
口に入れた瞬間に。
ベルトコンベアから一つ一つ流れてくる焼きそばパンに青のりをひとつまみして塗すように、意識せず何と無しに歯ブラシを手に取り、歯磨き粉をつけてブラシを口に入れた瞬間、あれ?これは俺の歯ブラシじゃないと思った。
口から取り出して見てみると、それは昨日も一昨日も使ってる正真正銘自分の歯ブラシだった。
たまに起こるこの現象。
確かにいつも使ってる歯ブラシだけれど、一瞬間違えたと勘違いする。
小学3年生の時の出来事。
近くの人と4人で席をくっつけて給食を食べる学校だった。
自分はトレーも持っておかわりをしに行き自分の席に戻ってトレーを机に置く。
そして流れてくる焼そばパンに青のりを塗すように、隣の空いてる席に座りその机の上にあるトレーの食べ物を口に入れた。
トイレから戻ってきたその席の持ち主の女子が卒倒した。
すごく自然に間違えた。
そういう誤認というか、物事の順番とかが脳内でぐちゃったようなミスをたまにする。