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産後クライシスは産前の状態と無関係に起きるから準備せえよ!って産前のワイに伝えたかったので、離乳食期に産後クライシス経験したワイがパワー系女子に役立つリーディングリストを作った

ワイ家にも来ました、産後クライシス。

ただし、ワイ家の産後クライシスは「ステージ2」って感じなので直接参考になるものが結構少ないんですよね。でもきっと女性がモリモリ働きだすほど、ステージ2で苦しい人も増えてくるだろうと思うので、書き残します。


産後クライシス:ステージ1とステージ2の違いとは?

端的にこんな感じ。

  • ステージ1:産褥期でバースト。そもそも夫が全く育児タスクしなかったり育休とらないとおきるやつ。多くの産後クライシス本はこのステージを扱っている。

  • ステージ2:離乳食(6カ月)~保育園入園前後でバースト。これは離乳食期の養育責任を引き受けるのは女性が多いのに、その女性=ワイが育休取らずに速攻フルタイム復帰しちゃって、復帰に慣れてきた3~4か月後に離乳食期のピークが来るもんだから起きる事象。

はい、我が家は後者でした。正直ですね、産褥期は乗り越えられてたんですよ、結構余裕持って。そして産褥期扱っている産後クライシス本読みながら夫の行動振り返っても「いや、彼結構ふつーにちゃんとやってたが???この本の要求水準とか軽く超えてたけど???」って評価なんです私も。

フルリモート+離乳食期の復帰がクライシスを生むメカニズムを解説するぞ

でも、そんな状況下でも離乳食期にフルタイム勤務はきっつい。きっつい。
できることなら全力で羽交い絞めして止めますよ私。経済事情がゆるして会社員なら、復帰は幼児食はいるタイミング=1歳くらいが超おすすめ……!親の取り分けで乗り切れる局面増えるから!!!産後6週間の復帰とか基本やめなさい!!!!!変に成功体験つくと油断するから!!!!

保育園入園直後の述懐はこちらから。↓

とはいえですね、フリーランスの方や経営者の方だと「そうもいってらんねーよ!!!!!!」ってのが正直なところだと思いますので、「そうもいってらんねーよ!!!!!!」って踏ん張っちゃうパワー系女子ほど陥るトラップについて解説したいと思います。っていうかお前らの性格上、他人が羽交い絞めしても自分で突入するだろ!!!!(私もそうだからわかる)

前提として、産前から輝く並外れた課題解決能力と体力があるからこそ、このフェーズ2で死ぬわけです。そしてこのフェーズ2で死ぬのマジきっついから避けてほしいのです。

離乳食期のフルタイム復帰のきつさ①:ミルクに比して指数関数的に増える離乳食の難易度

ミルクは量と頻度だけ気を付けていればよいんですが、離乳食は

  • 頻度(1回食→2回食→3回食と段階的に進む)

  • 1回あたり量(最初は1さじからスタートし、最後は完全に1食を置き換える)

  • 形状(とろみペースト~歯ぐきでつぶせる~歯ぐきで嚙めるなどとだんだんと硬さを追加する必要がある)

  • アレルギー(食べ物の種類を徐々に増やす)

という感じで一気に変数が増えます。2次元から4次元に増えるんよ。ヤバいやろ。

そもそもの変数増えるし、お子も育ってくるといろんな性格・食べ物の好みがあるし、食べムラなどもあるのでお子側の変数も増えるので、もうパターン計算するだけで爆発しますね。

お子が割とよく食べてくれる系で、お子の変数を最小限度に見積れたとしても、業務=離乳食準備側の変数がミルクと比べて爆裂に増えます。さらに手作りとかしてたら死ぬわこれ。完全既製品でも死んだもの。

ていうかね、これ完全に業務なんだわ。業務しながら昼休憩に不具合対応系のプレッシャーかかる業務してるんだわwこれ言ったら結構狂気性が伝わる気がする。

離乳食期のフルタイム復帰のきつさ②:もともと進行管理が本職。ノー異動+フルリモートだからなんとかこなせちゃうので会社では全く表面化しないが、タスクのピークが後で来る

実は、フルリモートでもあんまり業務に穴開けてないんですよね。むしろ仕事が癒し説もあった程度には安定しておりましたw

あと、最短復帰直後はまだ母乳+ミルク育児なので数カ月は結構限定されたタスクを回せばいいので、正直ちょっと油断するんですよ。

だいたい復帰3~4か月して業務にも慣れてきたところで、離乳食の初期フェーズが始まってきて、「あれ??想像よりタスク多くね?????」ってことに突然気づくんですよ……。実はこれが一番きついかも。

あとこの本でもさらっと書いてありますが、ぶっちゃけ仕事のほうが簡単なんですよ、どんな仕事でもマジの24時間張り付きなんてありえないから。でも育児は責任が24時間張り付くぞ???

