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【2】ふくしま浜街道トレイル全部歩こう記録@いわき市四ツ倉〜楢葉町木戸

3日目。
前回終了した四ツ倉海岸の防災緑地から再スタートです。

1〜2日目はこちらから▼

福島県新地町からいわき市までの200km超を一本につなぎ歩く「ふくしま浜街道トレイル」。 雄大でときに荒々しい太平洋を眺め、阿武隈山系に育まれた豊かな自然、地域に継承される 歴史・営みを巡り、浜通りのありのままの魅力を感じることができる、長く歩く旅の道。

https://fukushima-coastal-trail.jp/

今回のルート

四ツ倉・久之浜・末続

いわき市も、いよいよ大詰め。この日は秋晴れで気持ちが良い天気でした。相方は前日まで東京で予定があったため、当日の朝に四ツ倉駅で集合。やる気がみなぎる私と、ぼんやりしている相方。歩きながら、なんとなくテンションを合わせていく。

良く晴れた

これまで歩いて来た道がずっと見える。遠すぎて、どこがどこだかわからないけど確かに歩いてきたんだなあ、と少し感動。特別誇れるものをもっていない私でも、これだけ歩けるんだと余計なことも考える。

この景色のずっと向こうから歩いてきた

朝の漁港はいつでも気持ちがいい。きらきら光る水面。もっと朝早く訪れていたら、漁師さんが作業をしている様子が見れたのかもしれません。

四ツ倉漁港

漁港を抜けて、395号線を歩きます。ここは、国道6号の旧本線区間にあたります。旧道とか旧ロッコクとか呼ばれているのを耳にします。

潮のせいか、防護柵がボロボロになっていて
寄り掛かるとちょっと危なそう

ちなみに、現在国道6号線となっている久之浜バイパスは、渋滞解消や災害に強い道路の整備を目的に作られたようです。詳しくはこちらに書いてありました。
私はよく久之浜バイパスを車で通るのですが、仙台→東京方面に向かって走るときに見える海が大好きです。機会があればそちらも是非。

波が砕けると、光の加減で虹が
歩行者用トンネルを通る

この日、天気は良かったのですが波は結構荒れていて、波立海岸にある弁天島には強い波が。そんなに荒れていなければ、橋を渡って鳥居の足元まで行くことができます。

道路を挟んで反対側には「波立薬師堂」があります。こちらは、時期になると紫陽花がとてもきれいでおすすめ。

すごい波

防潮堤に沿って歩き続けると、町にでます。途中、立ち寄ったのは「秋葉神社」。東日本大震災のときに津波がきましたが、本殿の一部と鳥居が倒されただけで済んだそうです。

他にも気になる神社や久之浜漁港に行きたい気持ちを抑え、末続に向かって歩き続けます。秋の実りと虫たちに癒されながら、旧道を通ります。

この日のお昼はすえつぎCAFEさんで。自家焙煎コーヒーとスパイスカレーがとっても美味しいお店です。ルートから少し外れて歩きますので、時間に余裕をもっていくことをおすすめします。ゆったりさせてもらい、回復。

この日はドリアにしました
以前いただいたカレー

古いトンネル。末続隧道とあります。ここも旧国道6号線だそうです。

広野町

いよいよ、広野町へ!
広野町は「日本一美しい日の出の町」「東北に春を告げるまち」をキャッチコピーにした、穏やかで美しい町です。

大人気スポット夕筋踏切

ここからずっと、広野町はひたすら綺麗でした。時間帯がよかったこともあり、田んぼ、ススキ、海、どれもがきらきらしていて、つい足が止まってしまいます。

あの煙突は火力発電所

広野の防災緑地は、今まで歩いてきた防災緑地より整っている印象をうけました。柵がなかったり、東屋が立派だったりしたからでしょうか。

お花も綺麗に植えられている

浜街道広野宿にある下北迫地蔵尊。イボ取り地蔵さまとも呼ばれているそう。台座を入れると高さは3メートルほど。

下北迫の旧国道沿いに立つ地蔵尊は、台座を入れると高さ三メートルの大きなお地蔵さまです。天保八年(1988)の大飢饉による飢餓者の供養と人の心の平穏を祈って建立されたものです。江戸末期に林蔵寺へ移転したところ明治三十一年に下北迫の町が大火で全焼しました。これは安住していたお地蔵さまをお寺に移したからだという世評により、元の地に復したものです。

蛭田 耕一(1994).浜通り風土記 いわき歴史愛好会

広野町といえば、二ツ沼公園。私は幼いときこの公園でローラースケートの練習をしたり、花火大会を見に来たり思い出がいっぱいです。
春は桜もきれいなので、四季おりおり楽しめます。この日は到着が遅くなったので、広野町熱帯フルーツミュージアムには寄れず。(顔はめパネルだけやりました)

水鏡

楢葉町木戸

やっと、楢葉町に突入。Jヴィレッジのサッカー場の横を通り、木戸駅へ向かいます。

暗闇をゆったり歩いて到着。がんばったー。
翌日は木戸駅から再スタートです。

後日談

ハイキング中に立ち寄れなかった久之浜漁港と、津守神社に行ってみました。
久之浜漁港はいわきエリア、最後の漁港。造船所もありました。猫たちもたくさん。

津守神社は登ってからの景色がとてもいい。久之浜の町が見渡せます。少しルートから外れますが、お時間があれば是非。

帰ってきてから色々調べていたら、久之浜は昔、楢葉郡に属していたことが分かりました。

久之浜は、楢葉に属し、明治二十二年(1889)の町村制で、久之浜・田之網・金ヶ沢・末続の四ヶ村を合わせて久之浜村となりました。
さらに、昭和四十一年いわき市誕生のとき、石城地方とは社会的、経済的にも密接な関係を結んでいましたので、双葉郡より離れていわき市と合併しました。

蛭田 耕一(1994).浜通り風土記 いわき歴史愛好会

知らないことだらけ。歩く時にいつも使っているスーパー地形というアプリには「今昔マップ」という地図が表示できる機能があります。これを見ながら歩くと、さらに楽しくなりそうです。

昔は「雙葉」と書いたらしい

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