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オクトラ2がRPG熱を取り戻してくれた
オクトパストラベラー2、めちゃくちゃ面白かった。
最近のRPGへの思いとともに、ゲームの感想を残しておく。
(書き始めたら4000文字近い長さになってしまった。思った以上にハマってたのかもしれない。)
遊ぶまでの紆余曲折
発売すぐには遊ばなかった。遊ぶか迷っていた。
前作も面白かった
前作オクトパストラベラーも、だいぶ遊んだ。もう5年も前だ。NintendoSwitch初期、ゼルダの伝説 Breath of the Wild → スーパーマリオ オデッセイの次に遊んだゲームだ。
初めてHD-2Dが導入されたゲームで、グラフィックの美しさやシールドポイントを削ってブレイクする戦略性の面白さにハマった。たしかサイラス (今でも名前憶えていた!) でスタートした。
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アートブックもサントラも買った。BGMではトレサのテーマが一番好きだった。(ちなみに、結局今作も買った。)
買っちゃった#オクトパストラベラー2 pic.twitter.com/WtyFwKzxBK
— UCH (@UCH_games) February 6, 2025
スマホゲーの存在...
こんなにハマっていたのにオクトラ2をすぐ手に取らなかったのには、理由がある。
スマホゲームとしてリリースされた「オクトパストラベラー 大陸の覇者」の存在だ。
コンシューマー機で遊ぶスタンダードな続編を期待していたので、結構がっかりした。
当時はスマホゲーを忌避していた。
なんとなく邪道だという偏見や、アクセスしやすすぎて時間・お金を搾り取られてしまう懸念があった。スマホゲーに手を着けていなかった。
(今は、ほどほどに嗜むようになったが)
そんなこともあり、その後に他ゲーム (スプラトゥーン) にドハマりしたこともあり、オクトラ熱が冷めてしまっていた。
アクションやシューティングゲームに慣れて、じっくり腰を据えて遊ぶゲームが苦手になっていたのもあったかもしれない。
4年前には、なぜRPGが苦手になってしまったか考えたnoteも書いていた。
RPG熱、再燃!
それがなぜだか、最近RPGが楽しくなってきた。
スプラトゥーンなどのレート戦・ランクマッチを真剣にやりすぎて、少し疲れてきた時期でもあった。楽しみのゲームで、なんでこんなに辛い思いをしているのだろう、と。
そして、いまさら気づいた。
趣味という生産性など求めない行為なのだから、むしろ消費 (クリア) に時間がかかるほうが良いことなのだと。RPGのデメリットに感じていたボリューム感が、急に魅力的に思えてきた。
しばらくは多様なゲームを求めてオープンワールドゲームやインディーゲームを中心に漁っていたが、最近ようやく思い出したのだった。
オクトパストラベラー2という、超良質なRPGの続編を積んでいたことに。
ゲーム全体の感想
めちゃくちゃ面白かった。
HD-2Dの美麗さ
やっぱり、HD-2Dに圧倒された。
グラフィックが素敵すぎる#オクトパストラベラー2#NintendoSwitch #投稿すっかい pic.twitter.com/xAky98w17N
— UCH (@UCH_games) January 17, 2025
HD-2Dゲームの後続もリリースされている。最近ではドラゴンクエスト3のリメイクが話題になった。しかし、オクトラのグラフィックは、他のHD-2Dとも一線を画すレベルで、良い。
最近のゲームグラフィックは、良く言えば、低レベルなものを目にしなくなったが、高レベルで均一化してしまっている、差別化しにくくなっているという感じもある。
だからこそ、ドット絵・ピクセルアートに回帰する気持ちも産まれる。そういう文脈で、オクトラのような美麗なHD-2Dがとても魅力的に思える。
オムニバス形式の手軽さ
グラフィックやBGMの良さが健在だったのは、期待通りという感じでもあった。さらに今作で気づいたのは、オムニバス形式の手軽さだ。
ストーリーが8人の主人公に分けられているだけでない。1人1人のストーリーも章ごとに区切られているし、ダンジョンも短い。ボス戦が面白いので、探索が短くても良い。
「今晩はこのキャラを1章を進めよう!」と仕事終わりに1-2時間遊ぶのにちょうど良いのだ。
オムニバスというよりアラカルトと表現したくなるような、良質な料理を一品ずつ頼むような、そんな感じがする。
同じクエストに長時間かける、広大ダンジョンをコツコツ攻略するのは、ちょっと胃もたれする年代になった。それを見抜いているのか、遊びやすいデザインになっているのが好印象だった。
前作を遊んでいる時点では、そういう良さを自覚していなかった。オープンワールドゲームをいくつも遊んだ経験から、感じとれるようになった良さなのかもしれない。
キャラクターへの印象
グラフィック・BGMやゲーム性の良さを書いてきたが、キャラクターもかなり良い。前作以上にキャラづけがしっかりしていて、印象に残る。
テキストやキャラデザインも素敵だが、キャラクターボイス (CV) の存在感がすごい。調べると、あまりアニメには造詣が深くない筆者でも知っているぐらい、有名な声優さんたちが演じている。
各キャラで印象に残ったことを書いてみる。
オズバルド (学者)
異常者な面白オジサン
「うぉぉ…」とブーストした魔法を一般人に向けて、アイテムを強奪
あげくの果てに失敗すると「間違えた…」など
元囚人・魔法職・パーティで最年長だが、一番ガタイが良い
CV 中田譲治 : 土方歳三 (ゴールデンカムイ) のような老練さがある…か?
