ご飯に食べたいもの」と、シンプルでわかりやすいものを選びました。
■議題1:夜ご飯に何を食べたい?
ママ「ママさ、献立考えるの疲れちゃったんだよね。だから今週食べたいものをみんなが提案してくれない?」
長女「うーん、パン!」
ママ「パンね……!」
ちなみに家族会議では、どんな提案でもいっさい否定しないことがルールです。正直「パンって……」と思いましたが、そこはぐっと我慢。
ママ「ほかにはある?」
長女「ヨーグルト、お味噌汁、カレー、ラーメン、おにぎり!」
ママ「おーいいね。めーちゃんは何かある?」
次女「(恥じらいながら) 野菜スープ……」
まさかのヘルシー!
次女「あとー、お肉とー、おさかなとー、ぎゅうにゅうー」
だんだんわかってきた。
子どもたち、食べたいものというよりも、知っている料理をただ言っているだけかも……。
ママ「パパは何かある?」
パパ「冷やし中華かなぁ」
こんな感じで、さくっと今週の平日の夜ご飯の献立は決定。
買い出し前に会議をすれば、1週間分の献立で迷わずにすみそうです。
■議題2:おかしのはなし
これは4歳の長女の提案した案。テーマを決めた人が進行役なので、長女がIKEAのイーゼルの前に立って話し始めます。
長女「夢にお菓子が出てきたらどうしますか?」
ママ「うん……?」
長女「夢にお菓子が出てきたらどうする?お友達と一緒に食べるとか、なんでもいいよ?」
ママ「じゃあ、友達と食べる……」
長女「そしたら楽しいですか?それとも美味しいですか?」
ママ「え…、楽しくておいしいです……」
いったいこれは何の時間なんだろう……。
長女「たーのーしーい!…書けた!!」
どうやら長女は話し合いというよりも、
みんなの前に立って先生のように話を進め、黒板に覚えたての文字を書く、ということをやってみたかったようです。
そして実際にそれができて嬉しそう。
長女「チョコのドアがあって、ゼリーの椅子があって、蛇口をひねったら野菜ジュースが出てきます。床がゼリーでトランポリンみたいなものはなんですか?」
パパ「おかしの家……?」
長女「はい、正解です!」
こうして長女のテーマは終わりました。え、なにこれ謎。
■議題3:雨の日の遊びについて
パパ「雨の日は、みんな何して遊びたいですか?」
次女「ない……。」
このあたりから2歳の次女はすでに会議から脱落。家族で話し続けるだけのイベントに飽きたようで、ひとりで遊び始めました。
ママ「小麦ねんどかなぁ。いーちゃんは雨の日は何して遊びたい?」
長女「いつもパパに怒られるけど、雨がやんだあとに水たまりをぴょんぴょんするのが大好きです」
予想外の長女の答えに、夫は苦笑い。
私「パパは、どうして水たまりをぴょんぴょんすると怒るんですか?」
パパ「びしょびしょになって汚れるでしょ。だから、長靴を履いてください。ほかには?」
長女「雨の中走るのも大好き」
パパ「……。」
ママ「パパは雨の日は何して遊びたいの?」
パパ「濡れないから水族館がいいな」
長女「じゃあ、水族館に行ったあと森のなかに行くのは?」
夫も、そして私も雨の日は家で遊ぶことを原則に考えていたけど、子どもは雨の日でも外に出て遊びたいんだな……というのをひしひしと感じた議題でした。
雨の日に水たまりをばしゃばしゃ跳ねるのも、傘にあたる雨粒の音を聞くのも、傘をささずに走ってみるのも、親からしたら面倒くさいことでも、子どもからしたらものすごく楽しいことだということを思い出しました。
■議題4:寝る時間が遅くなっている件
ここのところ、子どもたちが夜遊んでなかなか寝付かないことに、特に夫はうんざりぎみ。
そこで持ちあがったのがこの議題。再びが進行役をやりたいというので、任せました。
長女「寝られないときもあるけど、寝るのも楽しいよね? 眠れないこともあるんだけど、目を閉じてたらそのまま寝ちゃうんです」
