ライブに行ったはなし 前半
今日は以前ここにも書いた「バンドのライブで2階指定席を買おうとしたら保険で申し込んだ1階スタンディング席が当選してしまった」の続報をお伝えします。
詳しくはこちらの記事をお読みください。
10月25日、ライブ当日。
この日は昼から元テレ東の佐久間さんがやられている「ノブロックTV」というYouTube番組にとろサーモンの久保田先生が出演するとことになったので、その収録に同行することになっていた。
大体それが14時くらいに終わる予定だったので、そこから一旦家に帰り、あらためてライブに行く準備をして開演の19時までにライブ会場であるZEPPダイバーシティ東京に行く予定を立てていた。
そのままライブに行こうかとも思ったが、さすがに5時間は待てない。
それなら家で一息ついて軽く飯でも食べてから向かいたかった。
ライブの開場は18時だったが整理番号が1700番台だったので、中に入るまでに相当な時間がかかるはず。
予定通り14時に収録が終わったので家に帰ろうかと考えていると、久保田先生からつけ麺を食べに行かないかと誘われた。
どうやら新宿にある大久保公園で「大つけ麺博 つけ麺日本一決定戦」という大風呂敷を広げまくった催し物をやっているらしい。
日本一が新宿で食べられるなら行くっきゃない。
大久保公園に着いてわかったのだが、このイベントは1か月間開催されており、毎週12店舗ずつが順番に出店するということだ。
つまり一か月で計48店舗が出店しているが、1日で食べられるのは最高12店舗。
そんなに食うはずないから問題ない。
結果からいうと、3人で7店舗のラーメン計7杯を食べた。
全てのつけ麺を三等分して食べたのだが、ざっくり1人2杯以上は食べたということだ。
この食べた中に日本一が入っていてくれと願いながら箸を置いた。
もうこれ以上は食べられない。
その時点で16時。
お腹もいっぱいになったしそろそろ帰ろうか、となった。
困った。
とても中途半端な時間だ。
新宿からライブ会場のある東京テレポート駅まで約1時間かかる。
今から向かえば17時。
ライブまで2時間待ち。
誰かといれば全然待てる時間だが、1人で2時間はきつい。
ディズニーのアトラクションも1人で待つか2人で待つかで体感時間は違うはずだ。
「よし、一旦家に帰ろう」
解散して、地下鉄へと続く階段を半分くらい降りたところで立ち止まる。
いや、今帰ったら絶対に寝る。
お腹いっぱいで既に眠いし。
くるりと引き返し、もう一度歌舞伎町に降り立った。
降り立ったところで行くところはない。
カフェに行ってもいいが、結局1人で2時間はきつい。
なによりスマホの充電が残りわずかになったのでコンセントが欲しい。
どこか、時間を潰せて、スマホの充電出来て、タバコが吸える場所ないかな、、、
あっ、あった!
みんなももちろんわかるよね?
いくよ~!せ~のっ!
マルハン!!!
そうだね、マルハンだね。
ここならタバコ吸いながら充電出来て楽しく時間を潰せるよね。
歌舞伎町のマルハンは砂漠でいうところの湖だ。
渇いた体と心を癒してくれる。
ということで歩いて5分ほどの場所にあるマルハンへ。
パチンコをするのがメインじゃなかったので、適当な台に座っていつも持ち歩いているiPhoneの充電器を台横のUSBに差し込み、充電スタート。
このまま充電だけ出来るなら一番だが、打たないと店員さんに注意されるから、台に千円札を入れる。
いつもは一万円入れるが、ライブ前にそんなに負けたらテンション下がるから千円札を5枚財布から取り出して、財布はカバンに封印。
ダラダラ打ってたら17時過ぎ。
17時半くらいに店を出て向かったらちょうどええかな、なんて思っていると急に大きな音が響き渡る。
パチンコ台に目をやると、赤保留入賞。
これは当たる。
だってその時打ってたのは99分の1で当たる甘デジというタイプの台。
一般的な台が319分の1で当たるのに対して、甘デジは当たりやすく作られている台。
甘デジの赤保留なんて確実に当たる。
しかし甘デジは当たりやすい反面、当たった時の出玉が少ない。
ミスった。
当たることなんて考えてなかった。
もっと出玉速度の速い台に座るべきだった。
そこからリーチを経て、もちろん大当たり。
確変に入り、やめられない状況に追い込まれた。
「もう終わりそう」と思ったら、3ラウンド大当たり。
出玉はほんの少しだけ。
そうこうしてるうちに17時半。
もうそろそろ向かわなくては。
しかし確変が終わらない。
終わらないくせして出玉は増えない。
時間ない時に当たるというパチンコあるあるが発動しとる。
終われ終われと念じながら打ち続け、当たりが止まったのは18時。
絶対に間に合わん。
少ない出玉を持って、急いで換金所に行き、数千円を受け取る。
投資分が返ってきただけで勝ってもない。
いや、今はそんなことどうでもいい。
とりあえず急がなくては。
早足でJR新宿駅に向かい、電車に飛び乗る。
ナビで会場までの道筋を再確認。