(ただし、この本は茨の道を歩む覚悟をしたパワー系女子にしかお勧めできないです。おそらく多くの人はパワーに圧倒されて凹むだけになるので、リーディングリストからは外しました。ただし、他人からエネルギー余りを指摘されがちなやばい奴は読め。勇気が出るぞ)

離乳食期のフルタイム復帰のきつさ③:メインで働いてるの私だし、養育責任もバリバリ背負ってる

最後の条件は今の日本だとちょっと特殊かもしれません。だいたいメインで働いているのが男性であることが多いので、そういうフォーメーションの場合は大黒柱=男性・養育責任=女性……という風に責任分配がしやすいんですけれど、「妻が大黒柱で養育責任もがっちり負っている」という状態だと、稼ぐことと育てることの責任がダブルで乗ります。しかも逃げるコマンド使えません。

ちなみにこのきつさはいくらタスク分配をうまくやっても、最後まで消えません。私が解決した方法は「このヤバい状況を自らをCEOに育てる試練だと思い込んで受容する」というマジで一部の人にしか参考にならない方法です。頭おかしいと言われても、そう受け取る以外にはうまくやる方法がなかったんですよね……。

あとですね、私想像以上に育児好きだったみたいです。育児が表面的なタスクは人に振れるとわかってても、それでもなお「こうしたい」という意思を自分で試行錯誤するのがどうしても楽しかったし、渡せなかったし、渡したくもなかったんです。だって私の方がどう考えても真剣だもん。

たぶん、育児が嫌いだったらどんどん夫に渡して知らん顔できたんだと思います。実際家事は嫌いなのでどんどん渡しました。お子にまつわる家事だけ異様に厳しいんですけどね。
でも、育児、正直楽しいよね……?管理職との掛け持ちは死ぬほど大変であっても、私の最優先事項はお子だと秒で答えます。なのでドМ街道走ることにしました。

ただ、抱え込みすぎると私が死んだらお子が死ぬみたいなことになってまったくサステナブルではないし、お子ファーストではないので、BCPの一環として夫にもやってもらってるって感じです。

我が家は!お子ファーストです!(※実際は「お子の名前∔ファースト」を合言葉にしている)

ステージ2も見据えたい人向けのリーディングリスト5選

というわけで、私自身の課題解決や納得に役立った本たちを紹介します。

「夫婦でうまくやる」スタンスのインストールに最適。マジでこのスタンスがないと詰みます。

散発的ではあるものの、生々しい言明に力づけられる本でした。ただやっぱり養育責任は女性が負ってるケースおおいな?と推定できちゃう感じでしたね。

「なんで離乳食期にムカついていたのか」の言語化の助けになった本。
結局、どうあがいても養育責任の分配ができないというシンプルな事実を言語化するのが難しかったんです!

現ハラユキさんによる育児漫画。個人的に後半の「まだその手を離してはいけない!」がゴリゴリにささりました。後半ゴリゴリにささるならまだ修復可能だな、と私も実感しました。

これから読む予定の本。図書館になくて買ってしまった(!)ケア労働が分配不可能という話について思索を深めたく買いました。

じゃあどうしたらええねん!

試論1:腹くくって責任全部引き受けろ

どうも、身もふたもないシリーズです。

ただし、母方親族(母親・妹)からは大変好評な選択でしたので、多分いったん正解なんだと思います。想像以上に実家家族もパワー系だったというのが今回の出産の学びですね……。まぁそうじゃないと4人も産めませんね。パワー!

試論2:産褥期から夫にKGI示してKPIマネジメントさせてみよう

たぶんですね、パワー系女子の伴侶はKPIマネジメントくらいはある程度理解しているはずです。なのでもう徹頭徹尾KPIマネジメントの文脈に置き換えて理解してもらい、KGI達成責任背負わせましょう。

ただ、私の経験上、第一子でこれできる人いたら凄いと思います。第二子以降はこの手使おうと思ってますけど、第一子って自分の中にもタスクの地図が全くないので、正しく人に振れないんですよね……危険水域まで放置しちゃうリスクもありますし。

とはいえ、現状の我が家の戦力を見てみないと、この手が使えるかは怪しいなと思い立ち、我が家では夫への意見聴取もしながら下記をアレンジしてタスク分配を可視化してみました!アレンジの内容は、原案がタスクのレイヤーを分けていない状態だったので、

  • 家事タスク

  • 育児タスク

  • 費用負担

と3レイヤーでタスクを色分けしてポストイットで貼ってみる、ということをやってみました。そうすると色で勢力がわかるので可視化によいかなと。

うちの場合は

  • もともと夫が家事責任相当引き受けていた

  • 私が家事への興味が薄すぎて産前から完全放任状態だった

  • しかし私の仕事と育児は興味ありすぎるので認識の粒度がえぐいし、量もある

  • 夫担当の育児タスクへの認識は一定程度合っていた

というような結果でした。
夫の場合、結構すでに家事タスクでパツパツ(担っている分量としてもそう表現して差し支えない)っぽいので、ここの見直しを先にかけないと第二子以降は厳しそうですね、というところまで見えてきたのが収穫でした。

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アラートさん/Nanami Tohse
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