世界観に関係しそうな学者ジョブ & 魔法職好きとして、1人目に選択
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キャスティ (薬師)
お母さんキャラ … なのか?
母性か?人助けの信念か? (29歳、他キャラより凄い年上でもない)
医療職 = 薬師 なのだな、という感想
この見た目・この設定で、がっつり斧をかつぐ
物理攻撃が属性攻撃力と同値で、斧スキルも有用
支援は個性的だが器用貧乏感 (アイテム消費のわりに効果小さめ)
CV 根谷美智子 : リザ・ホークアイ (鋼の錬金術師)、道潤 (シャーマンキング) みたいな有能お姉さんのイメージ
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テメノス (神官)
うさんくさいお兄さん (CV 石田彰)
鉄板感のある声優さんとキャラクター
実際ストーリーも良く、スピンオフでアニメ化しても単独で主人公になれそう
学者との組み合わせが強い
オズバルトに大魔法化かけたり
底力 → 属性の乱れ で高速ブレイクしたり
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オーシュット (狩人)
ケモミミ少女 (CV 平野綾) が、かわいい、おもろい、つよい
必須級に強い
モンスター捕獲 → SP消費なしの範囲or連続攻撃でブレイク
余ったSPで「かいたい」して回復しながら大ダメージ
ボイスがクセ強
「ライフスティールダガー」が全然言えてない
「変形カタパルト」を撃つときは「かーっこいー!」
他「にくうめー」「しゃきーん」「えんがちょ」など
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パルテティオ (商人)
好青年の王道展開
「良いものは分け合う」の行動理念が明確で良い (明文化が商人的)
やや捻りない感じもあるが、多様なキャラがいるので、むしろ良い
支援職として優秀
BPリソース : アビリティ・底力でBP確保手段が豊富、味方にパス可能
緊急回避 : 物理技ならボスの特大攻撃でも必ず回避
おカネで解決 : 「異邦の暗殺者」がバランスブレイカー
CV 中井和哉 : ゾロ (ワンピース), 堺井 仁 (Ghost of Tsushima) のような義理堅い系お兄さんのイメージ
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アグネア (踊子)
ムードメーカー (CV 水瀬いのり)
明るい踊子を人気声優が演じるのだから間違いない感
世界観のメインに関与しないが、エピローグで良い味を出してる
摩訶不思議の舞! → 地面が爆発した!
バフを全体化できる優秀な支援職
…だが雑魚戦では必要ない → お金・経験値ボーナス狙いで舞いがち
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ソローネ (盗賊)
ダーク担当
明示的に殺人・窃盗をしていたキャラクター (主人公側では珍しい?)
最終盤のストーリー展開が良かった (なんでそんなに強いの?の補足)
選択肢が多くて楽しいアタッカー
ダメージ (不意打ち)、回復・シールド削り (ライフスティールダガー)、デバフ (フクロウ/コウモリ→ついでにたたかう)、盗む
器用貧乏でなく、主力を担えるレベルなのが偉い
CV 田中理恵 : 幅広い演じかたで特定のイメージがない声優さん
EXアビリティ「変装」、変装クオリティの高さとボイスのテンションの低さが良い
(別ゲームだがFF14での出演が凄い)
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ヒカリ (剣士)
王道・正統派
悪政を正すため立ち上がる、文字通りの「王道」ストーリー
CV 松田洋治 : アシタカ (もののけ姫) を彷彿とさせるカッコよさ (ゲームでの声優は初?)
たぶんエース候補の物理アタッカー
「試合」で技を覚えるのが面倒で育てていなかったが、ポテンシャルが高そう
ステータスと剣士アビリティが無難に強い
EXアビリティ「真・十文字斬り」の登場が嬉しかった
(前作オルベリクが叫びながら多用していた「十文字斬り」、今作でリストラされちゃったのかなぁとガッカリしていた)
アジア風マップも良い#オクトパストラベラー2#NintendoSwitch #投稿すっかい pic.twitter.com/wOkE1wIdk1
— UCH (@UCH_games) January 19, 2025
おわりに
思ったことを書き出していたら、だいぶ暑苦しいnoteになってしまった。
気になったところも、ないわけではなかった。
アビリティの関係で夜に活動していたほうが有利なので、夜ばかり選んで昼のグラフィックを堪能しにくかったこと、「エンカウント半減」使用下でも10秒歩いていればエンカウントするレベルのエンカウント率の高さ、など。(バトルが面白いので苦ではなかった。)
それと、このゲームに限らない話だが、キャラを選んで編成するタイプのRPGは悩ましい。
オクトラは、コンセプト的に8人と多めのキャラクターを抱えているうえに、出ていないキャラに経験値が入らないタイプのRPGなので、偏りが気になる。ネタバレ気味だが、前作にもあった8人出場が今作もある。しかも今作の演出はかなり良い。(もっと遊びたかった)
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そういう部分を差し引いても、圧倒的に良かった。そろそろ発売から2年経つので、次回作にも期待したい。
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