記憶との向き合い方
私は思春期の頃、母にキツく当たってしまっていた。
今考えれば自分かってなことをして申し訳ないと思っているし、後悔している出来事だ。
あの時の自分はあまりにも色々な出来事を、近くで見ようとしていた
自分のことも、家族のことも、どうにもできない問題にも
それらの問題を自分ごとに捉え、問題の全体像を捉えることが出来ていなかったんだろう。
今の自分だったら、過去の自分に一言「離れろ」と伝えてやることができる。
水晶をゼロ距離で見たら、世界が歪んで見えるように
出来事の距離が近ければ近いほど、自分の思考なんてものはまっとうに働かない。
道を歩いていて、酔っ払いにぶつかった時のことを思い出してもそうだ、
あの瞬間は非常に不快感を覚え、こちらも相手のテンションに合わせて切れてしまった。
だが時間が経って振り返ると、その瞬間を客観的に捉えることで全く違う対応をするべきだったと内省することができる
出来事から離れる方法はいくつかあると思う。
多くの人が「時間」を利用して離れている、つまり過去はああだったな、と言った具合にだ。
もう一つが出来事が起きた瞬間に、自分を客観視することで離れる方法がある。
これを理性的に物事を捉えると呼ぶのだろうが、人間脳は構造的にそれが難しいとされている。
今現在なんらかの出来事に悩んでいる人に伝えたい。
その悩みが長期に渡っているのなら、一旦離れて俯瞰的に見てみよう。
離れる方法としてオススメなのが、
紙に書き出すこと、もしくは読書、だと思う。
紙に書き出すことは出来事を脳から物理的に紙の上に整理する行為だと思ってもらえればいい。
本に関してはビジネス書よりも、文学をオススメしたい、
なるべく自分の抱えている悩みに近しいと思うものが良いが、適当に選んだものでもいい
読んでいるうちに、今の出来事と重ねることで
近すぎた問題から距離を取ることだできるだろう。
そして過去の出来事に悩んでいる人も、時間が経ち離れることができたなら
自分を許してあげよう。