15分ほどで大崎という駅に着くので、そこでりんかい線という初めて聞く路線に乗り換え東京テレポート駅で降り、徒歩で12分のところに会場があるらしい。
今の時間を考えたら、どれだけスムーズにいっても開演の19時を過ぎてしまう。
で、絶対にスムーズにいかないことも知っている。
何を隠そう、僕は病的なまでの方向音痴。
初めて行く場所に限ればナビの予想到着時間に着いたことがない。
電車に乗ってる間は大丈夫。
勝手に目的地まで走ってくれるからね。
問題は目的の駅に着いてから。
もう少し早い時間なら同じライブに向かう同士についていけば辿り着けたはず。
しかし僕が着くのは19時を過ぎてから。
つまりその時間に同士がいたとしても、そいつも開演時間に間に合っていないということ。
そんなやつの後についていこうとは思わない。
ナビの予測通り19時過ぎに東京テレポート駅に着いた。
さずがナビ、こいつだけは裏切らない。
ここまでは順調だが、問題はここから。
「ZEPPはこちら→」みたいな看板を探すがそんなものはない。
この時点で迷う確率が一気に跳ね上がった。
仕方ない。
同士尾行作戦に移行するか。
そう考えたタイミングで、急いで歩いている女性2人組を発見。
どこからどう見ても同士だ。
これは神が与えしチャンス。
怪しまれないようについていく。
駅から外に出て、連絡通路のようなところを歩く。
そうか、ここがZEPPへのルートなのか。
その通路を渡りきると階段を降り、ラーメン店へと入っていった。
神よ、やりやがったな。
普通に歩いてるならまだしも急いで歩いているというトラップまで仕掛けてきやがった。
お腹が空きすぎて早歩きやっただけやんけ。
万事休すか。
そう思った時、遠くのビルの壁面にZEPPというネオンが光っている。
神よ、ありがとう。
僕をこの場所に来させたかったんですね。
疑ってすみませんでした。
もう迷うはずがない。
だってZEPPって書いてるもん。
その建物に向かい一直線に歩いていく。
その建物のふもとに到着。
・・・どっから入んねん。
入口が見当たらん。
建物の周りを一周してもいいが、そんな時間の余裕ないんや。
入口を探し求めてうろちょろしていたら、2階に上る階段を発見。
見上げてみると、2階からその建物に人が入っている。
そうか、入口は2階にあったのか。
あの豚骨女2人組のせいで無駄に1階に降ろされたってわけか。
階段を上り建物の中に入ると「ZEPP↑」みたいな看板が目に入った。
ようやく着いた。
一直線にその矢印の方向に向かって進むとフードコートのようなものが出てきた。
こんなとこにZEPPあんの?
どっかで曲がらなあかんかったんちゃうの?
そう思った時、心の中から声がした。
「自分の感覚を信じるな。」
「矢印を信じろ。」
そうだ、今まで自分の感覚を信じて散々迷ってきたじゃないか。
矢印を疑いだしたら終わりやぞ。
心を決めて、フードコートを突っ切りさらに真っすぐ進む。
すると少し行ったところにZEPPと書かれた看板が出てきた。
矢印ありがとう。
しかし看板はあるが入口がどこかわからない。
すぐ横にスタッフっぽいお兄さんがいたので聞いてみた。
「どこから入ればいいですか?」
「そこの階段を降りたところにあります」
結局1階なんかい!
なんで2階に入口作ったんや!
心の中で叫びながら1階に降りる。
この時点で時間は19時半。
ライブが始まって30分。
まだどうにでもなる。
30分なんてマドンナのライブならまだ始まってもいない可能性すらある。
1階に降りると同じく遅れてきた同士が数人ロビーにいた。
ロッカーに荷物を預けようとしている。
こちとらウエストポーチしか持ってなかったのでそのまま受付にいく。
するとそこでワンドリンク代を請求された。
そうか、そのパターンか。
久しくライブハウスに行ってなかったから忘れてた。
その場で数百円(いくらか忘れた)を払い、ドリンク引換メダルをもらう。
それをバーカウンターに持っていき、ペットボトルのお茶と交換した。
絶対邪魔やん。
ウエストポーチやねん。
ずっと手に持っとかなあかんやつやん。
でもそんなことよりライブや。
薄っすらと歌声は聞こえてくるが、どこから入ればいいかわからない。
スタッフに聞くと「左右どちらからでも入れます。」
左右!?
ライブハウスなんて「後ろから入る」の一択ちゃうの?
でも確かにお笑いの劇場でも左右から入れるところはあるか。
でもこのZEPPの左右の入口が会場全体のどの位置にあるのかわからんから怖いねん。
俺は一番後ろでゆっくり見たいねん。
左右から入ってイケイケノリノリ軍団の中に紛れ込んだら地獄やろ。
でもそもそも後ろに入口がないみたいなので右を選択して、入口に向かった。
近づくにつれ、中から漏れる声も大きくなってくる。
入口の前に立った時にはかなりの音量が漏れ聴こえてきた。
よし、ようやくサバシスターを生で見れる。
今からは全力で楽しもう。
ふーっと息を吐き、右手で扉を握り、力いっぱい開いた。
後半に続く。
パチンコの話が長すぎたね。
もう少しで終わる話やねんけど、ひとまずここまで。
後半もぼちぼち書きます。