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コロナ禍からシンセサイザーを触り始めて2年ほど経った
テクノ及び電子音楽
元々はパンクロックが好きで、スカやレゲエを聴いていたので電子音楽はあまり詳しくなかった。それでもフジロックなどによく行っていたので、ケミカル・ブラザーズで踊ったりしていたし、電気グルーヴも好きで聴いていた。
フェスも開催が危ぶまれるコロナ禍でまだ外出が憚れる中、少しは運動をしないと思い散歩をしている最中にスクエアプッシャーを聴いた時、なぜだかジャズだと思えた。スカが好きでジャズも有名所は聴いていたし、テクノとジャズが結びついたことは今まで一度もなかったのに、その日、テクノがジャズと一つになった。テクノというジャンルはこんなに自由なのか。
volca beats
シンセサイザー、とりわけドラムマシンがまずは必要。諸事情で日本に帰国したばかりだったので、出費は程々にしたいところ。
きっと、電子音楽初心者の多くが一度は調べたであろう「volca beats」をネットでポチり。決めてはアナログ音源というところだ。
エレキギターが好きで、アンプは真空管だよなーという定番のアナログ信仰も相まって、デジタル機材は敬遠していた。
それともう一つ、いきなり高機能なものを触ると、テクノのマインドを理解できないとも思っていた。俺が求めていたのは、テクノを通じて自由を知ること。それは、シンプルな機材から生まれた世界のはずだと。
自由へ
volca beatsは俺の初めてのドラムマシンだ。スネアの音は正直しょぼい(今はそう思わない)し、複雑なパターンは組めやしない。
スクエアプッシャーを聴いて志したやつが買う機材じゃねーだろ、と思う人もいるだろう。それでも、俺には自由の扉を開ける鍵となった。
色んなパターンをリアルタイムで打ち込んで、時には人力ではありえないビートを作る。
何でもできるDAWではこうならず、限界があるハード機の方が自由になれている。次はこうしてみよう、こっちはどうだろうか、これはこういう風にできるだろうか。不思議なことだが、制限がある方が自由になれるのだ。
演奏して
単純なパターンなのに、どんどん時間が過ぎていく。多分、聴いてる側は飽きるだろう。でも演奏している側は全然飽きない。
そもそも、シーケンスを組んで鳴らすだけと思っていたけど、展開を考えるとやることがたくさんある。音の抜き差しなんかをイメージするとわかりやすい。
フェスとかでテクノミュージシャンは何をやってるのだろう?と思っていたけど、なるほど、こんなに忙しかったのかと理解もできた。
それにしても楽しい。もっとなにかしたい。そして、YouTubeに投稿することを始めるのである。
これが記念すべき一発目の演奏動画だ。