お、おう……。なんの報告…。
ママ「あの、パパがお話したいことがあるみたいなんですけど……」
長女「なんですか? パパ、言ってみてください」
パパ「最近ふたりが寝る時間がとても遅くなってきていて、9時半になっているので、パパは8時には寝てほしいと思っています」
ママ「質問です!パパはなんで8時までに寝てほしいんですか?」
パパ「8時までに寝ると朝までたくさん寝られます。子どもは10時間寝たほうがいいんだけど、いつも6時か7時に起きるでしょ? だから8時に寝ないと、10時間寝られなくなるんだよ」
長女「……そうなんだけど、寝られればいいのにって思ってるの。でもそういうわけには……えっと……パパとママがいない場所に寝てほしいの」
私「えっ……! 寝室にパパとママがいないほうがいいってこと?」
長女「ペッパとジョージみたいにやりたいの」
ペッパとジョージというのは、イギリスの人気アニメ、ペッパピッグに登場する姉弟のペッパとジョージのこと。
そして長女はなんと、ペッパとジョージのように子どもたちだけで2段ベッドで眠りたいらしい。
私「パパとママとは一緒に寝たくないって感じ……?」
長女「うん。そうすると寝られるの。だからペッパとジョージみたいに寝る感じにしたいの」
控えめに言って、ショック……!
夜中に目が覚めると、にこにこしながら私の枕元にまで這ってきていた1歳の頃の長女……。
眠りにつくときに私のぼさぼさの髪の毛を手で触りながら「ママの髪の毛さらさらー」と言ってくれていた長女の姿が、走馬灯のように過ぎていきました……。
その長女からはっきりと「ママとパパがいないほうが眠れる」と言われたことに、驚きを隠せないとともに成長を感じたのです。
私「でもさ、めーちゃん(次女)はまだママとパパと一緒じゃないと寝られないと思うんだけど、どうしたらいい?」
長女「泣いたら大丈夫だよって教えてあげるから大丈夫」
私「大丈夫かなぁ……。あ!いーちゃん(長女)だけベッドで寝るのは難しいですか?」
長女「それは難しいね。ペッパとジョージみたいにしたいのです」
できないことは、はっきり言う!笑
長女が夜寝るのが遅くなり、なかなか寝付けなかった理由は、親と一緒の寝室だったこと、なんて本人から聞かない限りずっと気づかなかっただろうな……。
夫には、寝かしつけのときに私が子どもに話しかけてしまうので、おしゃべり好きな長女は私の話に乗ってくれているものの、本心では「ちょっともういいかな(寝たい)」と思っているのではと言われました。
(えー寝る前の親子の会話ってほほえましいものじゃないの……?)
色々と思うところはありましたが、今まで知らなかった長女の考えや気持ちを聞けたこと、長女が夫や私の話に対していったん「そうなんだけど」と肯定してくれたうえで、自分の意見を伝えることができることに驚きました。
私や夫が思っていたよりもずっと、子どもは自分の考えや意見を持っているのだから、何かを選択したり、生活の面で悩んでいることがあったら、もっと子どもに聞いてみてもいいのかもしれない……。
まだ1回しか開催していない家族会議ですが、いいなと思ったところをまとめると沢山あります。
✓子どもが自分の気持ちを親に言いやすくなる
自分の気持ちや意見を親に言ってもいいんだ、否定されないんだと思ういい機会になりました。
✓子どもが人前で話すことに慣れる
家族とはいえ、会議です。複数人の前に立って話を進めたり、人の意見を聞きながら自分の考えを発表できる機会を得られるのはやっぱり魅力。
✓子どもの本音を知れる
日常のなかの会話だと、そこまで掘り下げないような内容でも会議となると別。どうしてそう思うの?どうしたらいい?と子どもに聞くことができます。
これはかなりいい…!
毎週日曜日に、おやつを食べながら家族会議を開催する習慣をつくってみるのも楽しそうだな、なんて思いました。