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インド聖地巡礼⑥~今回の渡航の意味~

あっという間に、帰国の日を迎えました。

空港へ向かうタクシーが来るまでの間、マハラージャ師をはじめ皆さんとお話をする時間をいただきました。

師を前にして、最期にどんなお話をすればいいのかと逡巡していたら、マー・バクティ・ヒマギリ先生から
「自分の望みとか、ちゃんと話せばいいんだよ」
と発破をかけられ、言葉を選びながら話し始めました。

私のやっている仕事の話 ―

私はスピリチュアル・アナトミー<Spiritual Anatomy®>という方法論を先生から学び、人の心を癒す仕事をしています。
これからもっと、このお仕事をパワフルに展開していきたいと望んでいます。

マハラージャ師は質問します。

それは、どんな風に行っているの?
相手の話を聞いて、アドバイスをするの?

答えます。

違います。
まずはクライアントのお話、今どんなことを苦しいと思っているかとか、どんな風になりたいと思っているかなどを聞くことから始めます。
その中で、クライアントの潜在意識の中にある、物事に対する思い込みや、自ら作り上げて膨れ上がってしまっている悲しい物語の存在を明らかにしていきます。
クライアントが苦しんでいる根源にアプローチするのです。
時には、トラウマにアクセスすることもあります。
クライアントの苦しみを解消するため、特別なテクニックを使うこともあります。
でも多くの場合、クライアントは自らその思い込みに気が付いた瞬間から、自分の力で癒し始めることが出来るんです。
私は、そんなプロセスを手助けしています。


ここヴリンダーヴァンに来てから、私が何をしている人なのか、どう説明したら分かってもらえるのかをずっと自問自答していました。

朝のお祈りが終わってから、一人でマントラを唱えながら寺院の周りをトボトボと周回し、立ち上ってくるいろいろな言葉を寄り分けていました。

これが、今の自分が語る言葉としてどうにかしっくりくるものでした。


マハラージャ師は、目を丸くしてこう仰いました。

そんなことを、薬も使わずに行えるのは素晴らしいことだ。
スピリチュアリティを追求すると、人の第6感は鍛えられ、そんな仕事も可能になる。
どんどんやりなさい。
人を助けなさい。
You are a doctor.
You must do.
Unavoidable.


驚きました。
私が伝えようとしたことが、真っ直ぐそのままに伝わったことが分かりました。
嬉しかった。

私が何度もメンタルセラピストだと伝えても、マハラージャ師は私のことをドクターだと言いました。
そう、Momoyoさんが名付けられたスピリチュアル・アナトミーとは、精神の解剖学という意味です。
薬を処方して回復させるというより、むしろ外科的な手術を施すようなイメージの方が強い。

そうか、ドクターか…。

まさか、師からこんなにストレートに背中を押してもらえるなんて、思ってもみなかった。

私はこれを得るために、今回ヴリンダーヴァンに呼ばれたのかも知れません。


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…今、既に帰国し、隔離期間も終えてこれを書いています。

帰国してみたら、世界は大きく一変していました。

日々流れていく報道を眺めていると、彼の地では今の出来事がほとんどセンサーに引っ掛かることなく過ごせていたことがなんとも不思議でなりません。

ただ、センセーショナルさを競う報道にばかり触れていると、自分の中の不安感情が増幅し過ぎて対処が難しくなるかもしれないので、気を付けて。

本当に、私の周りにはこんなに光が溢れてくれていること、そして今回こんな稀有な体験をさせてもらえたこと、感謝に堪えません。

マハラージャ師やジャヤーナンダ師をはじめ、引率していただいたマー・バクティ・ヒマギリ先生、現地でサポートしてくださった皆様、日本からサポートしてくださった皆様、そして一緒に参加しサポートいただいたメンバーの皆様、本当にありがとうございました。

今後は、今のお仕事にますますコミットして、精進していくことになるでしょう。
なにせ、unavoidable…避けられない、ということなので。。

ひとまずこれで、今回の巡礼レポートは終了とします。

≪巻頭写真:Photo by Prashant Gupta on Unsplash≫

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Keiko Usami
長年の公私に渡る不調和を正面から受け入れ、それを越える決意をし、様々な探究を実践。縁を得て、不調和の原因となる人間のマインドを紐解き解放していく内観法を会得。人がどこで躓くのか、何を勘違いしてしまうのかを共に見出すとともに、叡智に満ちた重要なメッセージを共有する活動をしています。