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ユーニークさ


科学者であるマイケル・ポランニーの著作「暗黙知の次元」の中に、下記のような一文があります。

私たちの身体は、私たち自身が普段は決して対象として経験することはないが、身体から発して意識される世界を介して経験するこの世で唯一のものである

暗黙知の次元

この前提は、対象を自らの身体に取り込む、もしくは自らの身体を延長してそれを包み込んでしまうという感覚、つまり「内在化(*1)」というコンセプトにつながっていきます。

「(自分の)身体から発して」とあるように、よく言われる「身体性(*2)」とも異なるようですが、自分自身を介した社会の捉え方はとてもユニークなものなのだよ、と考えられる拠り所として意識しておいても良さそうにも思えます。

特に、AIの大波(*3)がせまりくる時代においては、大勢の視線が集まる形の整った美しい波だけでなく、人々があまり感知しない微妙そうなうねりの中に、独自の美波形を見い出そうとする野性味も必要かもしれませんし。

(*1)世界を内在化させる
(*2)「身体性」ってよく聞くけど、結局どういう意味なのか
(*3) THE COMING WAVE 


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