住む家をパワースポットにする!
昨年末、都会のど真ん中から自然豊かな郊外へ引越しをしました。
その前の引越しはちょうどコロナ禍が始まった頃だったので、2年半くらいで次の場所に移ったことになります。
前の住まいも、とても気に入った場所にありました。
駅近で買い物も飲食店も何もかもが徒歩圏にあり、物件も築浅。短い期間に周囲になじみのお店や知人もたくさんできました。
少し歩けば水場や広い公園などもあり、ステイホームモードで生活しなければならなくなった時期でも清々とした気持ちで日々を過ごすことが出来ていました。
ですが…段々と息苦しくなってきたのです。
自分の氣をより良い状態に保つのは、私たちの仕事にとってある意味生命線です。
当初は充分だと感じていた公園や水場、近所の軒先を彩る花々などではどうしても物足りなくなってきてしまいました。
より大きな自然に近い場所で暮らしたいと感じている自分と、快適な場所を手放せそうもない自分。どのように折り合いを付けることができそうか、しばらく対話を続けました。
これまでずっと、便利で快適な住居を選んで渡り歩いてきた私。できるだけ虫が入って来ないような階数、いつでもゴミ出しができる管理体制、温度や湿度を細かくコントロールできる空調設備…日当たりや騒音、周辺環境などに加えて、都会のマンションに求める条件はとってもたくさんありました。
様々な検討をして、土地の下見を繰り返した結果、より自然に近づける移住先の物件探しを始めたのは、確か10月に入ってからのことです。
どうにか住めそうかな、と思える物件を4~5軒ピックアップし、不動産会社へ内見を予約したその直後、すべり込みで内見対象に追加していただいた最後の1軒が驚くような形で目の前に現れたのです。
室内に入った瞬間、ああもう宇宙がここをあてがって下さったのだな、と思うしかないような物件でした。同行した不動産会社の担当者はずっと地元に暮らす方でしたが、こんな物件はもう2度と出ないと思った方がいい、と興奮しながら一緒に室内を物色していましたね。
どんな素晴らしい物件かといいますと…これまで私がマンション生活に普通に要求していた多くのことを諦めなければ到底住めない、とても難易度の高い家でした。
リノベーションを繰り返しており設備はそれなりに新しいのですが、本体は築50年越えの住居。鉄道駅はかなり遠く、最寄りのバス停でも歩いて10分以上の距離。スーパーどころか一番近いコンビニさえ徒歩15分くらいかかるような場所。
室内はだだっ広くて、気の利いた収納一つありません。たくさんある広い窓からは夜になればどれだけ冷気が漂ってくるか…想像してみただけで電気代の心配が頭をよぎります。
もう、それまでの生活のほとんどを覆さなければ暮らせる気がしない…けれど、絶対にここを取らなければ宇宙から見放されそうだな、という確信で身体がいっぱいになって、クラクラとその場にへたり込みました。
そう、ものすごく氣が良い物件だったのです。これはもう、間違いようがないというくらいに。
特に、大きな窓の外に広がる自然の風景が圧巻で、どうしても視線を外すことができません。
その場で担当者を待たせてしばらく逡巡していましたが、もう全て諦めて、なるようになれ!という思いで契約することにしました。
契約もトントンと進み、12月上旬には引越し完了。
突貫工事よろしく様々なものを買いそろえ、なんとか生活を軌道に乗せて新年を迎えることができました。
それからというもの、自然の力を本当に実感する毎日を過ごしています。自然というものがこんな風に存在し、どれだけ私たちを助けてくれるものなのか…驚くほど何一つ分かっていませんでした。
より自然との繋がり深めたくて、毎朝ベランダからの日の出をインスタグラムに上げるという取り組みも始めました。
https://www.instagram.com/keiko_usami_sa/?hl=ja
そんな中の、先日のMomoyoさんのYouTube動画です。「わが意を得たり!」と、心底嬉しくなりました。
『パワースポット』という表現は目から鱗でしたが、言い得て妙とはこのことですね。
自然の力、エネルギー的に必要な広がり、氣…ここ数か月の自分に起こったことを振り返り、ずっとウンウンと頷いていました。
そして、今の場所で4か月ほど生活してみて、つくづく感じています。
以前の生活の”不自然”さを。
私が快適だと感じ、守っていたかった環境は、自然からの断絶なしにはあり得ないものだったと思います。
今でも虫は得意ではありませんが、以前感じていたような恐怖はだいぶ薄らいできました。
そして、そもそも虫をはじめとした生き物を隔絶し、人間サマにとってのユートピアだけを追求し、ペットや観葉植物や整備された公園など都合のよい”自然”だけを望むような態度が、今はとっても気持ちが悪いものに思えてなりません。
自然との間に作り上げてしまっていた、巨大で分厚い壁。
自然の中でも、都合がよい部分だけを受け入れ、都合悪い部分は排除しようとする態度。
ようやく、その傲慢さに少しずつ気づき始めることができました。
自然の近くに、氣の良い場所に住む。本当におススメです。