43歳ライブ初心者男がサバシスターのライブの2階指定席を買おうとしたら1階スタンディングが当選したはなし
皆さん、サバシスターというバンドをご存知ですか?
Wikipediaによると2022年3月から活動している女性3人組のバンドです。
結成5ヵ月の2022年8月にオーディションを勝ち抜き「SUMMER SONIC2022」に出演したハイスピードスター街道まっしぐらのバンド。
そのサバシスターの存在を先月たまたま知りまして、一気に興味が湧き、今年の10月に開催されるライブに1人で行くことを決意した43歳男の話です。
YouTubeを見ていたら関連動画みたいなの流れて来るじゃないですか?
それを観て初めて知って、そっからその曲以外の曲も色々聴いていくうちにハマりました。
20代前半の彼女たちにハマっていく自分を俯瞰で眺めながら「これは一般的に見たらキモイのか?」と自問自答しながらも「いや、ペタジーニは奥さんと25歳差やからセーフ」という竹槍一本で自分自身とのディベートに勝利しました。
そこでもう少し調べたところ、9月28日から「あの夜のはなしツアー」というライブが開催されることを知りました。
僕の住む東京がファイナルで、10月25日にライブが開催されるみたいです。
こういうのは勢いが大事ですから、そのままライブのチケットを取ることにしました。
今までライブといえばミスチルか音楽フェスしか行ったことがありません。
なので、チケットの倍率すら想像がつきませんが、とりあえず抽選に参加してみようと思い、チケットぴあのホームページを開きました。
僕の住む東京では「Zepp DiverCity」という会場で開催されるみたいです。
なぜライブハウスにDiverCity(多様性)が関係あるのかわからなかったですが、場所を調べるためにGoogleマップで検索。
ほぅほぅ…電車で1時間ほどか…東京ひろっ!
東京に来て3年。
まだ東京の広さに慣れません。
同じ23区内で1時間!?
大阪やったら京都まで行けますからね。
首都たる所以を見せつけられながら会場のキャパも確認しました。
どうやらざっくり2400人くらいは入れるみたいです。
このキャパを知り「せまっ」と思ったのですが、一瞬にして「ひろっ」となりました。
今までミスチルメインだったこともあり、ドームやホールしか行ってこなかったので感覚が麻痺してました。
よくよく考えたら先日僕が構成したライブを行った会場の「COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール」のキャパが700人くらいやったんです。
え?あそこの3倍強?
めちゃくちゃ広いやん!
もちろんお笑いと音楽というジャンルの違いはあれど、かなり広いです。
お笑いライブで2400席のキャパでライブ出来る人なんてほんの一握りですからね。
笑いの殿堂、NGKですら850キャパ。
ということでサバシスターは大師匠です。
そんなこんなでチケット購入ページに辿り着きました。
座席は2つのパターンがあるらしいです。
1階がスタンディング、2階が指定席。
さすがにライブハウス初心者がいきなり1階は危険な気がします。
「ライブハウス スタンディング」でイメージする映像は、回る若者、空飛ぶタトゥー。
そんな怖い場所に43歳ライブ初心者男が違和感なく溶け込むことは不可能。
近所の祭りの盆踊りの輪の中に入ることさえ憚られる自分が馴染めるはずがない。
そんな自分の性格を考慮しつつ、2階の指定席に申し込みました。
しかしその後に「第2希望」という欄があるじゃありませんか。
説明文を読むと、第1希望である2階指定席の抽選を受けて落選した場合、第2希望のスタンディングでも抽選が受けれるというもの。
この時の僕はどうしてもライブに行きたかったですし、何より2階指定席の方が人気がないはずだから当選するとしたら2階だろうと思ってました。
もっと言えば、第2希望にスタンディングを入れるやつより、第1希望でスタンディングに応募してる人に当てるだろう、と思い第2希望も選択しました。
これでぴあの当選者を決めている担当者に「こいつどうしても来たいんだな。よし、2階指定席を当選させてあげよう」とアピールすることも出来ると考えたのです。
この浅はかな考えが全ての始まりでした。
数日後、当落メールが届きました。
そこには、
よし!当たった!
こういうの落ちてばっかりやったけどようやく報われた!
信じられない気持ちでスマホを下にスクロールしていくと、
スタンディングやん!!!
