Start-Process　プロセスの開始

Start-Processは、新しいプロセスを開始するために使用されます。
このコマンドは、外部プログラムやスクリプトを実行する際に便利です。

Start-Processの基本的な使用法と具体例

Start-Process -FilePath <Path\to\Executable.exe> [-ArgumentList <Arguments>] [-WorkingDirectory <WorkingDir>] [-WindowStyle <Style>] [-Wait] [-NoNewWindow]

• <Path\to\Executable.exe>: 実行可能ファイルのパス。

• [-ArgumentList <Arguments>]: 実行可能ファイルに渡す引数。

• [-WorkingDirectory <WorkingDir>]: 実行されるプロセスの作業ディレクトリ。

• [-WindowStyle <Style>]: ウィンドウの表示スタイル。例えば、HiddenやMinimized、Maximizedなど。

• [-Wait]: プロセスの終了を待つ。

• [-NoNewWindow]: 新しいウィンドウでプロセスを開始せず、現在のウィンドウで実行。

# Notepadを開く
Start-Process -FilePath "notepad.exe"

# ファイルに関連付けられたアプリケーションで開く
Start-Process -FilePath "C:\Path\to\your\file.txt"

# 引数を指定してプロセスを開く
Start-Process -FilePath "C:\Path\to\your\script.ps1" -ArgumentList "-Parameter1 Value1 -Parameter2 Value2"

# 作業ディレクトリを指定してプロセスを開く
Start-Process -FilePath "C:\Path\to\your\executable.exe" -WorkingDirectory "C:\Path\to\your\working\directory"

# ウィンドウのスタイルを指定してプロセスを開く
Start-Process -FilePath "C:\Path\to\your\program.exe" -WindowStyle Maximized

# プロセスの終了を待ってから次の操作を実行する
Start-Process -FilePath "C:\Path\to\your\program.exe" -Wait
Write-Host "プロセスが終了しました。"

「-FilePath」で指定できるファイルの種類

FilePathには実行可能なプログラムやスクリプト、またはその他のファイルのパスを指定できます。
Windowsでは、関連付けられたアプリケーションが存在する限り、関連付けられたアプリケーションでファイルを開くことができます。

例えば、次のようにPDFファイルをデフォルトのPDFリーダーで開くことができます。

Start-Process -FilePath "C:\Path\to\your\example.pdf"

このコマンドは、Windowsが関連付けたデフォルトのPDFリーダーでexample.pdfを開きます。

また、スクリプト言語やバッチファイル、さらにはコマンドラインツールなども-FilePathに指定できます。
例えば、PowerShellスクリプト、Pythonスクリプト、またはバッチファイルをStart-Processで開始できます。

# PowerShellスクリプトを開始
Start-Process -FilePath "C:\Path\to\your\script.ps1"

# Pythonスクリプトを開始
Start-Process -FilePath "C:\Path\to\your\script.py"

# バッチファイルを開始
Start-Process -FilePath "C:\Path\to\your\script.bat"

要するに、-FilePathに指定できるのは実行可能なものや関連付けられたアプリケーションが処理できるものです。