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オクトラ2がRPG熱を取り戻してくれた

オクトパストラベラー2、めちゃくちゃ面白かった。
最近のRPGへの思いとともに、ゲームの感想を残しておく。

(書き始めたら4000文字近い長さになってしまった。思った以上にハマってたのかもしれない。)


遊ぶまでの紆余曲折

発売すぐには遊ばなかった。遊ぶか迷っていた。

前作も面白かった

前作オクトパストラベラーも、だいぶ遊んだ。もう5年も前だ。NintendoSwitch初期、ゼルダの伝説 Breath of the Wild → スーパーマリオ オデッセイの次に遊んだゲームだ。

初めてHD-2Dが導入されたゲームで、グラフィックの美しさやシールドポイントを削ってブレイクする戦略性の面白さにハマった。たしかサイラス (今でも名前憶えていた!) でスタートした。

90時間以上も遊んでいた!

アートブックもサントラも買った。BGMではトレサのテーマが一番好きだった。(ちなみに、結局今作も買った。)

スマホゲーの存在...

こんなにハマっていたのにオクトラ2をすぐ手に取らなかったのには、理由がある。

スマホゲームとしてリリースされた「オクトパストラベラー 大陸の覇者」の存在だ。

コンシューマー機で遊ぶスタンダードな続編を期待していたので、結構がっかりした。

当時はスマホゲーを忌避していた。
なんとなく邪道だという偏見や、アクセスしやすすぎて時間・お金を搾り取られてしまう懸念があった。スマホゲーに手を着けていなかった。
(今は、ほどほどに嗜むようになったが)

そんなこともあり、その後に他ゲーム (スプラトゥーン) にドハマりしたこともあり、オクトラ熱が冷めてしまっていた。

アクションやシューティングゲームに慣れて、じっくり腰を据えて遊ぶゲームが苦手になっていたのもあったかもしれない。
4年前には、なぜRPGが苦手になってしまったか考えたnoteも書いていた。

RPG熱、再燃!

それがなぜだか、最近RPGが楽しくなってきた

スプラトゥーンなどのレート戦・ランクマッチを真剣にやりすぎて、少し疲れてきた時期でもあった。楽しみのゲームで、なんでこんなに辛い思いをしているのだろう、と。

そして、いまさら気づいた。
趣味という生産性など求めない行為なのだから、むしろ消費 (クリア) に時間がかかるほうが良いことなのだと。RPGのデメリットに感じていたボリューム感が、急に魅力的に思えてきた。

しばらくは多様なゲームを求めてオープンワールドゲームやインディーゲームを中心に漁っていたが、最近ようやく思い出したのだった。
オクトパストラベラー2という、超良質なRPGの続編を積んでいたことに。

ゲーム全体の感想

めちゃくちゃ面白かった。

HD-2Dの美麗さ

やっぱり、HD-2Dに圧倒された。

HD-2Dゲームの後続もリリースされている。最近ではドラゴンクエスト3のリメイクが話題になった。しかし、オクトラのグラフィックは、他のHD-2Dとも一線を画すレベルで、良い

最近のゲームグラフィックは、良く言えば、低レベルなものを目にしなくなったが、高レベルで均一化してしまっている、差別化しにくくなっているという感じもある。

だからこそ、ドット絵・ピクセルアートに回帰する気持ちも産まれる。そういう文脈で、オクトラのような美麗なHD-2Dがとても魅力的に思える。

オムニバス形式の手軽さ

グラフィックやBGMの良さが健在だったのは、期待通りという感じでもあった。さらに今作で気づいたのは、オムニバス形式の手軽さだ。

ストーリーが8人の主人公に分けられているだけでない。1人1人のストーリーも章ごとに区切られているし、ダンジョンも短い。ボス戦が面白いので、探索が短くても良い。

「今晩はこのキャラを1章を進めよう!」と仕事終わりに1-2時間遊ぶのにちょうど良いのだ。

オムニバスというよりアラカルトと表現したくなるような、良質な料理を一品ずつ頼むような、そんな感じがする。

同じクエストに長時間かける、広大ダンジョンをコツコツ攻略するのは、ちょっと胃もたれする年代になった。それを見抜いているのか、遊びやすいデザインになっているのが好印象だった。

前作を遊んでいる時点では、そういう良さを自覚していなかった。オープンワールドゲームをいくつも遊んだ経験から、感じとれるようになった良さなのかもしれない。

キャラクターへの印象

グラフィック・BGMやゲーム性の良さを書いてきたが、キャラクターもかなり良い。前作以上にキャラづけがしっかりしていて、印象に残る。

テキストやキャラデザインも素敵だが、キャラクターボイス (CV) の存在感がすごい。調べると、あまりアニメには造詣が深くない筆者でも知っているぐらい、有名な声優さんたちが演じている。

各キャラで印象に残ったことを書いてみる。

オズバルド (学者)

  • 異常者な面白オジサン

    • 「うぉぉ…」とブーストした魔法を一般人に向けて、アイテムを強奪

    • あげくの果てに失敗すると「間違えた…」など

    • 元囚人・魔法職・パーティで最年長だが、一番ガタイが良い

  • CV 中田譲治 : 土方歳三 (ゴールデンカムイ) のような老練さがある…か?

  • 世界観に関係しそうな学者ジョブ & 魔法職好きとして、1人目に選択

「肉」ほどじゃなくても、結論にたどり着いたときのシュールさはあった

キャスティ (薬師)

  • お母さんキャラ … なのか?

