【もっと知りたい産山村】シリーズ第8弾!『阿蘇やまなみリゾートホテル&ゴルフ倶楽部』
産山村の飲食店や観光施設、観光スポットや特産品などにスポットを当てたインタビュー『もっと知りたい産山村』シリーズ。第8弾は、丘の上にそびえるタワーホテルを有した「阿蘇やまなみリゾートホテル&ゴルフ倶楽部」さんのインタビューです。
阿蘇のやまなみに抱かれる
地上13階、産山村で最も高いリゾートホテルからの眺望がすばらしい。部屋から見える阿蘇のやまなみを見ていると、「山に抱かれている」ような気分になる。ゴルフ場と一体となった一大リゾート施設である。
支配人の尹壮煥(ユン・ジャンファン)さん(58)がいう。
「ホテルの各部屋からは、北側からは九重山、南側では阿蘇山、祖母山が望め、雄大な景色をたのしめます」
ホテルは3~12階までに、和室2室を含めて全120室、収容人員は240人という規模。
各部屋にも浴室はあるが、「火山の代名詞ともいえる阿蘇の地中から湧き出る温泉が魅力でしょう。大浴場を備えており、日ごろの疲れをいやし、ゴルフのプレー後のリフレッシュにも人気です」という。
ゴルフ場は、130万平方メートル(約39.4万坪)に27ホール(パー108)を擁し、阿蘇(3428ヤード、パー36)、祖母(3374ヤード、パー36)、九重(2892ヤード、パー36)―3コースから成る。
壮大な大自然を生かしてレイアウトされたゴルフクラブだが、「戦略性の異なる3コースです。ゴルフ場の命ともいうべきグリーンは極上質のベント芝を採用し、フルシーズン楽しめます」。
リーズナブルな料金―と評価
ゴルフ場のオープンは1990年4月だが、2012年に運営会社が韓国系企業の「T&Gグループ」に替わった。
このため、ゴルフ場には韓国から年4万人を超える来場者があり、日本からは1万人を切る水準(2018、19年)だった。しかし、2年前からは韓国からの来場者がなくなった。20年は約2万2千人、21年は3万4千人と国内にシフトしている。
「19年には日韓合わせて5万4千人を超えるお客様が来られましたが、20年には約6割も減ってしまいました。ネット販売に力を入れるようにし、21年は前年比156%までに回復してきました。まだまだ平日の集客には厳しいものもありますが、地元のお客さまにも(熊本市周辺に比べて)リーズナブルな料金で楽しめる、と評価をいただいています」
韓国釜山生まれの尹さんは、ソウルの大学を出て旅行関係の仕事で長年、日韓を行き来してきただけに、流ちょうな日本語をあやつる。
「家族をソウルに残し、単身赴任生活ですが2年以上帰国できません。施設は30年以上たちますが、6年前の熊本地震の際にも建物はちゃんとしていたし、バブルのころにお金をかけて作ったものです」
コロナが落ち着いてくれば、韓国からの客も戻ってくるだろうが、尹さんは「韓国のお客さまは早朝からプレーする方が多いです。日本の方とは時間をずらしてもらうなど、日韓それぞれのお客さまが両立するようにしたい。この2年助けていただいた日本のお客さまも大切にしていきたいですね」と話す。
※年齢などは取材時のものです