[KZの相談箱 5つ目]SNSをやめてみてる。デジタルウェルビーイングについて。
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TALK IS CHEAP に来てくださったんですね。来ていただき、ありがとうございました。
(TALK IS CHEAP:梅田サイファーでエンジニアであるCosaquさんが面白い話をして俺が聞いて笑うのを見てもらうという毎回人気で、謎なイベント)
今回も腹筋が痛くなるほど、Cosaquさんに笑かしてもらいました。
毛布の話が俺は大好きでした。
「SNS断ち」という、小さい一言を拾っていただきありがとうございます。
そうなんです。SNS断ちを、ここ1年ぐらいしてます。
自分で言うのもあれなんですが、ネガティヴなものを目にしたときに、
それを切り離すことがなんとも苦手な人間なもんで。
関係ないことも関係あることも、一々、気持ちが波立つんですよね。
反応しないことが1番いいんですが、それが中々難しい。
もういっそのこと、見るのを辞めちまうかと、SNS断ちをしました。
とは言っても、告知をする必要があるので、多少は開かざるを得ないんですが、
一時期に比べると、体感で10分の1ぐらいまで減ったと思います。
今も見るときは見ると決めて、その時間だけ見るようにしてます。
そして、見る理由もしっかり定めてます。
SNSって、ギャンブルみたいだなと思うんですよね。
画面を更新したら、どんな情報が出てくるか全く読めない。
その情報によって、ドーパミンが出るから、また更新をして、
ドーパミンを求めてしまう。自分がコントロールしづらい感じ、怖いです。
多少の傾向はあれど、賢いAIが「こいつの好みはこれやろ」とか、
「いまみんなが気にしてる話題はこれや」とか、アルゴリズムで出してくるわけで。
煩悩まみれの俺が勝てるわけないと思ってます。
なので白旗をあげて、もうそこに立ち寄らないと決めました。
単純に、嫌なものが多い可能性が高い場所には滞在しない。
いまは、そんな感じです。
体験として、大きかったのは日本一周と日本縦断でした。
俺は2021年に車中泊で約200日ほどかけて、まおちゃん(パートナー)と日本一周をし、
その翌年2022年に約120日ほどかけて、コーラ(梅田サイファーのメンバー)と鹿児島県佐多岬から北海道宗谷岬まで歩きました。
あの日々は、したいことにすべきことが、たくさんあり、
以前ほどSNSというか、スマホに触れる時間が自然と減りました。
大好きな山に登ると、まぁ圏外でスマホが使えないことが多くありましたし、
圏外にいて困ることは少なかったんです。むしろ、気持ちの「もやもや」が減りました。
あの日々で、そもそも見ないことが大切なんだと思いました。
そんなこともあり、旅から帰ってきて、少しずつSNSを減らすようにしていきました。
年齢的なものもあるんですが、
人生の短さを考える機会が増えてきまして、
あと、どれぐらい自分がしたいことを、残りの人生でできるんだろうと
寝る前に考えたりします。
それこそ、SPI-Kくんの療養を側で見てると、
もっと真摯に日々に向き合わなければと姿勢が正されます。
(ソロ、梅田サイファーともにバックDJのSPI-Kくん。彼は今、重たい病気になってしまい療養中です。詳しくはSPI-KくんのSNSをチェックしてください)
まだ、書きたいことはたくさんあるし、
もっとライブもしたいし、梅田のみんなをはじめとして、いろんな人たちと音楽を通して遊びたいし、
本に映画、漫画にアートと触れたい対象もたくさんあるし、
山にももっと登りたいと思います。
そう思うと、SNSの優先順位って低いなと自然に感じます。
時間は限られた量しかなく、貯蓄も出来ないです。
常に流れゆくものとして考えたときに、その時間をどこに使うかって、ものすごく重要だと思います。
よく、「食べたものが身体を作る」と言います。
「では、心は?」というと「聞いた、見た言葉が心を作る」と。
(正確には聞いた、見たものから得た認識なんだと思うんですが)
そう思うと、身体に取り入れるものを多少なり気をつけるように、
心に取り入れる言葉も気をつける必要があるような気がします。
SNSって、ネガティヴなものが拡散されやすいじゃないですか?
これも人の本能で、ネガティヴなものに強く惹かれてしまうんでしょうね。
あと、言葉の特性上、境界線を引いてしまうので、使えば使うほど詳細になり、
ときにそれが分断に繋がってしまうんです。
ただ、SNSの全てが悪いわけではないし、当然、良い面も多分にあります。
旅をしている時などは、SNSのおかげで多くの人とコミュニケーションを取ることができたし、
それが、ほんとに前に進む励み、力になりました。
こう言う話になると、SNSは悪だと、そう声高に叫ぶことは可能ですし、
そうした方が論調として、歯切れいいものになり、読み手を煙に巻くことができるとは思うんですが、
俺は、悪でも善でもないと思ってます。
大切なのは、使い方、接し方だと。
上手に使える人は、上手に使えばいいし、
苦手な人は、触れずにいればいいと思うんです。
包丁みたいなもので、人を傷つけるツールにもなるし、美味しいご飯を作るツールにもなる。
それを良きものにするか、悪いものにするかは使う側にかかってると思います。
1番よくないのは苦手なのに、ずっと触れ続けてしまうことです。
逆に相談者さんみたいに、断つことで体調がよくなり、それを継続するのは
素晴らしいことだと思います。
当然、SNSでご飯を食べている人たちもいるだろうし、
SNSに掲載されたコンテンツで救われた人たちもいるし、
逆にSNSによって社会的に、または肉体的に死に追いやられた人もいる。
ここまで書いていると、現実世界と似てるような気もしますね。
唯一の違いは顔が見えないので優しさが少なかったり、真意が伝わりにくいケースが多いのと、
現実世界より精神的な通り魔にあうことが多いことなのかなと思います。
俺は、ちらっと見た意見を全体の意見と勘違いして相違に苦しんだり、
関係ない人への攻撃も、どこかで自分が傷ついてしまったりするんです。
やっぱり、俺はSNSが苦手で、俺にとってのいい距離感は「ほんとたまに見る」そんな感じです。
長々と話したんですが、わりかし単純で自分が嫌な気持ちになるものは無理して見ない。
自分の中での優先順位を踏まえて、その必要分しか、時間を割かない。
そんな所です。
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