    • 母性か?人助けの信念か? (29歳、他キャラより凄い年上でもない)

    • 医療職 = 薬師 なのだな、という感想

  • この見た目・この設定で、がっつり斧をかつぐ

    • 物理攻撃が属性攻撃力と同値で、斧スキルも有用

    • 支援は個性的だが器用貧乏感 (アイテム消費のわりに効果小さめ)

  • CV 根谷美智子 : リザ・ホークアイ (鋼の錬金術師)、道潤 (シャーマンキング) みたいな有能お姉さんのイメージ

当然のように斧を振るうキャスティさん

テメノス (神官)

  • うさんくさいお兄さん (CV 石田彰)

    • 鉄板感のある声優さんとキャラクター

    • 実際ストーリーも良く、スピンオフでアニメ化しても単独で主人公になれそう

  • 学者との組み合わせが強い

    • オズバルトに大魔法化かけたり

    • 底力 → 属性の乱れ で高速ブレイクしたり

なんだかんだ、全体のストーリー進行に一番関わってるキャラな気がする

オーシュット (狩人)

  • ケモミミ少女 (CV 平野綾) が、かわいい、おもろい、つよい

  • 必須級に強い

    • モンスター捕獲 → SP消費なしの範囲or連続攻撃でブレイク

    • 余ったSPで「かいたい」して回復しながら大ダメージ

  • ボイスがクセ強

    • 「ライフスティールダガー」が全然言えてない

    • 「変形カタパルト」を撃つときは「かーっこいー!」

    • 他「にくうめー」「しゃきーん」「えんがちょ」など

がんばって人間の言葉つかっている方なのかもしれない

パルテティオ (商人)

  • 好青年王道展開

    • 「良いものは分け合う」の行動理念が明確で良い (明文化が商人的)

    • やや捻りない感じもあるが、多様なキャラがいるので、むしろ良い

  • 支援職として優秀

    • BPリソース : アビリティ・底力でBP確保手段が豊富、味方にパス可能

    • 緊急回避 : 物理技ならボスの特大攻撃でも必ず回避

    • おカネで解決 : 「異邦の暗殺者」バランスブレイカー

  • CV 中井和哉 : ゾロ (ワンピース), 堺井 仁 (Ghost of Tsushima) のような義理堅い系お兄さんのイメージ

大航海時代!絵柄をカスタムできる要素うれしい

アグネア (踊子)

  • ムードメーカー (CV 水瀬いのり)

    • 明るい踊子を人気声優が演じるのだから間違いない感

    • 世界観のメインに関与しないが、エピローグで良い味を出してる

  • 摩訶不思議の舞! → 地面が爆発した!

    • バフを全体化できる優秀な支援職

    • …だが雑魚戦では必要ない → お金・経験値ボーナス狙いで舞いがち

公式HPでも見られる、摩訶不思議の舞

ソローネ (盗賊)

  • ダーク担当

    • 明示的に殺人・窃盗をしていたキャラクター (主人公側では珍しい?)

    • 最終盤のストーリー展開が良かった (なんでそんなに強いの?の補足)

  • 選択肢が多くて楽しいアタッカー

    • ダメージ (不意打ち)、回復・シールド削り (ライフスティールダガー)、デバフ (フクロウ/コウモリ→ついでにたたかう)、盗む

    • 器用貧乏でなく、主力を担えるレベルなのが偉い

  • CV 田中理恵 : 幅広い演じかたで特定のイメージがない声優さん

    • EXアビリティ「変装」、変装クオリティの高さとボイスのテンションの低さが良い

    • (別ゲームだがFF14での出演が凄い)

都会のようなモノが密集したマップも、HD-2D映えする

ヒカリ (剣士)

  • 王道・正統派

    • 悪政を正すため立ち上がる、文字通りの「王道」ストーリー

    • CV 松田洋治 : アシタカ (もののけ姫) を彷彿とさせるカッコよさ (ゲームでの声優は初?)

  • たぶんエース候補の物理アタッカー

    • 「試合」で技を覚えるのが面倒で育てていなかったが、ポテンシャルが高そう

    • ステータスと剣士アビリティが無難に強い

  • EXアビリティ「真・十文字斬り」の登場が嬉しかった

    • (前作オルベリクが叫びながら多用していた「十文字斬り」、今作でリストラされちゃったのかなぁとガッカリしていた)

おわりに

思ったことを書き出していたら、だいぶ暑苦しいnoteになってしまった。

気になったところも、ないわけではなかった。
アビリティの関係で夜に活動していたほうが有利なので、夜ばかり選んで昼のグラフィックを堪能しにくかったこと、「エンカウント半減」使用下でも10秒歩いていればエンカウントするレベルのエンカウント率の高さ、など。(バトルが面白いので苦ではなかった。)

それと、このゲームに限らない話だが、キャラを選んで編成するタイプのRPGは悩ましい。
オクトラは、コンセプト的に8人と多めのキャラクターを抱えているうえに、出ていないキャラに経験値が入らないタイプのRPGなので、偏りが気になる。ネタバレ気味だが、前作にもあった8人出場が今作もある。しかも今作の演出はかなり良い。(もっと遊びたかった)

ラスボス戦パーティ (偏りがすごい)

そういう部分を差し引いても、圧倒的に良かった。そろそろ発売から2年経つので、次回作にも期待したい。

プレイヤーも感じる、旅のおわりの寂しさ

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