第1希望の指定席落ちて、ぴあへのアピールで申し込んだ第2希望のスタンディングで当選してるやん!!
やばい、スタンディングでの当選は想定してなかった。
1階の一番最後尾で壁にもたれかかりながら腕組みしてライブを見てる自分が想像出来すぎて辛い。
ベジータやん。
大丈夫、落ち着け。
まだまだ先のライブや。
それまでに何か出来ることはあるはずや。
まずはタトゥーを彫って、サバシスターのファン層がどんな人達なのか調べよう。
そう考えてX(旧Twitter)←これいつまでやんねん、を開いて「サバシスター 東京」で検索。
うん、結構チケット抽選で落ちてる方いるな。
「東京だけ外れたー!」とか書いてる方を数人発見してサバシスターの人気を再確認。
ただ「サバシスターの東京公演外れた。クソが」とか書いてる荒ぶった方はいない。
みんな優しく当落結果を報告してる。
これならライブ初心者が行っても平気か?
とはいえ当日は2400人いますから。
僕が確認できたのは5人くらいのつぶやきのみ。
残り2395人は何してるねん。
もっと「自分は怖くない」とアピールするようなことをつぶやかんと。
猫とたわむれてる写真に「#サバシスター」ってつけんと。
43歳がこんなにも不安になってんねんから。
いい人ばっかりやと余裕ぶっこいてたら当日2395人が長袖着てるんかって勘違いするくらいタトゥーまみれの可能性あるからね。
油断が命取りになるのを43歳は知っているよ。
よし、ここでライブ当日に思いを馳せよう。
「そなえよつねに」
10年間活動したボーイスカウトのモットーです。
準備しすぎて無駄な事とかないから。
こういうライブにはサークルとかダイブとかモッシュとかあるんですよね。
どれも名前は聞いたことありますよ。
サークルは名前的に「回る若者」のやつですよね?
なんで回るのかは未だにわかってないですが、中心にスペース空けて回るんですよね?
ライブ映像であれみるたびに「ちびくろサンボ」を思い出します。
みんなバターになろうとしてんのかなと。
まぁちびくろサンボ自体が1988年に絶版になってるから知らないよね。
そう、43歳がギリわかるラインなんよ。
ダイブもわかるよ。
お客さんの上に乗るやつやね。
そのまま最前列までみんなに移動させてもらって柵越えたところで警備員さんにどっか連れてかれるんよね。
あれなに?
せっかく厳しい倍率突破してライブのチケット取って、やっと生で見れる!ってなってんのに最終的にどっか連れてかれてるやん。
生の音楽をわざわざ電車乗って聴きに来たんちゃうの?
で、あれやるならせめて体重制限つけとかんと、太ってる人がいきなり首の上にのってきたら危ないで。
「俺太っててスタンディングで見てたらみんなの邪魔なるからダイブして警備員さんに連れ出してもらってスペース空けるから自由に使って」みたいな優しさなん?
やとしたらありがとう。
最後にモッシュね。
これはまじで何をすんのかわかってない。
ちょっと調べてみるわ。
はぁぁぁぁ!?
なんでそんなことすんの!?
盛り上がって激しくぶつかり合う?
関取の打ち上げやん。
しかもサークルモッシュとかもあるやん。
サークルとモッシュを同時になるってこと?
合わせ技一本やな、じゃないねん。
しかもモッシュを調べる過程で他の情報も得ることができたよ。
ダイブにもいろいろ種類があるみたい。
ダイブ、めっちゃ種類あるやん。
きっとイメージしてるのはコロダイやな。
他にも逆ダイ、背ダイ、柵ダイ?
なんやそれ。
こっちは〇〇ダイいうたら華大しか知らんねん。
正しいダイがわかってないのに逆もなんもないやろ。
ヘッドウォークとクラウドウォークはかっこつけんな。
何するかしらんけどもうちょっとダサい名前にしとけ。
どうせ大したことせえへんねんから。
マイケルに謝れ。
・
・
・
とりあえず言いたいことは言えましたが、サバシスターファンに嫌われないことを願います。
ライブまであと2ヵ月。
「これ準備しといた方がいいよ」「こうすればもっと楽しめるよ」とかありましたら是非教えてください。
ライブ参戦する方からのお声掛けもお待ちしています。
またライブ行ったらどんなんやったか報告します。