【餅】Note全体リレー小説(2)
森匹みかささんからバトンを受け継ぎました。
・noteみんなでリレー小説をやろうという遊びです
・この記事を丸々コピペして(この前文も含む)、そこに400字まで書き足して公開してください
・誰の続きからでも書いて構いません 同じ作品から何人も派生しても良いし、最新のものを追わなくても好きなところから続きを書いてよい 自分で新しく1を書き始めてもいい
・文章の練習ついでに雑に参加していきましょう!
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休日、予定がなくて朝からぼうっとしていた。天気がいい。時間がゆっくり流れていく。
気分の良いまま、書き物をしている。筆が乗ってきたころ、スマホに通知があった。ちらと見ると友人からのメッセージみたいだけど、まあ後でいいか。今はこれを書き終えたい。
一息ついて時計を見ると、お昼になっていた。何か用事を忘れているような気がするのは、お昼を食べる時間を少し過ぎてるからだろう。うんと伸びをすると、ペットのミケがすり寄ってきた。かわいいやつめ、と思ったがミケもお昼を食べてないんだった。なあんだ。
ミケがご飯を食べるのを眺めながら、暖かい日差しを浴びて、どこか出かけに行こうかな、と思ったりした。美味しいものを食べに行くのにも悪くない天気だと思った。一人でだと寂しい気もするけど。
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「きょう、は、ねこ、ちゃん、と、なかよく」
また友人からの通知だ。無視。
ネコちゃんの写真を撮る振りをして自らを映り込ませる。ネコはかわいいので私も可愛くなるスーパー自撮りテクニックだ。
「すこし、おそめの、あさごはんは、クリームちゃんこを」
また友人からの通知だ。無視。
親方からの通知も来ている。無視無視。
何もない休日だ。
取組もない。
稽古もない。
わたしだけの時間。
60秒レシピ動画のために朝ごはんを作り始める。
大量の白菜をガブリ寄る勢いで千切りにして次々と鍋に投入。
野菜の力でお鍋はとろみを帯びていく。仕上げはごま油と生クリームだ。
動画を撮影し終わったのでSumotubeにアップ。一息ついたのでやっとスマホの通知に目を落とす。
『どこ?』『関脇!取組ですよ!』『早く来い!』『休場する気か』
「え?取組!?」
いっけなーい!完全に忘れていた。
国技館までは直線距離で20km。
取組までに残された時間は60分。
史上最大の全力疾走が始まる。
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