「俺の芳賀ゆいが盗まれた」伊集院光が語る『100日後に死ぬワニ』疑獄事件(深夜の馬鹿力2020.3.24放送)
愚者は経験に学び、賢人は歴史から学び、ゴリラは自然から学ぶ。
なにか重大事件が発生したら歴史の当事者の声を聴くべきであろう。
『100日後に死ぬワニ』の電通疑獄に巻き込まれた形の伊集院光氏が、己が当事者となった歴史的架空キャラクター事件「芳賀ゆい事件」について、自身のラジオ番組『深夜の馬鹿力』(3/24放送)内で語った。
「せっかくの第三次ワニブームがね」伊集院氏が語る。第二次ブームは、貝満ひとみというセクシー女優さんがいてね。ワニを抱いたオンナ。というすさまじいキャッチフレーズで、もう「コレだ!!」って。(中略)カイマンワニが(中略)パリッシュが(中略)アラフィフになっても(後略)
※ここではワニの話はしないのでちゃんとrajikoとかで聞いてください。書きおこしに頼るやつは何をやってもダメ。
本題はここからだ。第二次ワニブームが訪れていたころ、深夜ラジオを始めたばかりの伊集院少年(落語家をやりながらオペラの怪人を名乗っていた頃だ)は、「大島渚(おおしまなぎさ)」って名前の響きだけならアイドルだよな、という雑談フリートークを発祥とする「はがゆい」という言葉の響きを架空アイドル化させた「芳賀ゆい」プロジェクトを始動させた。
深夜ラジオリスナーの悪乗りは胡乱界隈のそれと同じである。どんどん乗っかってくる重篤リスナー。彼らの架空状況設定は素晴らしく高品質で、話題が広まるにつれレコード会社がCDを作り、奥田民生らが参画してラジオ局がらみで盛り上がるようになった。コンテンツの正の循環だ。
存在しないアイドルをみんなで盛り上げよう!
ところが、ある地点から芳賀ゆいが独り歩きをし始めた。ラジオ局の都合で「芳賀ゆいが興味を持たないジャンルのイベント会場へ訪れる(というていでの宣伝)」に利用されるようになっていった。伊集院氏は不満を訴えるが「俺も盛り上げることに一役買ったろ」「売れることが成功なんだよ」「芳賀ゆいは実在しないから誰のものでもない」雪だるま式に存在感が大きくなり、協力者間のビジョンの違いが明らかになってくる。
やがて芳賀ゆいは伊集院を越え、雑誌等の芳賀ゆいの紹介も(あるDJが生み出した)(某深夜番組から生まれた)等の制作者をないがしろにした紹介が登場し始める。伊集院光は病み「俺が生放送で”さっき(芳賀が)死んだ”と言えば終わるんだぞ」等の発言を繰り返すようになる。関係者からは「もうそのような存在ではない」「しっかりやり遂げることが責任なんだよ」
完全に「俺の芳賀ゆいが盗まれた」という状態となった伊集院氏の脳裏に「岡田有希子」の名が過る。そしてこの話題を話し終えた伊集院光は俺は電通の手先だ!と叫び、そこで音声は途絶えた。
やがて芳賀ゆいは「留学」という名目で芸能界から姿を消した。
以上、簡単なまとめであるが、可能な限りrajikoタイムフリーで伊集院光氏の口調を考慮に入れて聞いてほしい。氏が最も好きだったアイドルの名を出した時点でかなり本気でこの話題について語っていることがわかると思う。
皆様も楽しいインターネットを。