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チャイナブルーの8月4日
身体の内側からも暑さを感じるようなこの頃。
歩き疲れて入った地下1階のカフェは暗くて静かで落ち着いていた。
丸坊主の店員さんが運んできてくれたのは、
鮮やかなチャイナブルーのソースがかかったソフトクリーム。
水色なんて淡さではなく、青色ほど濃くもないのに輪郭が明確なチャイナブルーは凛としていて好きだ。
少しアルコールも入っているチャイナブルー。
ほろ苦さがソフトクリームにとてもあう。これが大人の味かぁとしみじみ。
先週も大人なことをしていた。
友人と初めてBARに行ったのだ。BARなのかbarなのか。どの表記がかっこつけてなく自然なのかもよくわからない。
きれいな手付きで作ってくれたカクテルはキリッとしていて美味しかった。そこで頼んだのもチャイナブルー。
むしろ、このとき美味しかったから今日選んだという順だけれど。
小学生の頃、卒業を前に自分史を書かされた。
そのときに凛とした大人になりたいと、書いたことを覚えている。
あさのあつこさんの小説が好きで、度々でてきたこの言葉に影響されていたのはさておき。
何かを守るためには犠牲を厭わないというような、そんな意志を貫く主人公たちに憧れていた。
同期にも言われたけれど、いまのわたしは凛とした人とは遠い。
付け加えておくと、同期は拒絶を伴う凜とした言動とは違って、許容するところにわたしの良さがあると言ってくれた。うれしかった。
強さにもいろいろあると知った22歳。
守りたいもの、大切なものも増えている。そしてこれからも増えると思う。大切なものはひとつではなく増えていくもの主義なので。
いつもはすぐ本を読んだりラジオを聴いたり、身体にいれようとしてしまう。
今日はいい音楽が流れていたから、スマホもしまいただただぼーっとした。
そんな金曜日。
急に思ったけれど、チャイナブルーとかブルーハワイとか青色って地名と結びつけられるの不思議。
海のイメージが想起させるのかしら。